幼児の熱を下げる方法

共同執筆者 Laura Marusinec, MD

発熱は感染症にかかったときや怪我をしたときに起こる体の自然な反応です。白血球と抗体が活発により多く生産されるように熱が体を刺激し、感染症と闘う手助けをします。軽度の発熱の場合は自然治癒を待つことが重要だと考える研究者もいますが、幼児が発熱すると、周りもとてもうろたえてしまいます。一般的に高熱でなければ治療は必要ありませんが、熱を下げて子供を楽にしてあげたいときもあるでしょう。高い熱は重篤な症状を引き起こすこともあり、まれに命にも係わります。高熱があるときは、いかなる場合も小児科医の診断を受けるべきでしょう。[1]

2の方法1:
幼児の熱を下げる

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    子供の熱を見極めましょう。デジタル体温計で子供の熱を測ります。直腸で測れば最も正確な体温を得ることができますが、脇の下で測ってもよいでしょう。(ただし、脇の下で測った体温は最も不正確です。)直腸用と脇の下用の体温計は使い分けるようにしましょう。[2]
    • 額に当てて測るタイプの体温計や耳式の体温計を使ってもよいでしょう。
    • 赤ちゃんや幼児は大人に比べて体温が高めで、体温の変動も大きい傾向にあります。これは、子供の体の体積に対する表面積の比率が大人に比べて大きいことや、免疫システムが発達途中であることなどが理由です。[3]
    • 幼児の正常体温は36~37.2℃です。
    • 幼児の場合、37.3~38.3℃の熱は軽度の発熱です。
    • 通常、子供の体温が38.4~39.7℃になると病気とみなし経過観察が必要になります。ほとんどの場合、この範囲の熱はウイルスや軽度の感染により引き起こされます。
    • 39.8℃を超える発熱には治療や解熱が必要です。(次のステップを参照してください。)次の項で説明する方法で熱が下がれば、通常、病院に行くのは朝まで待ってもよいでしょう。熱が下がらないようであれば、直ちに救急病院に連れていきましょう。
    • 注意:この記事は子供に熱以外の症状がないことを前提としています。ほかに心配な症状や慢性的な病状がある場合は、直ちに医療機関での治療を受けましょう。[4]
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    子供を入浴させましょう。水は空気よりも早く体から熱を取り除くため、入浴は熱を下げるのに効果的な方法であり、薬よりも早く効きます。アセトアミノフェン(タイレノール、カロナールなど)などの鎮痛・解熱剤が効きはじめるのを待つ間に入浴させてもよいでしょう。[5]
    • ぬるま湯につかりましょう。解熱のために冷たい水に入ることは絶対にやめましょう。体温よりも少し低い温度のぬるま湯が最も早く解熱を促します。
    • 湯船で皮膚用消毒アルコールを使用するのは避けましょう。これは過去に提唱されていた方法で、現在、医療関係者はこの方法を推奨していません。
    • 冷たい濡れタオルを子供の額や体にのせて解熱してもよいでしょう。
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    子供にたくさん水分を取らせましょう。発熱により脱水症状を起こすことがあり、そこから深刻な病状になる可能性があります。そのため、子供にたくさん飲み物を与えて水分不足にしないことが需要です。[6]
    • 純粋な水が一番ですが、好みがある場合は、ほかの飲み物を与えてもよいでしょう。水で薄めた果汁や生の果物で味をつけた水を飲ませましょう。
    • ノンカフェインの冷たいハーブティー(カモミールやペパーミントなど)や何歳からの子供でも飲めるOS-1などの電解質補給飲料を与えてもよいでしょう。
    • 脱水症状に注意し、その兆候を見逃さないようにしましょう。熱が高ければ高いほど、脱水症状になる危険性も高まります。
    • 脱水症状のサインには、濃い黄色で匂いが強いこともある濃縮尿、稀尿(排尿間が6時間以上)、口や唇の乾燥、泣いたときに涙が出ない症状や目のくぼみなどがあります。
    • 子供に脱水症状の兆候がある場合は医療機関で受診をしましょう。[7]
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    適切な皮膚温度と室内温度を保ちましょう。子供には軽い衣服を一枚着せ、適切な体温調節を促しましょう。重ね着をすると体と接する布地の層の間に熱気がこもりますが、ゆったりとした薄手の衣服ならば、より自由な空気循環を促します。[8]
    • 子供が冷えや寒気を訴えたらすぐにかけてあげられるように薄手の毛布を用意しましょう。
    • 扇風機を使って空気を動かすことで、より素早く皮膚から熱を取り除くことができます。扇風機を使用する場合は、冷えすぎないように常に子供の様子に気を配りましょう。扇風機の風は直接体に当てないようにしましょう。
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    子供に解熱剤を与えましょう。薬での解熱は、子供を楽にしてあげたい場合や、高熱が深刻な合併症を引き起こしそうな場合のみに行いましょう。[9]
    • 熱があまり高くない場合は、合併症がなければ自然治癒を待ちましょう。一方、高熱や熱以外の症状がある発熱の場合は解熱剤を使ったほうがよいでしょう。
    • タイレノールやカロナールなどのアセトアミノフェン(別名はパラセタモール)系の薬は、乳幼児の服用が可能です。正しい服用量を医師に確認しましょう。
    • イブプロフェン系の薬は、医師の処方のもと生後6か月以上の子供に与えることができます。正しい服用量を医師に確認しましょう。
    • アスピリンは、ライ症候群との関係性が指摘されることから、現在は18歳以下の子供は服用しないほうがよいと提言されています。[10]
    • 小児用の解熱剤には座薬、粉、シロップなどがあります。子供の年齢と体重をもとに定められた適量を使用します。
    • 定められた服用量と服用間隔を必ず守りましょう。子供に薬を与えた時間と量を記録しましょう。
    • 処方薬を服用している最中は、ほかに市販薬を使う前に必ず医師に確認をしましょう。
    • 子供が嘔吐をして飲み薬を受け付けない場合は、アセトアミノフェン系の座薬の使用を検討します。ラベルを見て正しい使用量を確認しましょう。
    • 解熱剤を飲んでも熱が一時的にでも下がらない場合は、医療機関を受診しましょう。
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    子供に抗生物質が必要かどうかを医師に尋ねましょう。抗生物質は細菌感染には効きますが、ウイルス感染には使用できません。[11]
    • 抗生物質の頻繁かつ不必要な状況での使用が原因となり、細菌は抗生物質に対する耐性を持つようになりました。そのため、現在では抗生物質の使用をなるべく控えるほうがよいとされています。[12]
    • 子供が抗生物質を服用する場合は、処方された分をすべてを飲み切るようにしましょう。
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2の方法2:
幼児の熱を理解する

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    発熱の原因を理解しましょう。私たち人間にとって、熱は必ずしも悪いものではありません。発熱は、以下に挙げるさまざまな原因に対する体の自然な反応です。[13][14]
    • 咽頭炎や耳感染などを引き起こす連鎖球菌などへの細菌感染が原因で発熱することがあります。通常は抗生物質で治療します。
    • 風邪、インフルエンザやそのほかの子供によくある病気(水疱瘡やはしか)などのウイルス感染は、抗生物質では治りません。唯一の治療は、自然治癒を待ち、個々の症状に対処することです。ウイルス感染は幼児の発熱原因のなかでは最も一般的で、通常熱は3~4日続きます。
    • 乳歯が生えるときにも微熱が出ることがあります。
    • 予防接種を受けると体内で弱い免疫反応が起こり、微熱を引き起こすことがあります。
    • 暑い環境のなかにいると、子供の体が過剰に熱くなり、熱性疲労や熱中症を引き起こして発熱することがあります。このような状態は、直ちに病院に行くべき緊急事態です。
    • まれに、関節炎や癌などの他の深刻な炎症を伴う病状により発熱することがあります。
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    医師に連絡を取るべき状況を見極めましょう。発熱した幼児の看病をしているときには、大げさにはしたくない気持ちと症状を軽視したくない気持ちの間で、医療機関へ連絡をするべきかどうかの判断に迷うことがあります。通常は子供の年齢が低いほど問題は深刻です。子供の年齢に基づいた一般的なガイドラインを以下に示しました。[15]
    • 生後0~3か月:たとえほかに症状がなくとも、体温38℃が直ちに病院に行くかどうかの目安です。[16] 生後2か月以下の赤ちゃんは、いかなる場合でもすぐに医療機関を受診しましょう。
    • 生後3か月~2歳:38.9℃以下の熱であれば、通常は家庭で様子を見てもよいでしょう。(前項を参照してください。)
    • 生後3か月~2歳:38.9℃以上の発熱の場合は、病院に行ったほうがよいでしょう。子供のかかりつけの病院の小児科医に今後についての指示を仰ぎましょう。熱以外の症状がある場合、解熱剤の効果が表れない場合や1~2日以上発熱が続いている場合は、医療機関で受診することが特に大切です。
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    深刻な病気の兆候を察知しましょう。親は我が子の病状が深刻であるかどうかをしばしば直観的に感じるものです。また、子供は病気になると決まった反応を示すようになり、親は素早く異変に気がつくことができます。[17]
    • 子供の元気がなく、だるさを伴う熱は、より深刻な病気の兆候かもしれません。
    • 子供の意識レベルが低下し、口の周りや指先が青くなっている場合や、ひきつけ、激しい頭痛、首の凝り、歩行困難や呼吸困難などの深刻な症状がある場合は、直ちに119番に電話をしましょう。[18]
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ポイント

  • 子供の熱が高熱なのか、治療が必要なのかがわからないときには医師に連絡をしましょう。何事も備えあれば憂いなしと考えましょう。
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注意事項

  • 2種類以上の薬を一緒に服用する場合は、事前に医師か薬剤師に相談しましょう。複数の薬を服用すると同じ成分を含む薬が重複している可能性があり、誤ってその成分の定められた服用量を超えて飲んでしまうことがあります。
  • 皮膚用消毒アルコールを使用して子供の熱を下げるのはやめましょう。この方法は子供の体を急激に冷やし、かえって体温が上がってしまいます。
  • 暑さに晒されて熱が上がった場合は、直ちに病院での診察を受けましょう。
  • 18歳以下の子供にアスピリンを飲ませないようにしましょう。アスピリンは、肝臓障害を伴う深刻な症状を引き起こすライ症候群との関係性が指摘されています。[19]
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このwikiHow記事について

医学博士
この記事はLaura Marusinec, MDが共著しています。 マルシネック医師はウィスコンシン在住の小児科医です。1995年にウィスコンシン医科大学医学部から医学博士号を授与されています。

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