猫をしつけて問題行動をやめさせる方法

共同執筆者 Brian Bourquin, DVM

家具を引き裂いて壊したり、人をひっかいたり、立ち入り禁止の場所に入り込むなどの問題行動は、たとえそれが世界で一番可愛い愛猫でも、許せるものではありません。根気強くしつける必要があります。行動パターンを調整して適切なテクニックを使えば問題行動をやめさせることができます。

パート1(全3パート):問題行動にいたる原因を調べる

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    一般的な猫の問題行動を理解する 猫によって抱えている問題も行動内容も様々ですが、多くの場合、以下7つの行動をとります。[1]
    • 猫用トイレを避ける、もしくは使うことを拒絶する。
    • 家具やその他の物に尿をかけてマーキングする。
    • 家具やその他の家の中にある物をひっかいたり、じゃれあっている最中に飼い主や、他の人達をひっかく。
    • 飼い主や、その他の人達に対して攻撃的な態度をとる。
    • 同居している他の猫に対して攻撃的な態度をとる。
    • ストレスがたまっている様子や、不安定な様子を見せる。
    • 人や物に対して怯える。
    専門家からの回答
    Q

    ウィキハウ読者からの質問:猫は罰を与えると学びますか?

    Pippa Elliott, MRCVS
    専門家からのアドバイス

    ピッパ・エリオット(Pippa Elliot)獣医師のアドバイス:猫は与えられた罰を必ずしも理解しているわけではありません。正確には猫にも学習能力はあります。ただし飼い主の意図を学ぶということはありません。猫は人間のように「原因と結果」を結び付けることをしません。例えばキッチンカウンターに飛び乗った猫を叱ると、飛び乗った行為と罰ではなく、飼い主と罰を結び付け、その結果キッチンカウンターに飛び乗らないことではなく、飼い主を恐れることを学んでしまいます。

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    動物病院で検査をして、原因が医学的なものであるか調べる 病気が理由で問題のある行動をとる猫もいます。例えば、尿路感染を起こしている猫は猫用トイレを拒絶します。また、飼い主に対して攻撃的なのは、一見しただけでは分からない体の痛みを我慢しているからかもしれません。視力の問題から人間や物を怖がる猫もいます。過剰に毛づくろいをする猫は甲状腺機能亢進症を患っている可能性があります。[2]
    • 動物病院で健康診断をすると、問題行動の原因になっている病気を発見できます。病気が発見された場合は直ちに治療を施し、悪化を防ぎましょう。健康であることが証明されたら、猫の周りの環境を見直すことに焦点を当てましょう。
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    問題行動の原因になっている環境を見きわめる 健康に異常がない場合は、猫が何故問題行動を起こすのか調べましょう。生活環境の中に何か引き金になる物があるのかもしれません。以下がその例です。[3]
    • 掃除を怠ったトイレは、猫がトイレを避ける原因になります。
    • 同居している猫から虐められると攻撃的になったり、トイレを使わないようになります。
    • 家族に新しい猫が加わると尿でマーキングすることがあります。新しい犬が加わると怯えたり、攻撃的になったりします。
    • 爪とぎポストがないと、かわりに家具や家の中にあるもので爪をどぎます。
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パート2(全3パート):問題行動を矯正する

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    叱責と体罰を避ける 叩いたり大声で叱っても効き目はありません。それはもっとも効果のないしつけ方法の一つです。飼い主を怖がり、人間に懐かないようになります。また、噛んだり、ひっかいたりというような攻撃的な行動をとるようになります。そして叱られないように、飼い主の目の届かない場所で引き続き問題行動を繰り返します。[4]
    • 一般的に叱責や体罰には効果がありません。その場でやめさせることはできても、問題は完全には解決しません。逆に猫や飼い主にストレスを与えます。家具にマーキングしたり、トイレを使わずカーペットの上で排泄する猫を大声で叱ったり、叩いたりせずに我慢することは難しいかもしれませんが、深呼吸をして飼い主の自覚を取り戻し、適切なテクニックを使って問題行動を矯正しましょう。
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    「条件付け」方法を活用する この方法では猫が苦手な感触やにおい、味、音を使って問題行動をやめさせます。家庭用品を利用します。[5]
    • 感覚:猫の出入りを禁止したい場所に、粘着質のある紙、アルミホイル、厚めのゴムマットなど、一般的に猫が歩くことを嫌う感触のものを敷きます。
    • におい:猫が苦手なにおいを利用します。シトロネラ、香水、芳香剤、アロエ、柑橘類、ユーカリやウィンターグリーンのなどのにおいがする物を布地やコットンに浸し、立ち入り禁止の場所や物の上に置きます。
    • 味:柑橘系のもの、ビターアップルスプレー、タバスコなどのホットソース、カイエンペッパー、アロエなどを猫の噛み付きをやめさせたい場所に塗ります。猫は次第に苦手な味がする場所を覚えて近づかなくなります。
    • 音:笛、ベル、コインを入れた缶などを使い、音と悪い行動を結びつける方法です。乗ってはいけない場所に乗ろうとしたり、問題行動を起こそうとしている瞬間に音を出します。人間の声の代わりに嫌な音で驚かせて問題行動を矯正します。
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    遊んでいる最中に興奮して暴れだしたら無視をする その場で相手をするのをやめて、問題を矯正しましょう。[6]
    • 無視をする場合は別の部屋に移動してドアを閉めます。猫が落ち着くまで撫でたり話しかけないようにすると、猫は遊んでいる最中にいけないことをしたと理解して問題行動をとらないようになります。
    専門家情報
    Brian Bourquin, DVM

    Brian Bourquin, DVM

    獣医師、Boston Veterinary Clinic経営者
    ペットの飼い主たちから「ドクターB」の名で親しまれているブライアン・ボークウィン獣医師は、コーネル大学にて獣医科学の博士号を取得後、19年以上にわたり獣医療に従事してきました。現在、マサチューセッツ州のボストンにある「Boston Veterinary Clinic」を経営しています。Boston Veterinary Clinicではサウスエンド・ベイビレッジとブルックリンの両市にて獣医療、健康管理・予防治療、緊急治療、軟部組織外科手術、歯科医療を実践しているほか、躾や栄養管理、またレーザー治療や針治療などの代替医療を用いた疼痛管理のサービスを提供しています。Boston Veterinary Clinicはボストン唯一のFear Free Certified Clinicでもあり、AAHA(American Animal Hospital Association)より認定病院の資格を与えられています。
    Brian Bourquin, DVM
    Brian Bourquin, DVM
    獣医師、Boston Veterinary Clinic経営者

    良い行動をしたらご褒美を与えることを忘れないようにしましょう。猫にも大抵のことを教えることができます。それはつまり、良い行動を強化するということに他なりません。そのため、猫を罰することは絶対にせず、その代わりに、猫が良い行動をした際には必ずご褒美を与えます。ご褒美はおやつでもよいのですが、耳の後ろを撫でてあげるなどちょっとしたことでもいいかもしれません。

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パート3(全3パート):生活習慣や環境を整える

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    トイレを清潔に保つ 猫は汚れたトイレを避けます。清潔に保てば猫はトイレを使うようになります。糞は毎日拾い、トイレの砂は一週間に一度の割合で取り換えて猫が気に入るようにしましょう。フードやビニールライナーを不快に感じ嫌がる猫が沢山います。トイレにフードやライナーを使わないようにしましょう。[7]
    • 多頭飼いをしている場合は、それぞれの猫に専用のトイレと、さらに予備のトイレを用意しましょう。トイレとトイレの間には十分な間隔をあけて、排泄中の猫のプライバシーを守ります。静かな場所を選びましょう。後ろから近づいてくる他の猫や人を見渡せる場所に置きましょう。
    • 心地よく座れるように、十分な大きさのトイレ用意します。トイレには2.5cmから5cm程の厚さの砂を敷きましょう。猫は砂が深すぎるトイレを嫌います。
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    爪とぎポストを与えて、毎日遊ぶ時間を作る 猫は退屈だったり、刺激が足りなかったりすると暴走気味になります。一緒に遊ぶ時間を作りましょう。おもちゃを使って手や腕をひっかかせないようにします。おもちゃに集中させましょう。週ごとにおもちゃを取り換え、飽きさせないようにします。[8]
    • 家具やソファーなどの布製品をひっかく悪い癖は、爪とぎポストを与えると治まります。家の中の共同スペースや、猫のお気に入りの場所に置きましょう。
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    猫用フェロモンを使って室内でのストレスと減らす 猫が尿をまき散らしたり、マーキングする場合は、人工の猫用フェロモンを使ってみましょう。フェリウェイという製品が市販されています。ストレスを減らし、不安で怯えている状態の猫がマーキングすることを防ぎます。[9]
    • 猫用フェロモンにはスプレーと拡散機のタイプがあり、動物病院で購入できます。
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このwikiHow記事について

獣医師、Boston Veterinary Clinic経営者
この記事はBrian Bourquin, DVMが共著しています。 ペットの飼い主たちから「ドクターB」の名で親しまれているブライアン・ボークウィン獣医師は、コーネル大学にて獣医科学の博士号を取得後、19年以上にわたり獣医療に従事してきました。現在、マサチューセッツ州のボストンにある「Boston Veterinary Clinic」を経営しています。Boston Veterinary Clinicではサウスエンド・ベイビレッジとブルックリンの両市にて獣医療、健康管理・予防治療、緊急治療、軟部組織外科手術、歯科医療を実践しているほか、躾や栄養管理、またレーザー治療や針治療などの代替医療を用いた疼痛管理のサービスを提供しています。Boston Veterinary Clinicはボストン唯一のFear Free Certified Clinicでもあり、AAHA(American Animal Hospital Association)より認定病院の資格を与えられています。
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