目の周りの湿疹を治す方法

共同執筆者 Luba Lee, FNP-BC

湿疹は皮膚の病気の総称です。これには「接触性皮膚炎」(アレルゲンや有害な物質に対する皮膚反応)というものもありますが、通常、目の周りの湿疹は直接的な接触がなくても反応が起こる「アトピー性」皮膚炎です。アトピー性皮膚炎は、乳幼児に多くみられます。しかし、目の周りのアトピー性皮膚炎は年齢に関係なく突発的に起こることがあり、その場合、治療が必要になります。

パート1(全3パート):アトピー性皮膚炎とは

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    基本的な特徴を理解する アトピー性皮膚炎は、幼児期によくみられる皮膚疾患です。アトピー性皮膚炎は環境アレルギー、花粉症、喘息と関連しており、このうち1つでも発症すると、他の症状も起こる可能性があります。
    • アトピー性皮膚炎は免疫反応です。通常、刺激物(「沈着物」呼ばれる直接の原因)が体に接触することで発症します。体に混乱が起き、過敏に反応します。接触していない部分にも炎症が起きます。
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    症状について知る 急性(短期)の湿疹の場合は、皮膚に痒みを伴う小さく赤い突起物が現れることがあります。また、腫れや落屑(皮膚の表面がフケのようにボロボロと剥がれ落ちること)が起こることもあります。湿疹が続き症状が慢性化すると、痒みを伴う患部が厚くなり、皮膚の色が茶色や赤みを帯びてきます。
    • また、腫れた部分から液体がしみ出てきたり(滲出液が産生される)、肌が白い粉をふいたように乾燥したりすることもあります。
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    湿疹がどのように作用するか知る アトピー性皮膚炎は、悪化と改善を繰り返します。症状が悪化することを突発と言います。症状が現れていない時は、肌の状態を良好に保つことができます。[1]
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    アトピー性皮膚炎の経過を知る アトピー性皮膚炎は伝染性ではないため、アトピー性皮膚炎のある人と接触してもうつることはありません。しかし、親から子に遺伝することがあります。[2]
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    アトピー性皮膚炎が視野に影響を及ぼすことを知る アトピー性皮膚炎によって視野に問題が出ることがあります。最近、アトピー性皮膚炎が突発し、物が見えにくいと感じた時は、必ず医師に相談しましょう。
    • 視野に影響を与える原因のひとつは、目の周りが赤く腫れて見えにくくなっているためです。しかし、白内障や自然網膜剥離によっても物が見えにくくなる可能性が高くなります。[3]
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パート2(全3パート):目の周りの湿疹を治す

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    目の周りに保冷材や冷湿布を使う 冷たい物を当てて一時的に神経の末端を麻痺させると、刺激が減り、痒みが和らぎ、掻きたい衝動を抑えることができます。このほか、古くなった角質がはがれやすくなるため、肌が滑らかになり、治癒が早まります。
    • 冷水を入れたボウルにバスオイルを少量入れます。さらに冷たくしたい場合は氷を加えます。
    • ペーパータオルや清潔なタオルをその水につけます。湿疹のある部分に5分程度当てます。
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    顔に保湿剤を塗る 水分の割合が多い化粧水よりもクリームや軟膏の方が油分を多く含むため保湿に適しています。油分が肌を保護し、潤いを与えます。[4]
    • 無香料のクリームを選びましょう。塗る際は目の中に入らないように注意します。
    • 肌の乾燥を感じるたびに保湿剤を塗りましょう。特にシャワーや洗顔の後に塗ると効果的です。保湿剤は肌を柔らかくし、回復に役立ちます。また、突発の予防になります。[5]
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    健康を保ち穏やかに過ごす 肌が化学性刺激物にさらされると湿疹が起こるように、ストレスによっても湿疹が悪化します。悪化の予防にはホリスティック療法がよく用いられます。アロマテラピー、マッサージなどの施術は、ストレスの軽減、潜在的な免疫力の強化に役立ちます。代替医療(未精製のココナッツオイルを薄く塗るなど)で使用される皮膚用製品の多くは、刺激性が低く、症状を和らげます。[6]
    • 現在、湿疹の薬を服用している場合は、食品サプリメントやスキンケア療法(ハーブ療法など)を試す際、必ず医師に相談しましょう。
    • エッセンシャルオイルは濃度が高いため、特に目の周りのような敏感な部分には薄めずに使ってはいけません。薄める際も、目の中に入らないよう注意しましょう。[7]
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    経口の抗生物質について尋ねる 感染による皮膚炎が起きた時は、経口の抗生物質が使われることがあります。目の周りの皮膚はとても敏感なので、片方または両方の目の周りの皮膚炎には、抗生物質が処方されることがあります。[8]
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パート3(全3パート):再燃を防ぐ

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    主要アレルゲンを避ける アレルゲンは湿疹の主な原因です。突発を予防する最も良い方法は、突発の引き金となるアレルゲンを知り、それを避けることです。特定の物質に敏感に反応することがわかっている場合は、その物質をできるだけ避けましょう。
    • アレルゲンが直接接触していない部分にも湿疹が現れることがあることを覚えておきましょう。体がアレルゲンを検知すると、接触のあった部分とは別の場所で湿疹が突発することがあります。
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    ストレス・レベルを最小限にする ストレスよって突発のリスクが高くなるため、ストレス・レベルを下げましょう。また、自分や自分の子供の1日を通してストレスレベルを低く保つ方法を学びましょう。[9]
    • ストレスの原因を突き止める ストレス・レベルが高い時は、原因が何なのかを考えましょう。心配なことや不安なことを書き出し、ストレスを減らすためにどんなことができるのかを考えます。たとえば、仕事でストレスを感じている場合は、可能なら週に一度の在宅勤務を上司に相談し、ストレスの軽減を試みます。[10]
    • 意識的な呼吸法を試し、心を落ち着かせましょう。しばらく目を閉じます。呼吸することに気持ちを向けます。ゆっくりとした深い呼吸に集中し、呼吸することだけを考えます。心の落ちつきを感じるまで、呼吸することに集中します。[11]
    • 子供に瞑想させるには、動物の真似を使います。両腕を上げながら息を深く吸い込み、シューやブーンと言いながら腕を下ろすように教えます。こうすることで、子供はゆっくり呼吸できるようになり、ストレスを感じていることから心をそらすことができます。[12]
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    掻くのをやめる 掻けば発疹がさらに悪化するだけです。実際、目の周りに湿疹を掻くと腫れるだけでなく赤く腫れぼったくなります。
    • また、眉毛やまつ毛が少なくなってしまうことがあります。
    • 子供が夜に掻いてしまう場合は、掻きむしり対策として手袋をはめたり爪を切ったりします。
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    抗ヒスタミン剤を服用する ロラタジンやフェキソフェナジンなどの成分を含む市販の抗ヒスタミン剤は、アトピー性皮膚炎の症状を抑える作用があります。湿疹は花粉症などのアレルギー反応と関連があるため、抗ヒスタミン剤によって特に痒みの症状を緩和することができます。[13]
    • 容量・用法を守って抗ヒスタミン剤を服用しましょう。眠くならない抗ヒスタミン剤の服用回数は、ほとんどが1日1回です。突発が起きた時に服用を開始します。[14]
    • 湿疹で眠れない場合は、夜に眠くなる抗ヒスタミン剤を服用するとよいでしょう。[15]
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    アレルゲンと刺激物を突き止める アレルゲンと刺激物は突発の原因です。洗濯洗剤や石けんを変えると湿疹が良くなることがあります。どの製品によって湿疹が起こるのかを突き止めるため、使用している洗剤や石けんを少しずつ変えます。突発が起きている間は、できればメイクするのを避けましょう。
    • 突発が起きていると時に、摂取した食品や使用した香水、コロンなど接触したものを毎日記録すると原因の特定に役立ちます。突発が起きる前に接触した物質の傾向にも注目しましょう。
    • 自分がどんなアレルギーがあるのかを特定するため、アレルギー専門医を受診するのもよいでしょう。
    • 特に女性は、顔や目の周りに様々な化粧品をつけるため、問題が起こりやすい部分です。日焼け止め、メイク、洗顔料、香水などはどれも突発の原因になります。
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    特定の食品を避ける 食品アレルギーを詳しく特定している間に、食品によって突発が引き起こされることがあります(食品アレルギーはすぐに反応が現れます)。ピーナッツ、卵、牛乳、魚、米、大豆、小麦などはアレルゲンになりやすい食品です。
    • 湿疹のある乳児に授乳する場合は、授乳によって乳児に影響が及ぶ可能性があるため、ナッツ類の摂取を避けます。[16]
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    保湿効果の高い石けんを選ぶ 洗顔の際は、肌が乾燥しやすい洗顔料より油分の多い洗顔料を選びましょう。また、無香料のものを選びましょう。
    • 抗菌効果のある洗顔料は肌が乾燥しやすいため、使用を避けます。また、アルファヒドロキシ酸を含む洗顔料は、肌から潤いを奪う作用があるため使用を避けます。「低刺激」や「無香料」などの表示がある洗顔料を探しましょう。
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    入浴やシャワーはほどほどにする お湯を浴びすぎたり石けんを使いすぎたりすると特に敏感な目の周りの湿疹は悪化します。ぬるめのお湯を使い、洗う回数を減らすか、湿疹のある部分をお湯につけないようにします。
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    加湿機を使う 気温が高く、空気が乾燥すると皮膚の炎症が起きやすくなり、かゆみやかさつきが悪化します。必要に応じて、湿気を空気に加えるために、加湿器を使い、空気を湿らせましょう。
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    日光や炎天下を避ける 熱めのシャワー、直射日光、暑い天候などは湿疹の引き金になります。
    • シャワーや洗顔時はぬるめのお湯を使いましょう。熱めのお湯は敏感肌にとっては刺激となるため避けます。
    • 炎天下で長く過ごしてはいけません。熱が肌の刺激となり、炎症が起こりやすくなります。
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ポイント

  • 湿疹が疑われる場合は必ず医師に相談しましょう。医師の的確な診断よって、肌の状態に応じた適切な治療法が処方されます。
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このwikiHow記事について

治験審査委員
この記事はLuba Lee, FNP-BCが共著しています。 ルーバ・リーはテネシー州に住む家庭医療を専門とするナース・プラクティショナー(一定レベルの診断や治療を行うことが許可されている上級看護師)です。2006年にテネシー大学にて 看護学修士号を取得しています。
カテゴリ: 全般的健康

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