生理不順時に排卵日を特定する方法

共同執筆者 Lacy Windham, MD

生理不順の原因は種々様々です。ただ、生理周期が不規則だと、次に生理がいつ始まるかがわからなかったり、排卵日も推測しづらくなります。これは妊娠を希望している人にとっては、特に悩ましい問題になりかねません。排卵期-卵子と精子が融合する、つまり受精する期間-は比較的短く (12時間から14時間)、このため排卵前後数日間に妊娠するためにも、排卵日の特定が重要となります。[1] また、何らかの病気が原因で生理不順が起きている可能性もあるので (多嚢胞性卵巣症候群、 糖尿病予備軍、甲状腺異常など)、妊娠前に一度医師に診断してもらいましょう。

2の方法1:
体のサインを観察する

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    体温を測りましょう。基礎体温は、排卵時期を把握するのに役立ちます。生理周期の傾向をより正確に把握するためには、数ヵ月間、毎日継続的に体温を測る必要があります。[2].
    • 基礎体温は起床直後に測り、ベッドの近くのカレンダーなどに記録しましょう。最も正確な数値を測るためには、必ずベッドから起き上がる前に測定します。
    • 生理周期前半の基礎体温は安定した横ばいですが、排卵開始の合図となる黄体ホルモン量の急増加に伴い、急に下降します。実際に排卵が始まると今度は体温は上昇します。受精するためには、体温が上がる直前、排卵日の2日前にセックスをするのが最も効果的です。精子が卵子に到達するまでには少々時間がかかります。排卵日当日にセックスをしても、妊娠する確率はたったの5%しかありません。[3][4]
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    膣から出るおりもの/粘液を観察しましょう。膣から出るおりものは頸管粘液で、生理周期の指標となる大事な要素です。頸管粘液の色や状態は、ホルモン値の変動に左右されます。[5].
    • 排卵日前のおりものは、透明で水っぽく、卵白に似ています。また排卵時も、同様のおりものが見られます。[6]
    • それ以外の生理周期のおりものは、通常は不透明で白っぽく、粘り気があるかトロッとした水っぽい状態です。
    • 生理後数日間には、茶色っぽいおりものが出ることがあります。これは、膣に残留した血を排出することが原因と考えられます。一般的には、生理が終わるとともにおりものの量も減少します。
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    子宮頚部をチェックしてみましょう子宮頸部は膣と子宮の間にあるトンネル部分にあたり、生理周期を通して変化します。位置と感触で、排卵しているかどうかを判断することができます。[7]
    • 指一本、または二本を使って子宮頸部を触診し、その位置や感触を毎日記録して、傾向を観察します。
    • 生理周期初期の子宮頸部は、固く、低い位置にあります。体が排卵の準備を始めると、子宮頸部は若干開いて柔らかくなり、精子が卵子に達しやすくなるように短くなります。
    • 子宮頸部の触診には指を膣内に深く挿入する必要があるかもしれません。膣の奥にあるドーナツ型の開口部に指が当たれば、そこが子宮頸部です。
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    排卵検査薬で、ホルモン値の検査をしましょう。排卵検査薬は、黄体形成ホルモン値(LH)に反応します。LH値は排卵直前に急増するため、受精可能な日を特定するのに役立ちます。[8].
    • 市販の排卵検査には、妊娠検査と同様に、LH値を測定するために尿のサンプルが必要となります。陽性反応は排卵直前日を意味します。このため、排卵日が近くなったら毎日複数回検査をしないと、正確な排卵日が判断できないかもしれません。[9]
    • 子宮頸部をチェックしたり、おりものの状態を観察することで、排卵検査の適正時期が判断しやすくなります。また、排卵検査キットには生理不順の度合いを考慮した説明書きが添付されています。
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2の方法2:
排卵チャート

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    生理開始とともに、チャートの記録を開始しましょう。排卵チャートは、おりものの様子と基礎体温の結果を組み合わせて、生理周期を特定するための便利なチャートです。生理不順の人も、生理開始日から記録を開始します。[10]
    • まず、生理開始日を一日目に設定します。生理不順の人は、21~35日ごとに2~7日間の出血と、場合によっては少量の出血が見られこともあるでしょう。[11]
    • 次に生理が始まるまでの日数を数えます。次の生理が始まった日を、新たに第1日として数えます。
    • こうして数ヵ月間、生理周期日数を記録して、平均日数を割り出してみましょう。
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    基礎体温表に毎日体温を記録します。縦軸には36度から36.8度までの温度を0.05度刻みで、横軸には日付を記入します。[12]
    • チャートにその日の体温を点で記録しましょう。こうすると、毎日の基礎体温の変動を可視化できます。
    • 点を線でつなぐと、さらに解りやすくなります。
    • 排卵中は基礎体温が急降下し、その後また急激に上昇します。この二日間が最も受精しやすい日になります。
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    おりものの状態を観察したら、毎日チャートに記入しましょう。おりものの様子は、あくまでも簡潔に、文字などのわかりやすい表現で書き込むようにしましょう。例えば、生理後に乾燥したおりものが見られたら「乾」、出血は「出」、通常の白いおりものには普通の「普」、そして透明で粘り気がある、受精の可能性が高いおりものは「可」という具合に工夫しましょう。 [13]
    • おりものの状態を前回の周期記録と比較し、変化が見られる平均日数を算出してみましょう。こうすることで、生理不順の周期変動が解りやすくなります。
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    排卵チャートから生理周期傾向を観察し、受精可能期間の予測に役立てましょう。ただし、生理不順の人はパターンが解りづらいため、受精可能期間の予測が難しい場合があるかもしれません。排卵チャートは、生理周期傾向を把握するのに大変便利です。[14]
    • 生理不順の場合には平均値を割り出すのは難しいかもしれませんが、数日ほどの短期間であれば判断材料となるでしょう。
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    排卵チャートで生理周期を観察しましょう。生理不順の人にとって最も悩ましい点は、次の生理開始日の予測が難しいことでしょう。排卵チャートを使えば、過去のデータ平均から、次の生理周期をより正確に把握できるようになります。[15]
    • 更に、データから生理期間の平均日数を割り出したり、次の生理開始日の予測にも役立ちます。
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ポイント

  • 最も受精しやすい時期は、排卵直前6日間、並びに排卵日当日と考えられています。[16]
  • 通常、卵子の寿命は排卵後24時間ですが、精子の寿命は最長1週間と言われています。[17]
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このwikiHow記事について

産婦人科医
この記事はLacy Windham, MDが共著しています。 ウィンダム医師はテネシー州在住の認定産婦人科医です。2010年にイースタン・バージニア大学医学部にて臨床研修を修了しています。また同大学より最優秀研修医賞を受賞しています。

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