猫がカーペットに排尿するのを防ぐ方法

共同執筆者 Pippa Elliott, MRCVS

飼い猫が繰り返しカーペットに排尿してしまい飼い主を困らせることがあります。猫の尿の臭いは非常に不快で、それが家中に広がってしまうこともあります。また粗相したものをカーペットの生地や繊維から完全に取り除くのは困難なために、消臭もなかなかできません。しかも猫は臭いがするところに排尿する習性があるので悪循環になります。尿路や膀胱の病気、使用している猫用トイレの種類の問題、他のペットとの対立などトイレ以外の場所を使うのには様々な理由が考えられます。以下に紹介する原因と改善方法を読んで参考にしてみましょう。

3の方法1:
カーペットでの排尿を防ぐ

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    獣医を受診しましょう。尿路感染のような病気が原因でトイレではなくカーペットに排尿してしまうことがあります。他の改善法や薬を試す前に、治療しなければならない健康問題がないかどうか獣医に相談してみましょう。ペットが健康で幸せに生活できるように、そしてトイレ嫌いが長引かないようにするためにもできるだけ早く受診することが重要です。[1][2]
    • トイレに時間がかかる、尿に血が混じっている、トイレに行く回数が多く 排尿する時に鳴くなどの症状があれば、膀胱か尿路に問題がある可能性が高いです。このような健康上の問題がトイレを使わない原因になることがあります。またこれらの症状は命にかかわる病気である尿路閉塞のサインかもしれません。正しく診断をくだせるのは獣医だけなので、受診して相談をしましょう。
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    粗相したものを酵素系洗浄剤で掃除しましょう。すぐに掃除をすることで猫がまた同じ場所を使うことを防ぎやすくなります。アンモニア系ではなく酵素系の洗浄剤を使用しましょう。アンモニア系の洗浄剤だと、猫が他の猫の尿だと勘違いしてそれを上書きしようと、そこに再び排尿する可能性があります。[3][4]
    • 汚れがひどければ カーペット清掃専門業者にクリーニングしてもらうことを考えましょう。
    • 汚れを長く放置していたカーペットは清掃しても元通りの清潔さにはならないかもしれません。猫が繰り返し粗相をしたカーペットは処分しましょう。
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    猫が粗相してしまう場所に猫用トイレを置いてみましょう。猫がラグやカーペットなどで排泄するようになったら、まさにその場所にトイレを置いそてそこでするように促します。トイレを使うようになって1ヶ月位たったら1日に数センチずつ、そこから本来置きたい場所の方に移動させていきます。[5]
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    カーペットやラグを裏返しましょう。猫はある特定の素材を気に入ってトイレとして使いはじめた可能性があります。裏返すことで感触が変わってしまい、しなくなるかもしれません。数日間裏返した状態にして様子をみます。[6]
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    両面テープをラグの端に張りましょう。足にテープが粘着するのを嫌がってトイレにしなくなるかもしれません。ラグの周囲や猫が排尿する場所の上にも貼ってみます。[7]
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    トイレの近くで遊んであげましょう。トイレに関連して何か嫌なイメージがあるからカーペットでする可能性があります。トイレの近くで遊んであげるなどして悪印象を改善できるかもしれません。良い印象をもつように1日数回トイレの周りで遊んであげましょう。
    • トイレを使っている時にご褒美をあげるのはやめましょう。猫はトイレ中にじゃまされるのを嫌います。[8]
    • ご褒美のおやつやおもちゃをトイレの近くに置くのは構いませんが、エサと水はなるべく遠くに置きましょう。猫はトイレの近くで食べるのを好みません。
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    改善がみられない時はもう一度獣医を受診しましょう。トイレを使わせる訓練は時間も労力もかかり、必ず上手くいくとは限りません。トイレの問題に対処できる特別な訓練を受けた獣医もいます。どうしても改善がみられない場合は、獣医行動診療科認定医などの獣医動物行動学を修めた専門医に相談してみても良いでしょう。[9]
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3の方法2:
よくあるトイレの問題を見直す

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    トイレ掃除の頻度をチェックしましょう。猫は汚いトイレが嫌いなので汚れていると他の場所にしてしまいます。毎日掃除をしていないのであれば、それが原因かもしれません。[10][11]
    • 排泄物を毎日取り除くだけではなく、1週間に一度はトイレを空にして、ぬるま湯と香りがついていない洗剤か重曹で洗います。乾かした後にきれいな猫砂を入れます。
    • 手間を省くために自動で掃除をしてくれるトイレを試すのも良いかもしれません。
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    トイレの数を確認しましょう。飼い猫の数より1個多く置くようにします。3匹飼っているのであれば4個設置しましょう。3匹の猫を飼っているのに2個しかなければ、それがカーペットにしてしまう原因かもしれません。[12]
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    トイレが使いやすい場所にあるかを確認しましょう。遠い場所にあったり出入りしづらかったりすると、それが粗相の原因になります。1階と2階の両方に設置するなど、すぐ使える場所に置きましょう。[13][14]
    • 近づいてくる人や他の動物が見えやすく、すぐに逃げられる環境を選びましょう。猫は逃げ場がないと感じることを嫌います。
    • 老猫には出入りがしやすいトイレを選びます。
    • 猫が粗相してしまうカーペットの近くか、まさにその場所にトイレを置いてみます。
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    猫砂が適切かどうかを確認しましょう。猫砂の匂いや感触が嫌いだったり量が多すぎたりしても、トイレを使わない原因になります。中くらいから細かめの猫砂を浅く敷いて使用するのが最適ですが、飼い猫の好みを知るために色々な種類を試してみるのも良いでしょう。[15]
    • 違う種類の猫砂を入れたトイレを隣り合わせに置いてみます。どちらを使っているか1日の終わりに確認しましょう。
    • 猫砂は浅めに敷きます。大体の猫は3~5㎝くらいの深さを好みます。
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    トイレの形状に問題がないかを確認しましょう。大きさや形が気に入らないと使わない場合があります。トイレ用ライナー(敷物)が原因かもしれません。ライナーや屋根を外し、それらが要因になっていないかを確かめましょう。[16]
    • トイレの大きさも見直しましょう。小さ過ぎると使わない可能性があります。
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3の方法3:
健康面の問題や行動障害の可能性を検討する

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    ストレスが原因になっていないか確認しましょう。他のペット、子供、騒音などがストレスになってトイレを使わなくなることがあります。少し暗めで静かな人目につきにくい場所に置くようにしましょう。賑やかで落ち着かない場所にあると使わないかもしれません。
    • リラックスできるようにフェリウェイの拡散器やスプレーなどを使ってみましょう。この製品は猫が落ち着く香りを出します。
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    過去と現在の健康状態を見直しましょう。病歴を振り返ってみるとトイレを使わない原因がわかるかもしれません。病気になっている可能性があれば、すぐに獣医を受診しましょう。早めに治療を受けることで、トイレの問題を解決するだけではなく、猫が辛い思いをし続けなくて済みます。カーペットへの排尿は尿路感染や猫の間質性膀胱炎によくある症状のひとつです。[17]
    • 尿路感染は完治した後でもトイレを使わない原因になることがあります。トイレと痛みを結び付けて覚えていて使用を避けるのかもしれません。
    • 間質性膀胱炎もトイレ嫌いの原因になります。この病気になると頻繁に尿意をもよおすので、トイレを使う可能性もあります。
    • 腎臓結石や尿路を塞ぐ症状があれば、これもトイレ嫌いの要因になります。排尿時に痛みを伴うので鳴いたりうなったりしますが、その記憶が治療後にも残ることがあるからです。
    • トイレ嫌いが長引かないようにするためにも、このような症状がある場合はすぐに治療を受けさせることが非常に重要です。[18]
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    粗相の原因が尿マーキングなのかを判断しましょう。尿マーキングは縄張り(テリトリー)を誇示するために家具やその他の物に少量の尿をかける行為です。実際の排尿よりかなり少量です。このような行動がみられる場合は、尿マーキングや尿スプレーに関する記事を読んで参考にするのが最適ですが、ここでもいくつかの改善方法をあげておきます。[19]
    • マーキング行動は去勢していないオス猫に多くみられますが、避妊をしていないメスにもあり、どちらも手術を受けさせることが重要です。
    • この問題行動は10匹以上の猫を飼っている場合に多くみられるので、これ以下の数にとどめてくことで改善できる可能性があります。[20]
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ポイント

  • 粗相をするのが子猫の場合は、年上の猫や他のペットに怯えていないかを確認しましょう。どこで排尿するのかを教え、出入りがしやすいトイレを設置します。
  • 多頭飼いをしていてどの猫が粗相をしているのかわからない場合は、獣医に薬で尿に蛍光色素をつける方法を相談してみましょう。尿は(見えづらい場合もありますが)ブラックライトを当てると光ると言われています。蛍光色素はさらにしっかりと発色するので、2匹以上飼っている場合でもどの猫が犯人か確認しやすくなります。[21]
  • 猫のトイレを掃除する時は必ず手袋をしましょう。作業が終わったら石鹸とぬるま湯でしっかりと手を洗います。
  • 家の中と外を行き来する猫であれば、猫用の出入り口を作ることを検討してみましょう。そうすれば家の中よりも外で排尿したい場合にすぐに出ることができます。
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注意事項

  • アンモニアや酢でカーペットの粗相した場所を掃除しないようにしましょう。臭いが猫の尿と似ているので、また同じ場所にする可能性が高まります。
  • 粗相の問題がある場合は香りのきつい猫砂を避けてみましょう。猫は強い匂いを不快に感じることが多く、香りのあまりない猫砂を好みます。
  • 猫砂やトイレの場所を突然変えないようにしましょう。猫砂の種類を変えたい時は、新しいものと古いものを混ぜながら少しずつ変えていくようにします。トイレの場所を変えたい時は、新しい場所に設置したものを猫が定期的に使うようになるまで元の場所にも置いたままにしておきます。
  • 無理矢理鼻をつけて尿の臭いを嗅がせたり、抱き上げてトイレに入れたり、狭い場所に閉じ込めたりしないようにしましょう。これらの手段は猫にトイレに対してもっと嫌な印象を持たせてしまい、問題解決どころかさらに悪い結果を招く可能性があります。[22][23]
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このwikiHow記事について

獣医、Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)
この記事はPippa Elliott, MRCVSが共著しています。 Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)のメンバーでもあるピッパ・エリオット獣医師は、30年以上にわたり、かかりつけ獣医師、そして獣医外科医として獣医療の実践に努めてきました。1987年にグラスゴー大学にて獣医科学と獣医外科学の学位を取得し、生まれ故郷の町にある動物診療所に20年以上勤務しています。
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