手掌多汗症を改善する方法

手のひらに異常に汗をかく手掌多汗症は、通常11歳頃に発症し、生涯にわたって続きます。手のひらに汗をかくと、恥ずかしかったり活動の妨げになることもありますが、日常的な心がけと治療を組み合わせることで汗の量を抑えることができます。手掌多汗症を改善するための短期的・長期的な方法を見ていきましょう。

パート1(全3パート):短期的な改善策

  1. 1
    手を洗いましょう。汗をかいた手のひらはそのままにしておくといつまでも湿ったままです。そこで、通常よりも頻繁に手を洗って乾燥させる必要があります。多量の汗が気になる時には手を洗い、タオルなどでしっかり水気をふきとって乾かしましょう。
    • 食事の前やトイレの後に手を洗う時以外は石鹸を使わずに水で洗えば十分です。そうすれば、石鹸の使い過ぎで手の甲が乾燥することもありません。
  2. 2
    手を洗うことができない時には、手を清潔にするためのアルコールジェル(抗菌効果がないもの)を使いましょう。アルコールが一時的に汗を乾かしてくれます。
  3. 3
    ハンカチやティッシュを持ち歩いて必要な時に手を拭きましょう。人と握手することが分かっている場合などは、事前に手を拭いておくと安心です。
  4. 4
    手を冷やしましょう。体が暖まると汗をかきやすくなるので、冷却は即効性のある改善策です。送風機や冷房の前に手をかざして乾燥させ、発汗を抑えましょう。
    • 外出時に素早く手を冷やすには、トイレの洗面台で冷たい流水を使って洗った後に、紙タオルでしっかり水気を拭き取ります。
    • できるだけ体が暖まらないようにしましょう。どうしても必要な時以外は暖房器具を使わず、室温を低めに保ちます。
  5. 5
    手のひらにパウダーをつけましょう。家にいて手のひらが少し白くなっても問題ない時は、パウダーをはたくと一時的に汗を吸収します。この方法は、バーベルを持ち上げたり縄跳びをしたりする時や、手がすべると困るあらゆる作業の際に有効です。以下の種類のパウダーを使ってみましょう。
    • ベビーパウダー(香り付きまたは無香料)
    • 重層またはコーンスターチ
    広告

パート2(全3パート):日常的な心がけ

  1. 1
    手のひらに汗をかきやすくする物を避けましょう。手の通気性を妨げると、手のひらが乾かず湿った状態のままになります。次のような物はできる限り避けましょう。
    • 手袋などの手を覆う物 寒い日に外で使うのは構いませんが、それ以外の時はできる限り使わないようにしましょう。手袋をすれば手のひらに汗をかいていることを隠せますが、手の温度が上がって普段以上に汗をかいてしまいます。
  2. 2
    石油系のローションやスキンケア商品 肌の潤いを保つワセリンを手のひらに使うと、汗が乾きにくくなりべたつきます。保湿性があるココナッツオイルなどの美容オイルも同様です。
  3. 3
    制汗剤を使ってみましょう。制汗剤は脇の下に使うことが多いので、手のひらに使うのは違和感があるかもしれませんが、汗を抑える成分は手のひらにも同様の効果があります。[1]
    • アルミニウムジルコニウム配合の、臨床的に効果が実証されている「クリニカル・ストレングス」の制汗剤で、無香料のものを選びましょう。多くの人が効果を実感しています。
    • さらに制汗効果が高い塩化アルミニウム六水和物を配合した処方薬レベルの制汗剤もあります。病院で相談してみましょう。
  4. 4
    リラックスしましょう。不安やストレスは多汗の原因になります。瞑想やヨガなど、ストレスを抑える活動を取り入れると効果的です。[2]
    • 特定の問題について考えると汗をかく場合は、解決策を立ててすぐに取り組みましょう。カウンセラーに相談するのもひとつの方法です。
    • 不安で汗をかき、すぐに何とかしたい場合は、座れる場所を探し、目を閉じて何度か深呼吸をしてみましょう。また、1日の始まりに心を落ち着かせるための時間を設けるようにしましょう。
    広告

パート3(全3パート):治療

  1. 1
    イオントフォレーシスについて調べてみましょう。この療法は、水を使って皮膚下に電流を流し、一時的に発汗を抑えるものです。[3]
    • イオントフォレーシスの間は、水の入った容器に手を浸してその水に電流を流します。 少しくすぐったいかもしれませんが、痛みはありません。
    • 家庭用のイオントフォレーシスキットもあります。購入して自宅で使いたい場合は、病院で相談してみましょう。
  2. 2
    薬物治療を受けましょう。抗コリン薬と呼ばれる経口薬には副作用として汗を止める効果があります。このため、手掌多汗症の治療として病院で処方されることがあります。[4]
    • 抗コリン薬による治療はスポーツ選手など運動量が多い人にとっては危険な場合があります。汗の生成を抑制するため、運動で上がった体温を下げる機能が妨げられるからです。
    • また、抗コリン薬は口の乾きなどの副作用をもたらす場合があります。[5]
  3. 3
    ボツリヌス毒素注射について調べてみましょう。顔のしわを軽減したり唇をふっくらさせたりするために使われるボトックス注射は、汗を出す神経をブロックする目的でも使われます。[6]ただし、注射には痛みが伴う場合もあり、多汗を止める効果は一時的なものにとどまります。
  4. 4
    交感神経切除術を検討してみましょう。この手術では、胸部の神経を外科的に取り除くことによって、汗をコントロールする神経信号の伝達を永久的に妨げます。[7]
    • 術後の約半数のケースで別の部位に多汗が生じているため、この手術は最終手段として検討すべきものです。手のひらの多汗が治る代わりに、背中など別の部位の多汗に悩まされる可能性があります。[8]
    • 交感神経切除術を受ける場合は、経験豊富な医師を探しましょう。経験の少ない医師に任せるのはリスクが高すぎます。[9]
    広告

ポイント

  • 手のひらの汗が日常生活の妨げにならない場合は、あまり深刻に悩まないようにしましょう。手掌多汗症は多くの人に見られるもので、恥ずかしがる必要はありません。
  • 肌を乾燥した状態に保つクリームを使用し、清潔な乾いたタオルで手を拭きましょう。
  • 不安によって多量の汗をかく場合は、できる限り心の平静を保つことが重要です。また、何か別のことに集中したり、気分が明るくなることを考えたりするのも有効です。
  • 手軽な改善策としては、タルカムパウダーを使ってみましょう。
広告

このwikiHow記事について

wikiHowは「ウィキ」サイトの一つであり、記事の多くは複数の著者によって共著されています。 この記事は、匿名の筆者を含む33人が執筆・推敲を行い、時間をかけて編集されました。
カテゴリ: 全般的健康

この記事は役に立ちましたか?

はい
いいえ
広告