指関節の怪我が骨折なのか確認する方法

共同執筆者 Jonas DeMuro, MD

指関節の骨折はかなりの痛みを伴います。また、手先を用いた仕事に従事している人は作業効率にも影響を及ぼします。指関節に怪我をすると、ただ痣になっているだけなのか骨が折れているのか判断がつかないこともあります。深刻な骨折は医療処置を受ける必要がありますが、痣や軽度の骨折であれば自力で治癒するかもしれません。怪我の程度を見分ける方法を身につけ、適切な処置を受けられるようにしましょう。

パート1(全3パート):その場の状況から判断する

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    折れた感覚があった 指関節の骨折を経験した人の多くが、折れた瞬間に「ポン」あるいは「パキ」といった感覚があったと証言しています。こうした感覚は、骨が折れたり、一部が本来の位置から飛び出してしまった時などに生じます。この感覚があったという場合は、病院に行き診察を受けるのが賢明でしょう。[1]
    • こうした感覚なしに折れている場合もあります。骨折の重症度次第で感じることも、感じないこともあります。
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    怪我の原因を特定する 指関節の骨折はしばしば「ボクサー骨折」と呼ばれています。硬い表面を拳で殴った時に生じる骨折だからです。あなたがこの怪我を負った時、壁といった固定された表面を殴っていませんでしたか?あるいは殴り合いの喧嘩をしていませんでしたか?頑丈なものを殴っていたのであれば、骨折している可能性が高いでしょう。[2]
    • ボクサー骨折ほど広く知られてはいませんが、他にも手指を骨折する原因は考えられます。転んでしまった時、機械を取り扱っている時、あるいは手に外傷を負いやすい何らかの活動に従事している時にも起こる可能性はあります。
    • 「ボクサー骨折」の代わりに「ケンカ骨折」といった意味合いの表現を用いる医師もいます。ボクサーは保護具を装着していて手指を骨折から守っているからです。素手で誰かを殴った時のほうが骨折しやすくなります。
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    即座に痛みが発生した 手指を骨折すると酷い痛みが即座に現れます。怪我をした瞬間に激痛が走り、その後も激しいズキズキとした痛みが続いていませんか?痛みに対する耐性によっては、体が消耗し何も出来なくなるかもしれません。[3]
    • 軽度の骨折であれば、痛みもより軽いものであることも考えられます。いずれにせよ、これ以上手を使わないようにしましょう。怪我を悪化させる恐れがあります。
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    手の体温を確かめる 指関節が折れた瞬間、骨折した箇所に向かって血液が流れ始めるので、手が熱っぽくなります。怪我を負った方の手と正常な手の体温を比べてみましょう。怪我を負った手の方が圧倒的に温かい場合は骨折を疑いましょう。[4]
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パート2(全3パート):視覚的に指関節を確認する

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    腫れを確認する 指関節が折れると、10分ほどで腫れ始めます。折れた箇所を中心として、その周辺まで腫れが広がるかもしれません。骨折の腫れはかなり深刻なものになる恐れもあります。手が動かせなくなるかもしれません。[5]
    • 腫れ始めると、チクチクとするような感覚があったり、逆に無感覚になることがあります。
    • アスピリン、イブプロフェンといった市販の鎮痛剤を服用し、腫れと痛みを和らげましょう。
    • 腫れがあまりに酷い場合、医師は処置を施せないことがあります。出来る限り早い段階で患部を氷で冷やしておくと腫れが引きやすくなるかもしれません。アイスパックにペーパータオルを巻き、患部にあてましょう。あるいは、冷凍食材を袋ごとあてても良いでしょう。1度につき20分間冷やし続け、肌の温度を出来る限り正常な範囲まで下げます。新たなアイスパックで再び20分間冷やしましょう。[6]
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    痣を探す 骨折による痣は通常の痣よりも速く現れます。患部に血液が集まるので、わずか数分で色が変わっていくでしょう。また、痣が発生することで患部がかなり敏感になります。そっと触れるだけでも痛むかもしれません。
    • 痣が見られなくても折れていることがあります。ただし、こうした症例は稀です。
    • 痣を和らげるためにも手を高い位置に掲げましょう。心臓よりも高い位置に維持することで、血液が患部に集中しづらくなります。[7]
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    陥没している関節が見られないか確認する 骨折の確実な見分け方が陥没した関節の有無です。可能であれば、怪我をした方の手で拳をつくり、指関節を見てみましょう。本来はどの関節も突き出ているはずです。そうではない関節があれば、それは間違いなく折れています。[8]
    • 骨折によって指関節の位置や角度が変わってしまい、陥没することがあります。
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    傷ついた皮膚を探す 骨が皮膚を突き破って出てしまっているのであれば、それは解放骨折です。手術が必要となります。必ず患部全体を殺菌効果のあるせっけんで洗いましょう。[9] 傷口が感染すると、症状がより複雑なものとなってしまします。
    • 敏感になっている患部を洗う際は痛みがあるかもしれませんが、とても重要な手順です。
    • 水分が残っているとバクテリアが繁殖しやすくなるので、手を洗った後はしっかりと水気を乾かしましょう。感染予防として清潔な包帯で患部を覆っても良いでしょう。
    • 破片などがある場合は可能な限り取り除きましょう。関節に何かが突き刺さっている場合は、自分では触らず、病院で医師に取り除いてもらいましょう。
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パート3(全3パート):手の動きを確認する

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    指を曲げる 怪我を負った指を曲げて、関節の脱臼や回転異常が見られないか確認しましょう。脱臼していると、骨が不自然にずれているので指が全く曲がらないかもしれません。回転異常を起こしている時は曲げられるかもしれませんが、親指の方に向いてしまうでしょう。回転異常とは、指が不自然な方向にねじれ、通常とは異なる方向に曲がる状態を意味しています。
    • 脱臼や回転異常が見られる場合は、医師が正常な位置に戻す必要があります。
    • 脱臼や回転異常は単純な骨折よりも回復に時間がかかる傾向があります。
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    拳をつくる 指関節が折れていると、手を閉じることがかなり困難になります。つまり、拳を作ることができるかどうかで、怪我の重症度を確認することができます。指関節が折れていると、腫れや痛みが余りに酷く指が動かせないかもしれません。あるいは、関節が折れている指以外はすべて曲げることができるということもあります。拳を作ることができ、かつ指関節が折れている場合でも、折れている指だけ他の指と向きが揃っていないかもしれません。
    • 無理に拳を作る必要はありません。痛みをこらえて無理に拳を作ったことで怪我を悪化させたり、脱臼を起こす恐れもあります。
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    ものを握る 指関節を骨折すると指の力が著しく低下します。これ以上の損傷を防ぐために、脳が患部周辺の筋肉を遮断するかもしれません。ものをしっかりと握ることが出来ないのであれば、脳が骨折した指関節を守ろうとしているのかもしれません。[10]
    • 軽度の骨折であれば、ある程度の握力が残っているかもしれません。いずれにせよ、骨折している可能性があるならば、無理はしないようにしましょう。無理にものを握ろうとすると骨折が悪化する恐れがあります。
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    手首の動きを確かめる 指関節は中手骨の上に位置しています。中手骨の下は手首とつながっています。[11] これら2種類の骨はつながっているので、指関節を骨折すると、手首の動きに影響が出るかもしれません。手首を上下左右に動かしてみましょう。鋭い痛みが走るのであれば、重症でしょう。
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    治療を受ける 指関節を骨折している可能性がある場合は、病院あるいは救急センターに出来る限り急いで向かい治療を受けましょう。恐らく、患部を固定するためにスプリントあるいはブレースを装着する必要があるでしょう。[12]ギブスは手や指の骨折にはあまり用いられません。[13]
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ポイント

  • 正常な指に添えて骨折した指関節を固定しましょう。
  • 指関節を骨折している恐れがある場合は出来る限り早く病院へ行きましょう。レントゲン検査を行い、骨折しているかどうかもはっきりと分かります。
  • 生傷がある場合は絆創膏などで覆いバクテリアの侵入を防ぎましょう。
  • 傷口から出血している場合は冷水で洗いましょう。
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注意事項

  • 患部を自分でいじらないようにしましょう。軽度だった骨折が悪化するかもしれません。
  • ギブスを必要とするような深刻な骨折の場合、治癒するまで4~6週間を要することもあります。手先を使った作業が含まれる仕事に従事している人は、しばらく休まなければならないので、必要な措置を取りましょう。
  • 硬い表面を殴らないようにしましょう。スパーリングや格闘技を行う際は保護具を装着し手を守りましょう。
  • 指関節の骨折は手術を要することもあります。手術が必要な場合は治癒するまでさらに時間を要するかもしれません。
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このwikiHow記事について

救急外科医
この記事はJonas DeMuro, MDが共著しています。 デミューロ医師はニューヨーク州に住む小児救命救急科専門の外科医です。1996年にストーニーブルック大学医学にて医学博士号を取得後、ノースショア・LIJ・ヘルス・システムにて臨床研修を終了しました。米国外科学会の元フェローでもあります。

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