妊娠中のむくみを軽減する方法

共同執筆者 Lacy Windham, MD

妊娠につきもののむくみは、妊娠して体が大きくなるにつれ、血液や体内の水分量が増加するのが原因です。体内に蓄えられた水分は、分娩時に骨盤や関節を弛緩する役目を果たします。妊娠中は、顔や手足などがむくむ浮腫を経験することもあります。むくみの予防や軽減には様々な方法があります。

3の方法1:
むくみ対策

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    弾性ストッキングや履きやすい靴を履く 妊娠中は足とくるぶしの周りがむくむことが多いので、足をいたわるように心がけます。履きやすい靴を選び、弾性ストッキングについて医師と相談しましょう。
    • 弾性ストッキングを選ぶ際は、医師の意見を参考にすると良いでしょう。弾性ストッキングはむくみを抑えて、脚をサポートします。[1]
    • 靴の選び方には注意しましょう。きつい靴やヒールの高い靴は、足への血流を抑制し、むくみやそれに伴う痛みを悪化させます。履きやすく余裕のある、平らな靴やスニーカーを選びましょう。[2]
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    冷やす むくんだ部分を冷やすと、むくみや痛みが緩和します。冷たいおしぼり、氷の入ったビニール袋を紙タオルに包んだもの、または市販のアイスパックなどを使用します。氷や市販のアイスパックが直接肌に触れないように注意します。必ず布や紙のタオルで包んで使いましょう。[3]
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    足を休める 妊娠中は足を休めるようにして、むくみとそれに伴う痛みを軽減します。毎晩足を上げて正しい方法で足を休めるように心がけましょう。
    • 長時間立たないように心がけましょう。立ち仕事をしている場合は、妊娠中の対応について上司に相談しましょう。[4]
    • 座るときは足を高くして、ときどきくるぶしを回すようにします。できれば足を高めにして横になると良いでしょう。[5]
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    プールを利用する プールの浅瀬に立つ、または水中を歩くことによって、脚の筋肉やくるぶしが圧縮されます。これによって痛みやむくみが緩和されることもあります。プールが近くにない場合は、市販の子供用プールの購入を検討し、そこに水を張って使うと良いでしょう。[6]
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3の方法2:
生活習慣を変える

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    横向きに寝る 体を横向きにして寝ると、むくみを軽減することができます。体重を片側にかけると、血行を促進する下大静脈にかかる圧力が減り、血流が改善されてむくみの防止になります。また、足を少し高くして寝るのも効果的です。[7]
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    塩分やカフェインの摂取量を控えましょう。 塩分やカフェインは妊娠中のむくみの原因となります。それだけでなく、妊娠に悪影響を及ぼす恐れのある高血圧などの健康問題につながる可能性もあります。
    • 塩分の摂取量を最小限にする 加工食品を避けたり、料理に余分な塩を加えないようにこころがけることで、塩分の摂取量は制限できます。塩分は水分を体内に保留し、血圧を上昇させるため、母体だけでなく胎児の健康にも悪影響を与える恐れがあります。[8]
    • 妊娠中のカフェインの影響については、様々な研究の結果が対立するため、完全には理解されていませんが、妊娠中の一日の摂取量は200㎎以下に控えるのが良いと言われています。これは、約355mlのコーヒーに含まれているカフェインの量です。カフェインはお茶やチョコレートのほか、市販の薬にも含まれていることに注意しましょう。かならずラベルに目を通して、カフェインが含まれていないか確認しましょう。むくみの症状がある場合は、カフェインの摂取量を更に減らして、むくみが軽減されるか様子をみましょう。[9]
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    水を飲む 水分を補給すると体内に保留される水分量が減るので、むくみを軽減する効果的があります。妊娠中は一日2.3リットルの水を飲むように推奨されています。これに従えばむくみ解消に役立つかもしれません。[10]
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    旅行中の注意事項 妊娠していなくても、車や飛行機で長時間座ったままの状態でいれば、だるくなったりむくんだりしますが、妊娠中はなおさらです。妊娠中に旅行する際には、時々立ち上がって歩く機会を作るようにしましょう。[11]
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    運動をする むくみを取り健康的な妊娠生活を送るために、できるだけ体を動かすように心がけましょう。医師と相談して、妊娠中でも安全にできる適切なエクササイズを選びましょう。
    • むくみの解消には脚の運動は欠かせません。一般的にウォーキングは、大抵の妊娠中の女性には悪影響を及ぼさない健康的で安全なエクササイズです。[12]
    • そのほかの運動については医師に相談しましょう。軽いピラティス、ヨガ、エアロビクスなどは、体力や健康状態、妊娠の状態によっては、一定の期間に行うのも良いかもしれません。[13]
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    涼しく過ごす 暑くなると脱水状態になったり、体内に余分な水分がたまりやすくなるため、妊娠中は特にむくみが悪化します。妊娠中に夏を過ごす場合は、暑さをしのぐためにエアコンを利用できるようにしましょう。また、特に暑い日は屋内で過ごすか、プールや海岸に行くのも良いでしょう。[14]
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3の方法3:
診断が必要な時を知る

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    むくみを医師に伝える 妊娠中のむくみは治療を必要とするものではありませんが、症状に変化があった場合は医師に伝える必要があります。定期妊婦健診の際に、むくみの異常について医師と相談しましょう。診断の結果に異常がみられなかった場合でも、むくみ対策について医師から指導を受けることもできます。[15]
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    子癇前症の兆候に注意する 子癇前症は妊娠中に血圧が上昇し、肝臓、腎臓や胎盤に影響する危険な症状です。子癇前症がむくみの原因の場合もあるので、以下の症状がある場合は医師に連絡して診断を受けましょう。[16]
    • 腹部がむくむ
    • むくみが急に悪化する
    • 頭痛が続く
    • 視覚に異常がある
    • 手や顔がむくむ
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    異常がある場合は直ちに診断を受ける むくみでも救急医療を必要とする場合があります。むくみが生命に危険を及ぼす妊娠合併症の症状として現れる可能性もあります。以下の症状がある場合は直ちに診察を受けましょう。[17]
    • 息切れを感じる
    • 胸が痛む
    • 心疾患・腎疾患があり、むくみが急激に悪化する
    • むくんだ足が熱を持っている
    • 急激にむくみが悪化する
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注意事項

  • くるぶしや足がむくむことはよくありますが、手や顔がむくむ場合は放置せず、医師に相談しましょう。子癇前症の可能性があります。
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このwikiHow記事について

産婦人科医
この記事はLacy Windham, MDが共著しています。 ウィンダム医師はテネシー州在住の認定産婦人科医です。2010年にイースタン・バージニア大学医学部にて臨床研修を修了しています。また同大学より最優秀研修医賞を受賞しています。
カテゴリ: 妊娠期 | 家族

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