高齢者への虐待を防ぐ方法

共同執筆者 Tasha Rube, LMSW

高齢者への虐待は誰にでも起こりえます。虐待の被害者は高齢者の4〜6%に上ります。虐待の被害者に関わる人であれば誰でも加害者になりえます。身近にいる最愛のお年寄りが心配なら、高齢者への虐待を防ぐ方法を見てみましょう。

3の方法1:
高齢者の世話をする
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    高齢者を頻繁に訪問する 最愛の高齢者を頻繁に訪問すれば、高齢者が孤独を感じるのを防ぎ、関係性も強化できます。頻繁に訪問すればするほど、高齢者の状況を理解できるようになります。これにより、健康状態や、家計の状況、そして満足できる生活状態にあるかを常に把握できるようになります。
    • 高齢者の虐待につながるリスク因子を探しましょう。詳細は後述します。
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    介護者に休憩を与える 高齢者の主要な介護者が家族の一員であれ、雇われの人であれ、ときどき休憩をとる必要があるかもしれません。高齢者の介護の責任を一人で負うのは酷な場合があります。休みをとることによって介護者は自分を取り戻し、ストレスを解消できます。
    • 休憩をとることにより、介護者が意識的であれ無意識的であれ、高齢者を虐待してしまうリスクが下がるでしょう。
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    身体的な変化を見逃さない 高齢者を訪問するときには、高齢者の身体的な変化に注意を払いましょう。掻き傷などの傷や、他の怪我がないかをよく観察します。また、衛生状態や、服の状態、健康的な様子であるかを確認します。
    • 何かおかしな点に気づいたら、高齢者に聞いてみて、変化や怪我に理由があるのかどうかを探ります。
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    感情的な変化に注意を払う 高齢者と交流する際は、高齢者に感情的な変化がないかに注意を配ります。イライラや、混乱、不幸感、不安感、気分の落ち込みや、いつもと違う距離感がないかどうかをチェックします。変化があるようなら、何か助けになれることがないかということと、気持ちの変化の理由などを問いかけてみましょう。[1]
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    銀行口座に自動的に預金する 高齢者の家計が心配であり、思うように高齢者と一緒にいられない場合は特に、高齢者の家計の能率化を進めることを考えましょう。現金為替を郵送する代わりに、毎月銀行口座にお金を振り込んであげましょう。
    • 公共料金や賃料、そしてその他の支払いを、毎月振り込むのではなく、銀行口座から自動的に引き落とされるようにしましょう。そうすることで、誰かに支払いを行ってもらわずに、高齢者自身で支払いを続けることができます。
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    介護者と介護施設について調査する 外部から高齢者のための介護者を雇う前に、介護者の経歴と派遣会社についてしっかり調査しましょう。調査することによって、最愛の高齢者のために最善の人を雇うことができます。介護施設や、老人ホームを探すときも同じようにしっかり調査しましょう。
    • よくわからない場合は、かかりつけ医にお勧めを尋ねてみましょう。
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    社会と関わり続けるように働きかける 高齢者が幸せと健康であり続けるために、活動的でいるように働きかけましょう。高齢者の集まりや、教会の集まり、または、その他の社会的な集まりに参加させ、家にこもることのないようにしましょう。
    • 高齢者が幸せであればあるほど、虐待にじっと耐え、被害者になる可能性が下がります。
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    高齢者の個人情報を守る 高齢者の個人情報や家計の情報が漏れないか心配なら、情報を守る策を講じる手助けをしましょう。金融書類は安全な場所に保管し、高齢者が何か変更したい場合は、話し合いができる体制をとりましょう。
    • 高齢者に、生前遺言書や委任状、その他の法的な書類を作成してもらい、有事の際に、家族が高齢者に代わって対応できるように準備しておきましょう。
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3の方法2:
高齢者への虐待の兆候を確認する
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    身体的虐待に注意する 高齢者への身体的虐待とは、痛み、身体傷害、または身体障害をもたらすほどの力または暴力が加えられることを言います。身体的虐待のうちに家庭内暴力も入り、配偶者により身体的な虐待が行われることを言います。身体的虐待の兆候は以下のとおりです。
    • 傷や怪我
    • 骨折
    • 脱臼または捻挫
    • 擦りむき傷
    • タバコや、熱湯、電化製品による火傷
    • 説明されていない、疑わしい怪我
    • 他人に対する態度の変化
    • 怪我の説明がころころと変わること
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    性的暴行の確認 ときに高齢者は他より弱い存在であり、性的暴行の標的になりやすい場合があります。性的暴行とは、特に、合意する精神的能力が無い高齢者が、痴漢行為から性行為にいたるまで意図せずに性的な接触にさらされる場合のことを言います。高齢者への性的暴行の被害者は女性が大半ですが、男性も被害に遭う可能性があります。
    • 性的暴行の兆候としては、体の痛み、圧痛、性器や肛門からの出血、内ももや性器周辺のあざ、服が破れたり血やシミがついていたりすること、以前は問題なかったのに歩いたり座ったりするときの痛むことなどが挙げられます。
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    心理的虐待に注意する 高齢者は心理的虐待を受けているかもしれません。心理的虐待とは、精神的または感情的に脅して、意図的かつ故意に苦痛を与えること、もしくは、屈辱、脅迫、または他の言葉による方法で苦痛を与えることを言います。心理的虐待を受けている兆候は以下のとおりです。
    • 気分の落ち込み
    • 不自然な混乱
    • 睡眠障害
    • 心を閉ざす、動揺する、怒る、もしくは、無反応になる
    • 体を揺らしたり、噛んだりするなど、認知症に起因しうる兆候
    • 理由の見当たらない体重減少または増加
    • 高血圧などの、ストレス性の症状
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    経済的虐待に注意する 高齢者への経済的虐待は、疑わしい状況下で高齢者からお金や資源を奪う活動のことを言います。経済的虐待は、お金や資産を奪うこと、資産や財産を奪うために署名を偽造すること、資産や所有物を許可無しに使うこと、提供されないサービスに対してお金を払わせること、詐欺行為などを意味します。経済的虐待の兆候は以下のとおりです。
    • 未払い請求書
    • 銀行口座からの不自然な、かつ頻繁な引き出し
    • 見慣れない法的文書
    • 無くなってしまった資産
    • 法的文書や銀行関連書類への怪しい署名
    • 介護者か家族による、高齢者の家計状況の説得力のない説明
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    ネグレクトに注意する ネグレクトとは、介護者が高齢者の介護の責任を放棄していることを指します。介護者が、おそらくは経済的利益または個人的な対立によって動機付けられた上で、目的をもって介護を辞めた場合は積極的なネグレクトにあたります。介護者に知識や資源、能力や健康、そして介護者たりうる成熟さを持たない場合は、受動的なネグレクトになる場合もあります。ネグレクトの兆候は以下のとおりです。
    • 食品、水、熱源などの生活必需品の不足
    • 通気性が悪い部屋、電気、ガス、水道などの欠如、配線不備などの生活環境の悪さ
    • 動物や昆虫の侵入
    • 薬の使用期限が切れている、処方薬が投与されていない、などの薬の管理不足
    • 床ずれ、発疹、またはその他の予防可能な皮膚疾患がある
    • 不適切な衛生状態
    • 脱水症状
    • メガネ、歩行器、義歯、補聴器、歯科矯正器具などの生活必需品が欠けている
    • 感染症、汚れた包帯、捻挫または骨折などが未治療で放置されている
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3の方法3:
高齢者への虐待を理解する
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    リスク因子を認識する 高齢者への虐待のリスクを高める因子があります。たとえば、80歳以上であること、進行した病気もしくは認知症を抱えていること、社会的に断絶されていること、家庭内暴力を受けた経験があること、身体的および精神的な攻撃を受けた経験があることなどです。[2][3][4]
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    虐待しうる人を見つける 高齢者と接触している人なら誰もが虐待を起こしえます。息子や娘、知人、子どもや孫、家庭看護師などです。介護者としての役目を果たしている人も、いつでも高齢者と接することのできる人も虐待者になりえます。[5]
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    虐待はどこで行われているかを考える 高齢者への虐待はどんな場所でも起こりえます。高齢者は自宅、介護施設、老人ホームなどあらゆる場所で暮らしていますが、どこで誰と暮らしているにせよ、高齢者の状況をつねに把握しておく必要があります。
    • 高齢者を取り巻く環境にはいつも気を配り、虐待の兆候を示す変化にすぐに気づけるようにしておきましょう。[6]
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    高齢者への虐待を報告する 愛する高齢者が虐待されているかもしれないと疑っているなら、報告しなければなりません。現在の状況についてのできる限り多くの情報と、虐待されている高齢者の名前、住所などの連絡先を書き留めます。可能であれば高齢者の大切な人の連絡先と高齢者の健康状態と、自分の連絡先を提供しましょう。
    • 高齢者への虐待を報告するための、それぞれの地域の連絡先が掲載されたオンラインのデータベースがあります。それらは国や地方自治体によって提供されているはずです。
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このwikiHow記事について

wikiHow共著者の一人、Tasha Rube, LMSWがこの記事を共著しています。wikiHow共著者は、可能な限り正確でわかりやすい記事を提供するため、wikiHow編集者と緊密に協力しあっています。
カテゴリ: 家族

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