膿瘍(おでき)を治す方法

共同執筆者 Sarah Gehrke, RN

膿瘍は膿汁が詰まり炎症を起こした痛い「おでき」です。細菌感染によって起こります。膿瘍または「はれもの」とも呼ばれ、体のどの部分にもできる可能性があります。[1] 小さい皮膚表面の膿瘍は、医療的な治療を受けなくても治ることがありますが、大きな膿瘍や自然に治らない膿瘍には治療が必要です。[2] 膿瘍を自分で手当てしたり、医師による排膿法や薬によって治療する方法があります。

2の方法1:
膿瘍を家庭で手当てする

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    膿瘍に触れないように気を付けます。膿瘍に触れたり、つまんだり、潰したりするのは控えましょう。細菌が拡散し、炎症の悪化や感染部位の拡大につながる恐れがあります。[3]
    • 滲出液があれば、清潔なティッシュやガーゼで吸い取ります。滲出液を吸い取る際は、直接指などに触れないように注意します。吸い取りに使用したガーゼなどは直ちに廃棄し、再利用してはいけません。
    • 感染を広げないために、膿瘍の手当ての前後は必ず手を洗います。MRSA( メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)などの危険な感染症が、膿瘍を通じて体内に感染することがあります。
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    患部を温めます。まず石鹸と水で手を洗います。カップ1杯の水をやけどしないくらいの温度に温めます。清潔なガーゼや柔らかい布を湯に浸し、膿瘍と周囲の皮膚にあてましょう。温めると膿汁の排出が促進し、痛みや不快感が和らぎます。
    • 1日数回温めましょう。
    • 膿瘍に布をあてやさしく円を描くようにこすり、膿汁の排出を促します。この方法で少し出血しても問題はありません。
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    ぬるま湯に浸します。浴槽や小さい容器にぬるま湯を入れます。体全体または患部を浴槽などに10~15分間浸します。ぬるま湯に浸すと膿汁の自然な排出を促し、痛みや不快感を最小限に抑えることができます。[4]
    • 使用する前後に浴槽や容器を徹底的に洗浄します。
    • 重曹、生のオートミール、コロイド状オートミール、エプソムソルトなどを水に混ぜて患部に振りかけます。これらの成分で皮膚が落ち着き、膿汁を自然に排出する効果があります。[5]
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    膿瘍と周囲の皮膚を洗浄します。効き目の穏やかな抗菌石鹸と清潔な湯で患部を洗いましょう。膿瘍周囲の皮膚も忘れずに洗います。柔らかく清潔なタオルで軽く叩いて乾かします。
    • 必要に応じて、石鹸より洗浄力が強力な殺菌効果のある洗浄剤を使うこともできます。[6]
    • 膿瘍を洗浄する方法の一部として、毎日シャワーを浴びる又は入浴します。衛生管理を徹底することで感染の拡散を抑えます。[7]
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    滅菌包帯などで膿瘍を覆います。膿瘍を洗浄した後、滅菌ガーゼや包帯を緩く覆って保護しましょう。[8] 感染の拡散を防ぐために、ガーゼなどに滲出液が浸みたりガーゼなどが濡れたり汚れたりした場合は、新しいものに交換します。[9]
    • 綿棒でマヌカハニーを膿瘍に塗り、ガーゼなどで覆うと感染予防効果があります。患部に触れた綿棒をマヌカハニーの瓶に戻さないように気を付けましょう。[10]
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    鎮痛剤を服用します。イブプロフェンやアセトアミノフェンなどの市販の鎮痛剤を服用します。用量・用法を守って服用し、痛みや不快感を緩和しましょう。イブプロフェンなどの鎮痛剤には抗炎症効果もあります。[11]
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    膿瘍に触れたものを洗浄します。高温に設定した洗濯機で、衣類やタオル類または膿瘍を温めるのに使用した布巾などを洗います。洗濯後は高温に設定した乾燥機で乾かしましょう。こうすると殺菌効果が得られ、膿瘍による炎症の悪化や感染の拡散を予防できます。
  8. 8
    柔らかく体を締め付けない衣類を身につけましょう。体にフィットする服は肌を刺激し、膿瘍の悪化につながります。柔らかく軽い緩めの服なら、皮膚呼吸ができるので治りも早くなるでしょう。[12]
    • コットンやメリノウールなどなめらかな素材の服は皮膚を刺激することなく、患部周囲の刺激につながる大量の発汗を抑える効果もあります。
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2の方法2:
医療機関で治療を受ける

  1. 1
    感染悪化の兆候に気づきます。膿瘍が良くなったり悪化の兆候がなければ、家庭での治療を続けます。ただし、次のような感染悪化の症状がでたら直ちに医療機関で治療を受けましょう。[13]
    • 皮膚の赤味や痛みの悪化
    • 膿瘍やその周囲から心臓に向かって伸びる赤い筋
    • 膿瘍およびその周囲が熱を帯びている。
    • 大量の膿汁または液体が膿瘍から流れ出す
    • 38.6 °C を超える発熱[14]
    • 悪寒、吐き気、嘔吐、頭痛、筋肉痛
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    医師の診察を受けましょう。特に65歳以上の場合は、医療機関での治療が必要です。[15] 医師に家庭で行った治療の詳細を伝えると、治療に役立ちます。次の症状があれば、医師の診察を受けましょう。[16]
    • 膿瘍が脊椎や顔の中心部(目や鼻の近く)にある場合。
    • 膿汁が自然に排出しない場合。[17]
    • 大きいまたは痛みを伴う膿瘍。または、膿瘍が拡大した場合。
    • 糖尿病、肝疾患、腎疾患など慢性的な病気を発症している場合。
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    医師に膿汁を排出してもらいます。必要に応じて、医師にメスや小さな針で膿瘍を切開し、膿汁を排出してもらいましょう。膿瘍を切開し、感染力の強い膿汁や液体を排出して圧力を下げます。治療後に医師が患部を覆ったガーゼや包帯をそのままにして患部を保護し、清潔で乾燥した状態に保ちましょう。[18]
    • 自分で膿汁を無理に排出してはいけません。感染が拡散する恐れがあります。[19]
    • 痛みがひどければ、医師に局所麻酔を頼みましょう。[20]
    • 残った膿汁を吸収しさらなる感染予防のために、医師は切開後に滅菌ガーゼなどで患部を覆います。[21]
    • 医師が膿汁を採取し抗生物質耐性菌の検査を行う場合もあります。[22]
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    抗生物質入りの塗り薬を使ったり、抗生物質を服用したりします。膿瘍の感染が重篤な場合は、医師に抗生物質の処方を受けましょう。医師の指示に従って服用し、抗生物質が終わるまで服用を続けます。抗生物質を最後まで服用すると感染症が治り、膿瘍の再発やその他の感染症予防に効果があります。[23]
    • 免疫力が高く、小さい膿瘍や皮膚表面にできた膿瘍には抗生物質の服用は不要です。[24]
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ポイント

  • 膿瘍の手当てをする前後は必ず手を洗いましょう。[25]
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注意事項

  • 自分で膿瘍を切開したり針でつついてはいけません。膿瘍切開は医療機関で行われるべき治療法です。
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このwikiHow記事について

正看護師
この記事はSarah Gehrke, RNが共著しています。 セーラ・ゲールケはテキサス州在住の正看護師です。2013年にフェニックス大学にて看護学の修士号を取得しています。
カテゴリ: 全般的健康

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