翼が折れた鳥を助ける方法

共同執筆者 Lauren Baker, DVM, PhD

鳥、特に野鳥にとって飛ぶこととは生存に大きく関係するので、翼が折れるのは恐ろしい経験です。翼に怪我を負った鳥を見かけたら、それが野生の鳥であっても飼われている鳥であっても、迅速に怪我の状況を把握する必要があります。まず、機能が回復する見込みがあるかどうかを判断しましょう。回復が見込めるようであれば、清潔なタオルで鳥を包み、靴の空き箱などに入れましょう。体温が下がらないよう暖め、動物や小さい子供の手が届かないところに保護しましょう。獣医や野生動物保護団体に連絡し、次に取るべき手段を相談しましょう。

パート1(全3パート):適切に扱う

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    鳥に触れる際は手袋を着用する 鳥は様々な病原菌を伝播します。そのため、鳥を助ける際は自分の身を守ることも大切です。絶対に素手で鳥に触れないようにしましょう。保護用の手袋を着用し、鳥に触れてしまった場合は直ちに手を洗いましょう。家で飼育されている鳥が怪我をしている場合も同様に手袋を着用しましょう。怪我を負った鳥は無防備な状態で痛みを感じているため、半狂乱で襲いかかろうとする場合もあるからです。[1]
    • ガーデニング用手袋のような分厚いカンバス生地や布製の手袋を着用しましょう。鳥のくちばしや爪だけでなく、病原菌から身を守る役割を果たします。
    • 手袋がない場合、タオルを使って鳥を持ち上げましょう。
    • 大型で肉食の鳥である場合は近づかないようにしましょう。代わりに保健所や野鳥保護団体に連絡しましょう。
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    鳥を自分の顔に近づけない 小さな鳥でさえ鋭いくちばしと爪を持っています。怪我を負った鳥を扱う場合は、自分の顔に近づけないようにしましょう。自分が飼っている鳥ですら、怪我を負って怖がっている時は気が立っているので注意が必要です。
    • 翼が折れた鳥は、特に怯えていてくちばしや爪で襲ってくる可能性があります。
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    エサや水を与えない 怪我を負った鳥は恐怖のあまりエサを食べたり水を飲もうとしません。また、鳥を保護した際は迅速に行動を起こす必要があるので時間がないでしょう。[2]
    • 無理に与えようとすると怪我を負った鳥は水でも簡単に喉を詰まらせてしまいます。絶対にやめましょう。
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パート2(全3パート):怪我を負った鳥を保護する

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    タオルに包む 野鳥でも飼育されている鳥でも、タオルなどに包まれると安心します。落ち着きを取り戻すので、激しく動いて怪我が悪化することもを防ぎます。[3]
    • タオルで包む際は、怪我をしている翼をできる限りかばいましょう。不自然な方向に曲げたりせずに羽を胴体にそっと添え、しっかりとタオルで包みましょう。
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    靴などの空き箱に入れる さらに居心地を良くするために箱の底にタオルを敷き、その上に鳥を置きましょう。鳥が逃げ出して怪我を悪化させないよう、フタを閉めることができるものを使用しましょう。[4]
    • 大きめの鳥の場合は、持ち運ぶ容器も大きなものが必要となります。硬い素材のペット(猫)用キャリーケースや大きな段ボール箱を使いましょう。
    • 鳥が呼吸することができるよう必ず通気用の穴が空いているようにしましょう。
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    できるだけ動かさないようにする 翼が折れていたり翼に怪我を負っている鳥は、自分が飼っている鳥だとしても、極力動かさないようにしましょう。こうすることで怪我の悪化を防ぎます。[5]
    • タオルを使って鳥を持ち上げ、タオルに包み、箱に入れましょう。それ以降は、どうしても動かさなければならない場合を除きそっとしておきましょう。
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    鳥の体を暖める 鳥がどんどん弱ってきている場合、体を暖める必要があるのかもしれません。こうした場合は温水が入ったボトルを鳥の近くに設置してみましょう。[6]
    • 万が一暑くなり過ぎても鳥がボトルから離れることができるよう充分な空間があるようにしましょう。ただ、怪我をしてタオルに包まれているとあまり動けないので、鳥と反対側の位置にボトルを置き、様子を見守りましょう。
    • 鳥の息が荒くなった場合は直ちにボトルを箱から取り出しましょう。時折、箱のフタを開けて鳥の呼吸を確認するようにしましょう。
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    次にどうするかが決まるまで暖かく安全な場所で保護する 次の行動を考える間、暖かく安全な場所で鳥を保護してあげましょう。薄暗く静かな場所に箱を置くと、鳥も落ち着きます。[7]
    • 小さな子供や、鳥を襲ったり怪我を負わせる可能性のあるペットの手が届かない場所に箱を置きましょう。
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パート3(全3パート):専門家の助けを借りる

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    怪我の状態を確認する 鳥の体を調べ、怪我の状態を確認しましょう。放心状態でぼーっとしていたり意識がない場合は、折れた翼以上の怪我を負っていてショック状態に陥っている可能性があります。警戒していて逃げようとしている場合は良い兆候です。出血や傷などを探し、鳥の状態を確認しましょう。[8]
    • 翼の怪我が深刻で回復しない恐れがある場合、あるいは翼以外にも怪我を負っている場合、安楽死させる必要があるかもしれません。
    • 安楽死が必要な場合は獣医や保健所に連絡しましょう。
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    獣医や鳥の専門家に相談する ペットの鳥の場合はかかりつけの獣医に連絡しましょう。どうしてよいか分からない場合は近隣の獣医に相談しましょう。怪我を負った野生動物を無料で治療する(抗生物質の投与や手術など)獣医もいます。[9]
    • 動物病院では、恐らくあなたが費用を負担しない限り野生の鳥を入院させることはできませんが、何らかの処置を施し手を貸してくれるかもしれません。
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    複数の野鳥保護団体に連絡する 怪我を負った野鳥を見つけた場合は、保護団体に相談しましょう。インターネットで検索して近隣で活動している団体を見つけましょう。こうした団体は応急措置を施すことはできても、鳥を保護して機能を回復させる施設がない場合も考えられます。1回限りの医療支援、保護、機能回復、回復するまでの継続的な医療支援など、どのようなサービスを実際に提供しているのかしっかりと確認しましょう。鳥を引き取ることができる団体を見つけるまで複数問い合わせを行う必要があるかもしれません。[10]
    • 引き受け先の団体が見つかるまで何件も問い合わせなければならないかもしれません。こうした団体は寄付金をもとに活動しているので、資金、物資、場所が不足している可能性もあります。
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    安楽死を行わない団体に鳥を預ける 回復見込みのある怪我だという確信がある場合、それぞれの団体の安楽死に関する規則についても問い合わせましょう。また、翼が折れた鳥の取り扱いに関する規則についても詳しく確認しましょう。翼が折れ飛べなくなった鳥は幸せではないので安楽死させたほうが良いと考える団体もあります。その一方で、翼が折れても回復して幸せに生きていくことができると考える団体もあります。[11]
    • せっかく翼の折れた鳥を保護して助けようとしているので、引受け先の団体で安楽死となってしまうのは不本意でしょう。
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    鳥を移す 獣医や動物保護団体に鳥を連れていく際は安全を確保しましょう。箱や容器のフタをしっかりと閉め、移動中に逃げてしまうことがないようにしましょう。また、できる限り揺れを抑えることも大切です。
    • 車を運転して移動するのであれば、鳥が入った箱は助手席の足元に置きましょう。他の場所でも構いませんが、箱が揺れ動かないよう固定できる場所であることが大切です。
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このwikiHow記事について

この記事はLauren Baker, DVM, PhDが共著しています。 バーカー医師は獣医、そして生物医科学の博士候補生です。2016年にウィスコンシン大学から獣医学の博士号を授与されています。現在は生物医科学の博士号取得を目指し、同校の研究機関、「Comparative Orthopaedic Research Laboratory」にて動物と人体に生じる整形外科系疾患の研究を続けています。
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