腎臓の痛みを和らげる方法

共同執筆者 Victor Catania, MD

腎臓は上腹部、背筋の近くにあります。[1] 肋骨と臀部の間や、より下方に位置する鼠径部に痛みを感じる場合は、腎臓が痛みをおこしている可能性があります。[2]深刻な疾患の症状として腎臓が痛む可能性があるので、直ちに医師の診察を受けましょう。[3] 腎臓の痛みを和らげる方法はその原因によって異なり、医師は症状に応じた最良の方法を勧めてくれるでしょう。[4]

2の方法1:
腎臓の痛みを和らげる

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    水分を十分に補給します。腎臓の痛みを和らげるのに最も大切なことです。健康な状態では、1日2~3リットルの水分補給が目安ですが、腎結石を排出するためにはこれより多くの水分を補給する必要があります。[5] また、水は腎臓から細菌や壊死組織を洗い流すのに役立ちます。排尿回数が少ないと細菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。水分を十分に補給すると、腎臓を通して尿の排出頻度が増えるので、細菌の成長や繁殖を防げます。[6]
    • 小さな腎結石(4㎜未満)は、適度な尿量があれば尿と一緒に自然に排出されることがあります。
    • コーヒー、紅茶、コーラは1日2杯までに控えましょう。[7]
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    十分休息します。休息が痛みに効果的な場合もあります。[8] 腎結石や腎臓損傷による痛みの場合は、過剰な動きや運動で腎臓から出血することがあります。[9]
    • 横向きに寝ると腎臓の痛みが悪化することもあります。[10]
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    温めて痛みを緩和します。痛む個所に温湿布や温めた布をあてると一時的に痛みが和らぎます。温めると血流が良くなるうえ神経の感覚が鈍り、痛みの軽減につながります。温めることは筋けいれんによる痛みを和らげるのに特に効果的です。[11]
    • 温める温度が高すぎると火傷の恐れがあるので気を付けましょう。温湿布や熱い湯(沸騰するほど熱い湯は使わない)に浸した布を患部にあてたり、入浴したりして温めます。
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    鎮痛薬を服用します。腎臓の痛みを抑えることができる市販の鎮痛薬があります。アセトアミノフェンやパラセタモールは感染症や腎結石による腎臓の痛みによく服用される鎮痛剤です。[12] 服用する薬が腎臓の症状を悪化させたり他の病気の症状に影響を及ぼす恐れもあるので、鎮痛剤を服用する前には必ず医師に相談しましょう。[13]
    • 高用量アスピリンを服用してはいけません。アスピリンの服用で出血のリスクが高まり、腎結石などの血管閉塞が悪化する恐れがあります。
    • 腎機能が低下している場合、非ステロイド性抗炎症薬を服用すると危険です。腎疾患を発症している場合は、医師の指示がない限りイブプロフェンやナイキサンを服用してはいけません。[14]
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    抗生物質については医師に相談します。尿路感染症の治療には抗生物質の服用が必要です。腎結石が原因で尿が腎臓へ逆流し、細菌の繁殖や成長につながり感染を起こすことがあります。このような場合は、医師から抗生物質の処方を受けましょう。[15]
    • このような感染症によく処方される抗生物質はトリメトプリム、ニトロフラントイン、シプロフロキサシン、セファレキシンなどです。中~軽度の感染症の場合、男性は10日間、女性は3日間の抗生物質の服用が必要です。
    • 症状が改善したり気分が楽になっても、処方された抗生物質は全て服用する必要があります。
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    ビタミンCの過剰摂取に注意します。ビタミンCは一般的に体に良いものとされており、特に傷や骨の回復には効果があります。ただし、余分なビタミンCは腎臓でシュウ酸塩に変換されます。このシュウ酸塩が結石となる可能性があるため、腎結石を発症しやすい場合や血縁者に腎結石の既往歴がある場合は、ビタミンCの過剰摂取に注意する必要があります。[16]
    • シュウ酸カルシウム結石を発症しやすい場合は、ビーツ、チョコレート、コーヒー、コーラ、ナッツ類、パセリ、ピーナッツ、ルバーブ、ほうれん草、イチゴ、紅茶、小麦ふすまなどシュウ酸塩を豊富に含む食品の摂取を控えめにします。[17]
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    定期的にクランベリージュースを飲みます。クランベリージュースは腎疾患や尿路感染症に非常に効果のある天然の成分です。飲んでから8時間以内に細菌の増殖および繁殖を抑えます。また、ストラバイト結石やブラッシュ石などの腎結石を溶かす効果もあります。
    • シュウ酸塩石がある場合はクランベリージュースを避けましょう。クランベリージュースにはビタミンCとシュウ酸塩が豊富に含まれています。
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2の方法2:
腎臓の痛みの原因を知る

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    腎臓感染症や腎盂腎炎の疑いがあれば、医師の診察を受けましょう。腎臓感染症は尿路感染症に始まり、徐々に腎臓に広がります。処置が遅れると腎臓に後遺症が残る恐れがあります。[18] 腎臓の一方または両方が感染する場合があり、感染すると腹部、背中、脇腹、鼠径部に深く鈍い痛みを生じます。次のような症状があればできるだけ早く医療機関で診察を受けましょう。[19]
    • 発熱(悪寒を伴うこともある)
    • 頻尿
    • 慢性的に生じる強い尿意
    • 排尿時の灼熱感や痛み
    • 尿に膿が混じったり、血尿がある(赤や茶色)
    • 尿の悪臭や濁った尿色
    • このような症状と同時に吐き気や嘔吐がある場合は救急治療を受けましょう。
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    腎結石の疑いがあれば医師の診察を受けましょう。腎結石は腎臓の痛みの主な原因の1つです。腎臓が結石を取り除こうとして取り除けない場合に痛みが生じます。このような痛みは通常断続的に生じます。[20]
    • 下背部、脇腹、鼠径部、腹部に突然の激痛が生じることで、 腎結石の発症がわかる場合もあります。[21]
    • 腎結石により陰茎や睾丸の痛み、排尿困難、頻尿、尿意切迫などの症状が生じる場合もあります。[22]
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    腎出血の疑いがあれば救急外来で診察を受けましょう。出欠の原因は外傷、疾患、薬物など様々です。出血性疾患の中には、腎臓内で血栓形成につながる恐れがあるものもあります。血栓が腎臓内部の血液循環を阻害するので痛みが生じます。このような痛みは断続的で通常、腹部と背中の間の脇腹に生じます。。[23]その他の腎臓損傷の症状は次のようなものがあります。[24][25]
    • 腹部の痛みや炎症
    • 血尿
    • 倦怠感や眠気
    • 発熱
    • 排尿困難や排尿頻度の減少
    • 心拍の増加
    • 吐き気や嘔吐
    • 発汗
    • 冷や汗、冷えてじっとりした肌
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ポイント

  • 水分を補給します。水分をたっぷり摂って、腎臓内の雑菌を洗い流すことが重要です。
  • たんぽぽ、アップルサイダービネガー、ローズヒップ、アスパラガスなどの「天然成分」を利用した民間療法は、腎結石に効果があるとは科学的に実証されていません。水分を補給して医師の診察を受け、適した治療法について相談しましょう。[26][27]
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注意事項

  • 腎臓に痛みを感じたら直ちに医師の診察を受けましょう。
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このwikiHow記事について

家庭医(かかりつけ医)
この記事はVictor Catania, MDが共著しています。 カターニア医師はペンシルバニア州在住の家庭医です。2012年にセントクリストファー・ネイビス連邦にキャンパスを置く医学大学、「Medical University of the Americas」にて医学博士号を取得しています。
カテゴリ: 全般的健康

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