親知らずの生えはじめを知る方法

共同執筆者 Cristian Macau, DDS

親知らずは上顎と下顎の左右一番奥にそれぞれ生える4本の奥の歯(大臼歯)のことです。[1] 最後に生えてくる歯で、一般的に10代後半から20代前半に生えてきます。[2] 親知らずはこれといった症状もなく生えてくることもありますが、十分な隙間がなかったり変な角度で生えてくると、その過程で痛みや圧痛を伴う場合があります。親知らずの生え始めを感じたら、歯科医師の診断を受け問題がないか確認しましょう。

パート1(全3パート):初期症状を理解します

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    必ずしも症状があるとはかぎりません。十分な隙間があり、他の歯に影響せず真っすぐ完全に生えれば、痛みや腫れを伴うこともなく抜歯の必要はありません。[3] 歯の一部分しか生えない、十分な隙間がなく曲がって生える、感染症などを起こしている場合は症状が出るので気が付くでしょう。
    • すべての親知らずが完全に生えてくるとは限りません。歯茎や顎骨の中に埋没していたり、一部分だけが生える場合もあります。
    • アメリカ歯科医師会は16~19歳を対象に歯科医師による親知らずの診察を推奨しています。[4]
    • 18歳をすぎて親知らずが生えてこない場合、埋没している期間が長いほど歯の根が発達してしまい、症状が現れた時に抜歯をするのが難しくなります。
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    歯茎や顎の痛みを確認します。正常な形で親知らずが生えてきても軽い症状が出ることがあります。鈍痛や圧迫感または、のどの付け根付近の歯茎や顎骨に鈍いずきずきとした痛みがないか確認しましょう。[5] 歯が生える時に歯茎を形成する敏感な組織(歯肉と呼ばれる)を刺激します。親知らずが十分な隙間のない箇所に生えてきたり、曲がって生えてくる場合は敏感な歯茎の組織を破るので激しい痛みを伴います。痛みを感じるには個人差があるので、鈍い痛みでも人によっては我慢できないほどの痛みに感じることもあります。要は、親知らずが生える時に少なからず痛みを感じるのはごく自然なことなので、少なくとも数日は様子をみて必要に応じて歯科医師の診断を受けましょう。
    • 親知らずは続けて生えてくるわけではありません。ですから、3~5カ月ごとに同じような痛みを数日間感じることもあります。親知らずが生えるとほかの歯の付け根に影響が出て歯並びが変わるのに気付くこともあります。
    • 親知らずが正常に生えてこないのは、顎骨に閉じ込められていたり埋伏している場合です。このような場合は感染症を起こす可能性が高くなります。(下記参照)
    • 歯を食いしばったり、奥歯を歯ぎしりする習慣があると親知らずが生える際の痛みは夜中に増すことがあります。
    • ガムを噛むと痛みが悪化する可能性があります。
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    充血や腫れを確認します。親知らずは歯肉の充血や腫れ(炎症)を引き起こすことがあります。[6] 歯茎が腫れている場合は舌で感じることができます。炎症があると食べ物を噛むのが難しく不快に感じるでしょう。鏡の前で口の中を小さいペンライトで照らして見てみましょう。親知らずは上下左右の最後の歯(一番奥に生えている歯)です。歯茎から突き出している歯の上の部分(咬頭や歯冠部)を確認します。組織(歯肉)が他の部分に比べて充血したり腫れていないか確認します。腫れはおおむね1週間程度でひきます。
    • 口の中を見ると生えた親知らずの周りが出血していたり、唾液がうっすらと赤みがかったりしていることに気づくことがあります。比較的珍しいことですが滅多にないことではありません。その他の出血の原因には歯茎の病気や口内炎または口の中の傷などがあります。
    • 生えてきた親知らずの上に歯茎の皮片を見つけるかもしれません。これは歯肉片と呼ばれるもので珍しいことではなく、特に問題はありません。
    • 奥の歯茎の組織(歯肉)が腫れていると口を開けにくい場合もあります。[7] 数日間は飲み物をストローで飲むことになるかもしれません。
    • 飲み込みにくさを感じるかもしれません。歯科医師が炎症止めの薬を数日分処方する場合もあります。
    • 下の親知らずは扁桃腺の近くにあるため、影響を受けて扁桃腺が腫れ、風邪のような症状が出たり、のどの痛みを感じることもあります。
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パート2(全3パート):生えた後の症状を理解します

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    感染症に気を付けます。部分的に生えている(または半分埋伏している)親知らずは曲がって生えている親知らずと同じように感染症を引き起こす危険が非常に高くなります。埋伏していたり曲がって生えた親知らずは歯肉片の下に小さな隙間ができて、そこに細菌が繁殖します。 感染症を起こした親知らずの一般的な症状は、歯茎のひどい腫れ、激しい歯痛、微熱、首や顎骨の端にあるリンパ節の腫れ、そして炎症を起こしている箇所の膿、口臭や口中の不快な味などです。[8]
    • 親知らずに伴う痛みには継続的な鈍い痛みと時折感じる鋭い差し込むような痛みがあります。
    • 膿は灰色がかった白い色で免疫組織の白血球から作られます。白血球が感染した箇所に集まり細菌を排除し、その細菌の死骸が膿になります。
    • 食べ物のカスが歯肉片の下に残って腐敗すると、息が臭くなります。
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    前歯の歪みを確認します。親知らずが曲がって生えてきたり、半分顎骨に埋伏して生えても痛みやこれといった症状がないこともあります。しかし、日が経つにつれ(たった数週間でも)親知らずがほかの歯を押して歯並びが変わることがあります。[9] この「ドミノ作用」で時がたつにつれ笑った時に見える前歯にも影響出て、歯並びが歪むことがあります。前歯の歯並びが急に歪んだように感じたら現在の笑顔と昔の写真を比べてみましょう。
    • 親知らずが他の歯を正常な範囲をこえて押し出す場合は、歯科医師が抜歯を勧めるでしょう。
    • 親知らずを抜くと、曲がってしまった他の歯は数週間から1カ月くらいの間にゆっくりと自然に並び始めます。
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    慢性的な痛みや腫れは正常ではありません。親知らずによる短期間の鈍い痛みや炎症は正常ですが、慢性的な(長期間にわたる)痛みや腫れがあれば注意しましょう。歯茎の上に完全に生え出た親知らずが数週間を超えて痛みや腫れを起こすことはありません。親知らずが顎骨に埋伏していると激しい痛みと炎症が数週間以上続くことがあります。[10] 埋伏した親知らずが激しい慢性的な痛みを起こす場合は、抜歯する必要があります。
    • 顎や口が小さい人は口の中に時十分な隙間がないので親知らずが埋伏しやすく、多くの場合激しい痛みや腫れの症状が出るでしょう。
    • 埋伏した親知らずが直接的な原因ではなくても、他の歯が虫歯になりやすくなったり、周囲の歯茎が腫れて痛みが長く続くこともあります。
    • 歯科医の診断を受けるタイミングは痛みの感じ方や我慢強さによります。原則として、3~5日間薬を服用しないと眠れないほどの痛みが続くようなら歯科医の診断を受けましょう。
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パート3(全3パート):症状に対処します

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    歯茎を指や氷でマッサージします。清潔な(除菌した)指で痛む歯茎を前後にまたは小さく丸を描くようにやさしくマッサージすると一時的に痛みが和らぎます。強くこすらないように注意しましょう。歯肉片を破いたり傷つけて不快感や炎症が悪化し、出血する恐れがあります。冷たさに我慢できれば小さな氷で炎症と鈍痛を和らげます。はじめは氷が冷たく衝撃を受けるかもしれませんが、5分くらいで埋伏した親知らず周辺の歯茎の感覚がマヒするでしょう。圧痛を和らげるために1日3~5回または必要に応じて氷を使います。
    • 指の爪は短く切り除菌シートなどで指を拭き、細菌を歯茎に運ばないように注意します。衛生状態に気を付けないと感染した親知らずを悪化させてしまいます。
    • 炎症を起こした歯茎をマッサージする時に使える減感クリームや軟膏について歯科医に相談しましょう。
    • 冷湿布をしたり、凍ったデザート(アイスバーやシャーベット、アイスクリームなど)を食べると歯茎の痛みが和らぎます。[11]
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    炎症を抑えたり痛みを鎮める市販薬を服用します。イブプロフェン(商品名はイブやディパシオEX など)は埋伏した親知らずによる痛みと炎症を緩和するのに適した抗炎症剤です。アセトアミノフェン(商品名はタイレノールAなど)は強い解熱効果のある鎮痛剤で、熱には効果がありますが炎症には効き目がありません。[12] イブプロフェンやアセトアミノフェンの1日の成人の服用限度は約1200㎎程度ですが、服用に際しては必ず薬に添付されている使用上の注意を参照しましょう。
    • イブプロフェンを大量に服用したり長期にわたって服用し続けると胃や腎臓を損傷する恐れがあります。食事の後に服用しましょう。
    • アセトアミノフェンを大量に服用すると中毒を起こし肝臓を傷めます。アセトアミノフェンを服用する際はアルコールを摂取してはいけません。[13]
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    消毒薬の洗口剤を使用します。 消毒または除菌の効果がある洗口剤を使うと歯茎や歯の炎症や痛みを抑えたり予防できます。[14] 例えば、クロルヘキシジンの入った洗口剤は炎症と痛みを和らげ同時に口内を感染から守ります。歯科医や薬局に相談して、市販の洗口剤の中から適したものを選びます。どの洗口剤を選んでも使い方は同じです。口の中に含み、埋伏した親知らずが生えている口の奥を洗うように30秒間くらいブクブクうがいをします。
    • 歯肉片の周りをブクブクうがいすると食べ物の残りかすや歯垢、残屑などを取り除くことができます。
    • 温かいお湯をいれたコップに小さじ半分の食卓塩や海水塩を加えると自然で安く、消毒用洗口剤の代わりに使用できます。[15] 30秒ほどブクブクうがいをして吐き出します。1日に3~5回または必要に応じて繰り返して行いましょう。
    • 希釈した酢や絞ったレモン汁、希釈したオキシドール、水にイソジンを数滴混ぜたものなどでブクブクうがいをすると口内の炎症を抑えることができます。
    • ヨモギ茶には免疫賦活効果があり、歯茎が炎症を抑えるのに役立ちます。
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ポイント

  • 食べ物を噛むのに親知らずは必要ではありません。物理的に、他の大臼歯があれば食べ物噛み砕くのに十分です。
  • 親知らずに何らかの症状が出たら、歯科医でレントゲンを撮ります。レントゲンを見ると、親知らずが深く埋伏していたり、神経を圧迫したり、他の歯に影響を与えているかを確認できます。
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注意事項

  • 痛みの激化、炎症の再発、歯周病、虫歯、他の歯の損傷や歪み、また良性リンパ上皮性嚢胞や腫瘍などがあれば、抜歯する必要があります。[16]
  • 新しく生えてきた親知らずが、きれいに揃った歯並びを変えてしまうことがあります。歯並びをきれいに戻すには矯正治療が必要です。十分な隙間がなかったり、変な位置に親知らずが生えると他の歯の並びが歪んでしまうことがあります。
  • 親知らずが生える時に頭痛が続く場合もあります。親知らずが生えると噛み合わせが変わり、顎と頭蓋骨に痛みを感じることがあります。
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このwikiHow記事について

口腔外科医
この記事はCristian Macau, DDSが共著しています。 マカウ医師は2015年にキャロル・ダヴィラ大学医学部から口腔外科博士号を授与されています。現在はロンドンの歯科医院、「Favero Dental Clinic」にて口腔外科医および歯周病専門医を務めています。また同医院で審美歯科の施術も行っています。
カテゴリ: ティーン

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