生まれたての子うさぎを世話する方法

共同執筆者 Pippa Elliott, MRCVS

ペットのうさぎが妊娠しているのに気づいたら何をすればよいのか知っていますか? 出産を控えた母うさぎやケージの準備に必要なこと、さらに生まれたばかりの子うさぎの健康を守る方法を説明しましょう。

パート1(全2パート):母うさぎの出産に向けて準備する

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    母うさぎに高品質の餌を与えましょう。妊娠中から離乳までうさぎの食生活が普段とそれほど変わるわけではありませんが、できるだけ栄養価の高い餌を与えます。普段与えている餌の栄養価を成分表で確認してみましょう。母うさぎに必要な栄養は次の通りです。
    • タンパク質16~18%
    • 食物繊維18~22%
    • 脂肪3%以下
    • 母うさぎが常に水を飲めるようにしておき、1日2~3回水を取り替えます。
    • 母うさぎの妊娠中から離乳までは、アルファルファヘイやキューブを与えてタンパク質を増やします。[1]
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    母うさぎから雄うさぎを離します。雄うさぎが子うさぎに危害を与える心配は少ないものの、母うさぎの出産後すぐに妊娠させてしまう恐れがあります。子うさぎの離乳が終わる前に母うさぎが再度妊娠することがないように、出産の日が近づいたら母うさぎから雄ウサギを離しましょう。[2]
    • できれば、別々のケージに入れた母うさぎと雄うさぎが交流できるように近くにおくのが理想的です。うさぎ同士の結びつきは強いので、雄うさぎが近くにいると母うさぎの妊娠・出産におけるストレスを軽減することができます。[3]
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    巣箱を用意します。生まれたばかりの子うさぎは毛に覆われていないので、初めのうちは暖かくする必要があります。床材を敷き詰めた巣箱を用意すると子うさぎがまとまって暖かく過ごせます。子うさぎが箱から出ないように、縁に3㎝ほどの高さがあり母うさぎの体より少し大きめの箱(段ボール箱でも可)を用意しましょう。[4]
    • 十分な量の草(肥料や農薬が付着していないもの)、藁、干し草などと一緒に床材を巣箱に入れましょう。[5] 巣箱に清潔なタオルを敷き、その上に床材を敷きます。子うさぎが引っ掛からないように、ほつれていないタオルを使います。[6]
    • 母うさぎが巣箱の床材を整えたり、自分の毛を抜いて床材に使ったりすることもあります。これは通常、出産が近いことを意味しています。[7]
    • 母うさぎのケージ内のトイレとは反対側に巣箱を置いて、子うさぎの健康を守りましょう。
    • ケージを暗く静かな場所に移動します。母うさぎと生まれたての子うさぎの周りが騒がしいと母うさぎに大きなストレスを与えてしまいます。[8]
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パート2(全2パート):生まれたての子うさぎを世話する

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    子うさぎを確認します。うさぎの妊娠期間はおよそ31~33日間です。[9] 通常夜または朝早い時間帯に出産し、出産を手伝う必要はありません。すなわち、ある朝起きて生まれたばかりの子うさぎ達を発見することになるでしょう。直ちに死産した子うさぎがいるか確認しましょう。母うさぎをおやつで巣箱の外へ誘導してから死んだ子うさぎを取り出します。
    • 胎盤や後産を巣箱から取り出します。
    • 母うさぎは飼い主のにおいに慣れているので、子うさぎに触れても問題ありません。
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    必要に応じて子うさぎを温めます。巣箱の外で産まれた子うさぎがいれば巣箱に戻しましょう。そのような子うさぎは冷えているので温める必要があります。安全に温めるには、 温かい湯(熱い湯ではなく)を入れた湯たんぽを、巣箱の床材とタオルの下に置きます。剥き出しでは熱すぎるので、湯たんぽが子うさぎに直接触れないように気を付けます。
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    母うさぎが常時水や餌を飲食できる状態にします。授乳中の母うさぎが好きな時にいつでも餌を食べたり水を飲んだりできる状態にしておきましょう。[10]こうすると、子うさぎにいきわたる十分な母乳を作ることができ、母うさぎがしっかり授乳します。毎日新鮮な餌を多く与え、普段より水を飲むようになるので水が足りているかを頻繁に確認しましょう。
    • 母うさぎに適切な栄養分を与えると子うさぎを食べてしまう心配が減ります。
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    授乳の兆候があるか確認します。母うさぎは本能的に巣箱から離れて過ごすので、実際に授乳を目撃しなくても心配する必要はありません。通常授乳は1日1~2回行われます。[11] 代わりに授乳の兆候を探しましょう。母乳を飲んだ子うさぎはおなかが膨れ温かくなります。[12] 母乳が足りている子うさぎは子猫のような鳴き声をあげることなく静かです。[13]
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    母うさぎが授乳していない場合は直ちに獣医師に連絡します。子うさぎが弱々しく(触れても反応しない)お腹が痩せて皮膚がしわだらけ(脱水症状)という状態は、おそらく母うさぎの授乳が適切でない可能性があります。直ちに獣医師の診察を受けましょう。
    • 母うさぎが巣箱を整え、とりわけ自分の毛をむしった場合は、母うざぎは母性本能に従って行動しています。獣医師が母うさぎにオキシトシンを少量注射して母乳の分泌を促進すると解決するような簡単な問題かもしれません。[14]
    • 生まれた子うさぎが9羽以上の場合も獣医師に連絡しましょう。数が多すぎて母うさぎが面倒を見きれない可能性があります。子うさぎが9羽以上または母うさぎが授乳しない場合は、獣医師が子うさぎにミルクを与える方法を指導します。ただし、生まれたての子うさぎに100%適合する人工乳がないため、この方法では育たない子うさぎもいます。
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    巣箱を清潔に保ちます。自力で巣箱を出られようになるまでの間、子うさぎは巣箱の中で排泄します。毎日巣箱を掃除して新しく乾いたタオルや床材を敷きましょう。
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    子うさぎの餌を調整します。生まれてから早ければ2週間ほどで子うさぎはペレットをかじり始めます。[15] とはいえ、生後8週間は母乳を続ける必要があります。[16] この時期は、子うさぎが徐々に母乳を減らしペレットを増やしていきますが、母乳を続け栄養だけでなく母乳に含まれる病原体に対する抗体を母うさぎからもらうことが重要です。[17] 離乳が早すぎると母うさぎからもらう抗体が不十分で免疫力が弱くなる恐れがあります。
    • 消化不良を防ぐために、数か月間は野菜を与えるのを控えましょう。生後2か月くらいから1回につき1種類の野菜を少しずつ与え始め、下痢など消化器系の症状が出たら直ちに中断します。[18] 始めに与える野菜としてニンジン、ロメインレタス、ケールが適しています。[19]
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    生後8週間目から子うさぎに触れます。生まれてから離乳まで、子うさぎは病気や細菌の影響を非常に受けやすく、なかでも大腸菌は子うさぎが数時間で命を落とす危険があります。[20] 離乳するまでの間に子うさぎに触れる必要があれば、あらかじめしっかり手を洗いましょう。離乳後は子うさぎに頻繁に触れましょう。いずれ成長したうさぎを慣らすことにつながります。
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ポイント

  • 母うさぎが子うさぎと一緒に過ごさなくても心配する必要はありません。うさぎは猫や犬と違って子うさぎと一緒に過ごしません。野生ではその行為が巣に注意を向けることにつながるからです。母うさぎは1日1~2回授乳のためにだけ巣箱に入ります。
  • 死んだまたは冷たくなった子うさぎを見つけたら必ず蘇生を試みましょう。
  • 生まれたばかりの子うさぎは毛がなく目を閉じています。
  • 生まれる子うさぎの数はうさぎの種類により異なります。大きな種では1~12羽、小さな種では1~10羽くらいです。
  • 子うさぎは生後10~12日まで目を開けません。
  • 母うさぎは子うさぎを動かさないので、巣箱の外に出た子うさぎがいたら中に戻しましょう。飼い主が触っても母うさぎはその子うさぎを世話するので心配する必要はありません。
  • 母うさぎは初めての出産で子うさぎを死なせてしまうことがよくあります。母うさぎが出産・子育てのコツをつかむまで出産を4~5回繰り返すこともあるので、あきらめずに応援しましょう。
  • 母うさぎの授乳が1日5分以下なのが明らかな場合は、母うさぎに授乳を強制する必要があります。母うさぎを巣箱の中に入れ子うさぎと5分間一緒に過ごさせましょう。
  • 母うさぎが異なる時間に同じ場所を掘ったりふさいだりする場合、または布、草、根、干し草などをかぶせる場合は、その穴の中で出産しており、授乳のために穴を掘って入り、授乳後に穴をふさいで子うさぎを守っている可能性があります。
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このwikiHow記事について

獣医、Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)
この記事はPippa Elliott, MRCVSが共著しています。 Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)のメンバーでもあるピッパ・エリオット獣医師は、30年以上にわたり、かかりつけ獣医師、そして獣医外科医として獣医療の実践に努めてきました。1987年にグラスゴー大学にて獣医科学と獣医外科学の学位を取得し、生まれ故郷の町にある動物診療所に20年以上勤務しています。
カテゴリ: ペット

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