本物の真珠を見分ける方法

共同執筆者 Michael Arnoldi, 宝石商

真珠の宝飾品の購入をお考えでしょうか。真珠を使った家宝をお持ちですか。簡単ないくつかの鑑別法は手元にある真珠が模造品か「本物」かどうかを物の数分で見分けるのに役立ちます。本物の真珠の見方や感触を覚えれば、二度と模造真珠に騙される心配をしなくてもすむでしょう。

4の方法1:
目視による鑑別

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    小さな欠陥を探しましょう。前述の通り完璧な本物の真珠は極まれで、殆どの珠には小さな傷があったり形が不揃いです。珠の表面の真珠層は光の反射の仕方が部位によって異なります。模造真珠はほとんどの珠が「完璧すぎ」て完全な球体をしており、表面の光沢はどこから見ても均等でひびや傷がありません。
    • 完璧な真円の真珠は極まれにしかありませんが、全く無い訳ではなく、このような完璧な真珠を使ったネックレスは殆どありません。真珠の珠が全て均等に滑らかで真円のネックレスは確実に模造真珠で出来ています。[1]
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    はっきりと艶々した光沢があるか確かめましょう。光沢は宝石職人が宝石が放つ光のタイプを評価する要素です。真珠の光沢は真珠の美しさをもたらし、品質の良い真珠には鮮やかで澄んだ光沢があり、光が当たると輝く「照り」があります。近くで見ると真珠表面に自分が映るのを目視できるはずです。[2]
    • この鑑別法の一つの問題は、低品質の本物の真珠(一般的に鈍く白変した光沢)が模造真珠の光沢と類似して見える事です。この記事の他の幾つかの鑑別法の結果と照らしあわせてみましょう。[3]
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    反射光の色を確認しましょう。高品質の真珠は表面に光が反射する時に微妙に見える「反射光の色」がしばしば珍重されます。模造真珠にはおおかた、複製が困難なこの反射光の色がありません。従って真珠に光が当たる時に微妙な色の変化があれば本物である可能性が高いです。白蝶真珠の中でもピンク系とクリーム系の2色は最も求められる反射光の色で、黒蝶真珠には特に様々なバリエーションの色味があります。[4]
    • 本物の真珠でも目視できる反射光の色がない珠があるため、お持ちの真珠に反射光の色を確認できない事が、模造真珠である確かな証拠とは言えません。
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    真珠の孔口周辺を見ましょう。チェーンやネックレスの真珠には大抵穴に糸を通す為にドリルで空けた孔口があります。この孔口を注意深く調べれば真珠が本物か偽物か見分けがつきます。以下の点をしっかり確認しましょう。[5]
    • 孔口の境界がはっきりしている。本物の真珠の孔口は大抵ドリルで空けたシャープな(空洞の円筒状の)切り口をしています。模造真珠の孔口は孔の端が粗かったり丸みを帯びています。その一方で、本物の真珠でも古かったり使い古された珠の孔口は丸みを帯びている事があります。偽物の真珠でも孔口が完全な円筒状ではなく孔の表面部で外側に反っているものがあります。[6]
    • 孔口周辺の剥がれた塗料やコーティング。模造真珠は繰り返し使うと真珠同士が擦れて孔口周辺の人工塗料が剥がれます。塗料が剥がれた箇所にガラスやプラスチックがほんの少し見えるでしょう。これは模造真珠のサインです。
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    真珠の孔口の真珠層と核の間にある線を見ましょう。本物の真珠には通常、外側にはっきりとした真珠層がありますが、偽物には薄い人工の真珠層があるか真珠層が全くありません。ドリルで空けた孔口が真珠にあれば、拡大鏡で覗いて真珠層を確認できます。本物の真珠には通常(必ずではない)真珠層と核(真珠内部)を分ける目立った線があります。
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4の方法2:
避けるべき行為

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    真珠を検証する際は一つの鑑別法だけを用いないよう注意しましょう。繰り返しになりますが、上記のどの鑑別法でも間違った結果が出る事があります。確実な結果を得る為にいろいろな鑑別法を行ないましょう。
    • 単独で行うと誤解を招き易い鑑別の一例として、特に磨かれた本物の真珠を用いると、歯にあてる鑑別法や真珠同士を摩擦させる鑑別法では真珠が大変滑らかに感じられる事がわかっています。[7]
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    真珠を燃焼させる鑑別法は避けましょう。真珠を直火にかざして判別する事を勧める情報源がいくつかあります。この風説によれば偽物の真珠は焦げたり溶けてしまい、本物は影響を受けないそうですが、実際はもっとややこしいです。偽物の真珠は殆ど焼損しますが、本物でも同様に焼損してしまいます。本物の真珠で表面に人工塗料が施されているものは特に火に弱く、傷がついたりドリルの孔口が変形し、炎に数秒間あてるだけでも光沢が台無しになります。
    • さらに真珠は熱を伝導しやすく、直火にかざすと大変熱くなります。この鑑別法を試す場合は、やけど防止に必要な予防措置を万全にしましょう。
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    エキゾチックな名前で販売されている模造真珠に釣られてはいけません。売り手が真珠の品質よりも名前で売ろうとしている場合は騙される事があります。例えば「マヨルカ(マジョルカ)」真珠はエキゾチックな地中海のマヨルカ島にちなんで名付けられていますが、実際は完全な人工真珠で無防備な顧客に売られる事があります。
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    真珠の価格を見る際に常識的な直感を無視してはいけません。本物の真珠は大きさ、形状、照り、その他の特性に応じて価格に大差があります。それでも真珠の価格は無条件に安くはありません。例えば淡水真珠(最安価の本物の真珠)で作られたネックレスが小売値で数万円はします。[8]売り手が本物の真珠一式に眉唾物の価格を提示したとしても、恐らくそれ程の値段はするという事です。
    • 原則として真珠を購入するのは有資格の認定宝石商や真珠小売業者からだけにします。露天商や質屋で真珠を買う事にはリスクが付きまといます。
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4の方法3:
高度な鑑別

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    顕微鏡で表面のうろこ状の模様を確認しましょう。宝石鑑定用30倍のルーペを使って確認できますが、64倍率以上の顕微鏡を使えば最も効果的に調べられます。本物の真珠表面には迷路のようなうろこ状の模様があります。この模様はやや地形図に似ています。[9] この微小な鱗状の模様がザラザラな真珠の質感を生み出しています。
    • 対照的に、模造真珠は大抵きめが粗く、極めて均一な隆起(月表面のクレーターに類似)を確認できます。[10]
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    鑑別書付きの本物の真珠と比べましょう。比較の対照に本物の真珠があれば前述の鑑別をより簡単に行えます。お持ちの真珠と本真珠に認定されたセットを比較させてもらえるか宝石商に問い合わせましょう。もしくは友人や親戚の本物の真珠を借りて比較しましょう。
    • 本真珠に認定された真珠を使った鑑別法は常識の範囲で行って下さい。例えば歯にあてたり真珠同士を擦り合わせる鑑別法を試すのに、借りてきた宝石を使ったりはしないでしょう。
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    専門家に真珠を鑑定してもらいましょう。自分の真珠の真偽を調べる事が難しい場合は評判の良い宝石商や宝石鑑定士にいつでも依頼できます。鑑定技術と鑑定道具を備えた専門家の確かな目で真珠が本物かどうか(本物の場合はグレードの高さ)を鑑別してもらいましょう。ただし専門家への依頼は安くありません。基本の鑑定評価でも優に1万円は超えるでしょう。[11]
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    軟X線透過検査を依頼してみましょう。この鑑別法は専門家がレントゲン装置を使用して真珠の真偽を調べる方法です。本物の真珠はX線写真では半透明の灰色に写ります。模造品はネガフィルムには白一色、ポジ印刷では黒一色に写ります。[12]
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    屈折率測定検査を依頼してみましょう。高度なこの鑑別法では真珠を通過する光の度合いを測定し、真珠の真偽を判断します。真珠の屈折範囲(屈折率と呼ばれる)は通常1.530 から 1.685です。二つの値の差(0.155)は真珠の複屈折と呼ばれ、光の中の真珠の見え方に影響します。これらの性質から専門家が真珠が本物かを判断します。[13]
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4の方法4:
感触による鑑別

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    前歯に対して真珠をこすります。親指と人差し指で真珠の珠を1、2個持って前歯の先端にそっと押し付けてみて下さい。真珠は歯に対して横方向の動きでこすります。本物の真珠には真珠層の表面層を形成する小さな鱗状の欠陥があるため、普通は少々粗くザラザラな質感をしています。ガラスやプラスチック製の人造真珠は完璧なまでに滑らかです。[14]
    • この鑑別法を試す前は歯を磨いて口の中を清潔にしておきましょう。食べカスなどが口内に残っていると間違った結果が出る事があります。
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    真珠の珠同士をこすります。真珠をいくつか指で持ち珠同士をそっとこすり合わせると僅かにに摩擦を感じます。本物は真珠層の表面が通常は完全には滑らかでなく擦れあう際にわずかに摩擦が起きます。[15]一方、模造真珠は滑らかなコーティングが施されているので擦りあわせても大抵つるつるして珠同士が引っかかりません。
    • この鑑別を行なった後の手をよく見て下さい。普通は2つの珠同士をこすると真珠の表面層が少し剥がれ落ちます。真珠をこすりあわせた後に白色の細かい粉が残るようであれば、それは恐らく真珠層が剥離した粉で本物の真珠のサインです。[16]
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    真珠が完全な球状か確認しましょう。真珠は自然の産物であり、本物の真珠は雪の結晶や指紋と同様に全ての珠が一つずつ僅かに異なります。真珠の多くは完全な球体ではありません。本物は通常わずかに楕円形をしていたり小さな欠点があります。お持ちの真珠が完璧な球体に見える場合は人工真珠の可能性が高いでしょう。
    • 本物の真珠が完璧な球状をしている可能性はありますが、そのような例は極まれで、大抵は高額で売られています。[17]
    • 真珠が完全な球状か確信できない時は平面上で注意深く転がしてみましょう。珠の形が不完全な真珠は一直線上で一貫性の無い転がり方をします。[18]
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    真珠の感触が冷たいか確かめましょう。この鑑別法では身に付けていなかった真珠を幾つか使います(身に付けている真珠は不可)。真珠を手に持ち、肌でどう感じるかに集中します。本物は珠が温まる前の数秒間はっきりと冷たく感じます。[19]それは大理石の床に素足で乗った時の感覚に似ています。
    • 一方プラスチック真珠は室温程度の温かさで、珠はもっと早く温まります。[20]
    • 注意:良質ガラスの模造真珠でも珠を冷たく感じる事があります。一番最初にこの鑑別法を試した場合は他の鑑別結果と照らし合わせましょう。
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    手で真珠の重さを感じましょう。真珠の珠を1、2個注意深く手に乗せて重さを確かめます。本物の真珠の多くは、その大きさの割に重たく感じます。偽物は(特にプラスチック製)軽く重みを感じません。
    • 明白な判断をする目的には、この鑑別法は適していません。たった数個の小さな真珠の重さを判断するのは困難です。最良の結果を得る為に、あらかじめ本物か偽物かわかっている真珠一式と比べるのが良いでしょう。どんなに真珠の重さを確信できたとしても、必ず他の鑑別法と一緒に検証しましょう。
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ポイント

  • 本物の真珠にも2品種あるので注意しましょう。天然真珠は自然の真珠貝から採れます。養殖真珠は養殖された真珠です。天然真珠にも養殖真珠にも様々な色、真珠層、照り、形状があります。天然真珠は養殖真珠よりも珍しいので高価格になる傾向があります。
  • 本物の真珠をお手入れしたい時は、経験豊富な宝石商への依頼を検討しましょう。家庭用溶剤や洗浄剤の中には真珠の光沢を永久にくすませてしまうものがあります。幸い真珠を無料でお手入れしてくれる宝石店もあります。[21]
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注意事項

  • 歯を使い真珠を1粒づつ鑑別する方法を行う際、誤飲しないように真珠の珠をしっかり持って下さい。
  • 歯にあてたり真珠同士を擦り合わせる鑑別法を行うと真珠に軽い傷がつく事に気付くと思います。親指で何回か擦れば傷は無くなるでしょう。
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このwikiHow記事について

宝石商
この記事はMichael Arnoldiが共著しています。 カリフォルニア州にある「Arnoldi Jewelers」はイタリアにて創業後アメリカに拠点を移して以来、親子三世代にわたり受け継がれてきた宝石店です。経営家族の一員でもあるマイケル・アーノルディは、宝石業界にて10年以上の経験をもつ宝石商です。

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