夜間に咳を止める方法

共同執筆者 Chris M. Matsko, MD

風邪を引いているわけでもないのに夜中に咳で目が覚めたことはありませんか?色々な事柄が原因で夜間に咳が出ます。この記事では夜間に出る咳を止める方法をご紹介します。

パート1(全3パート):睡眠習慣を調整する

  1. 1
    体を曲げて寝る 複数個の枕を使って上体を持ち上げた状態で寝てみましょう。こうすると横になった時に、日中飲み込んでしまった鼻水等が喉に逆行するのを防げます。[1]
    • ベッドの頭部部分に木片を置いて約10cm底上げしてもよいでしょう。こうすると胃酸が腹部に留まるので喉に不快感が及ばなくなります。
    • 可能であれば仰向けの体勢での睡眠を控えましょう。さもないと呼吸がしにくくなり、咳を生じさせてしまいます。[2]
    • 複数個の枕を重ねて上体を持ち上げた状態で就寝すると、夜間のうっ血性心不全(CHF)による咳を効果的に防げるでしょう。水分が下肺野に溜まるため、呼吸に悪影響が及びません。
  2. 2
    ベッドに入る前に熱いシャワーを浴びる 夜間に咳を悪化させる原因として気道の乾燥が挙げられます。就寝する前に蒸気がこもった浴室に入り、水分を吸収しておきましょう。[3]
    • 喘息にかかっている場合には、蒸気が逆効果になる場合があります。咳を悪化させてしまう恐れがあるため、この治療法は控えましょう。
  3. 3
    扇風機や暖房機またクーラーを付けた状態で寝ない 夜間に冷気を浴びると咳は悪化します。クーラーや暖房機からベッドを離した位置に置きましょう。夜間に扇風機を付けて就寝する場合には、ベッドの反対側に風が行くように配置します。[4]
  4. 4
    室内に加湿器を置く 加湿器をつけると室内の湿度が上がります。蒸気は気道を開き、空気の流れを良くする作用を持っています。蒸気が気道を湿った状態に保つため、咳を軽減できるでしょう。[5]
    • 湿った空気中にはイエダニやカビが存在するため、湿度レベルは40%~50%に保ちましょう。近隣の工具店などで湿度計を購入して寝室の湿度を測定してもよいでしょう。
  5. 5
    少なくとも1週間に1回は寝具を洗う 夜間にしつこい咳に悩まされていたり、アレルギー症状を抱えている場合には常に寝具を清潔に保つように心掛けましょう。イエダニなどの微細な生物は、人の死んだ皮膚片を食べて、寝具を住み家としています。そして、アレルギーを引き起こす大きな原因となります。アレルギー反応や喘息症状を抱えている場合には、イエダニが原因である可能性があります。シーツを洗い、シーツカバーをベッドにかけるようにしましょう。[6]
    • シーツ、枕カバー、布団カバーに至るまで、全ての寝具を1週間に1回は温水で洗いましょう。
    • イエダニを寄せ付けないためにも、マットレスにビニールカバーをかけて寝具を清潔に保ちましょう。
  6. 6
    ベッドの脇に水を置いておく こうすれば夜間に咳で目が覚めた際に、水で喉を潤わせてスッキリとした状態に戻せます。[7]
  7. 7
    睡眠時には鼻から呼吸をするように心掛ける 就寝する前に「鼻は呼吸用、口は食事用」と自分に言い聞かせてみましょう。意識的に何回か鼻で呼吸して、睡眠時に鼻で呼吸をするように訓練もできます。こうすれば喉にかかる負担が軽減され、夜間時の咳も低減するでしょう。
    • 快適な位置で真っ直ぐに座ってみましょう。[8]
    • 上半身から力を抜いて口を閉じます。口の上半分から離し、舌を歯の下段に付けます。
    • 手を横隔膜か臍の下部分に置きます。胸で呼吸するのではなく、横隔膜部分で呼吸をしてみましょう。横隔膜で呼吸することは重要なポイントです。こうすれば肺が空気交換することを助け、肝臓や腹部、また腸がマッサージされることで、これらの器官から毒素を排除できます。さらに上半身をリラックスさせる効果もあります。
    • 鼻から2~3秒間深く息を吸い込んでみましょう。
    • 3~4秒間かけて息を鼻から吐き出します。2~3秒間空けてからもう一度鼻から空気を吸い込みます。
    • このようにして鼻から呼吸することを何回か練習してみます。長めに吸い込んで吐き出すことで、体は口よりも鼻からの呼吸に慣れていくはずです。
    広告

パート2(全3パート):専門治療を試す

  1. 1
    咳用の市販薬を使用してみる 咳用の市販薬には2つの効用があります。[9]
    • 去痰薬には喉や気道に溜まった粘液や痰を薄める作用があります。
    • 咳止め薬は体の咳反射を止めることで、体が咳をしようとする作用を軽減させます。
    • 寝る前に咳止めシロップを飲むか、ヴィックスヴェポラップを胸に塗ってもよいでしょう。両方とも咳を抑える効果がある薬として知られています。
    • 薬を服用・使用する前に取り扱い指示書に目を通しましょう。自分の咳に合った薬が分からない場合には、薬剤師に相談してみましょう。
  2. 2
    咳止めドロップを舐める 咳止めドロップの中にはベンゾカインといった神経を麻痺させる原料が含まれているものがあります。この種のドロップは就寝できるように咳を抑える効果があります。[10]
  3. 3
    1週間にわたって咳が持続する場合には医師に相談する いくつかの治療法や薬を試してみても、1週間以上咳が続くようであれば医師に相談しましょう。夜間に出現する咳の原因には、喘息、一般的な風邪、胃食道逆流症、アンジオテンシン変換酵素阻害薬による悪影響、ウィルス症候群、慢性気道支炎、気道支拡張症や癌が含まれます。高熱が生じたり慢性的に夜に咳が出るようであれば、すぐに医師に相談しましょう。[11]
    • 慢性的な咳の診断は、詳細な病歴と精密な健康診断から始まります。医師は胸部のレントゲン写真から、潜んでいる病状を分析します。胃食道逆流症や喘息に関する検査が行われる場合もあるでしょう。検査には喘息を診断するための肺機能検査や、胃食道逆流症を診断するための内視鏡検査もあります。
    • 診断内容に応じて、医師が鼻詰まり薬を処方する場合もありますが、場合によってはより強力な薬を処方することもあります。 コデインを含む咳止めが一般的に咳を抑えるために処方されます。喘息やしつこい風邪等の深刻な健康問題が原因で夜間に咳が出る場合には、治療用に摂取できる特定の医薬品について医師に相談しましょう。デキストロメトルファン、モルヒネ、グアイフェネシン、ガバペンチン等が処方される場合があります。
    • アンジオテンシン変換酵素阻害薬を飲んでいる場合には、副作用として咳が出る場合があるため、医師に相談しましょう。その代わりとして、同じ効果を持つものの、咳といった副作用が生じないアンジオテンシン受容体遮断薬が処方される可能性があります。
    • しつこい咳や慢性的な咳の場合には、心臓病や結核、また肺癌といったより深刻な病気にかかっている可能性もあります。しかしこの種の病気の場合には、吐血や心臓病に関連したその他の明白な症状が伴うはずです。[12]
    広告

パート3(全3パート):自然療法を試す

  1. 1
    就寝前に大さじ一杯の蜂蜜を摂取する 喉の炎症に対して蜂蜜は優れた自然療法です。喉内部の粘膜をコーティングして整える作用を持っています。さらに蜂が添加する酵素のお陰で、蜂蜜には抗菌特性が備わっています。細菌感染症に起因する咳の場合には、蜂蜜を摂取することで細菌を退治できるでしょう。[13]
    • 小さじ1杯のオーガニックの生はちみつを昼間に1~3回、そして就寝前に摂取します。また就寝前にお湯に蜂蜜を溶かしてレモンを加えて飲んでもよいでしょう。
    • 子供の場合には、昼間に1~3回、そして就寝前に小さじ1杯の蜂蜜を与えましょう。
    • ボツリヌス中毒症や細菌感染症にかかる危険があるため、2歳以下の子供には、決して蜂蜜を与えてはいけません。
  2. 2
    カンゾウ根のお茶を飲む カンゾウ根は天然の鼻詰まり用薬です。気道に対して鎮静効果を持ち、喉部分の粘液を薄める作用を持っています。さらに喉部分の炎症を緩和させます。[14]
    • 近隣の健康食品店で乾燥したカンゾウ根を探してみましょう。また大半の食品店のお茶コーナーには、ティーバッグ状になったカンゾウ根が販売されています。
    • カンゾウ根を10~15分間お湯に浸すか、ティーバッグの指示に従ってお湯に浸します。蒸気やお茶の油分閉じ込めるために蓋をします。昼間に1~2回、そして就寝前にこのお茶を飲んでみましょう。
    • ステロイド剤を摂取していたり、腎臓の疾病がある場合には、カンゾウ根の摂取を控えましょう。
  3. 3
    塩水でうがいをする 塩水には喉の不快感を緩和して粘液を除去する効能があります。喉が詰まっているような状態で咳が出る場合には、塩水でうがいをして喉部分に溜まった痰を除去できます。[15]
    • 小さじ1杯の塩を約240mlの温水に混ぜながら溶かします。
    • 塩水を飲み込まないように注意しながら15秒間塩水でうがいをします。
    • 水を洗面台に吐き出した後に、残りの塩水を使って再度うがいをします。
    • うがいが終了したら普通の水で口をすすぎましょう。
  4. 4
    水と天然オイルを含んだ蒸気を顔に当てる 蒸気は鼻孔から水分を吸収する上で最適の方法であり、乾性咳を防ぎます。ティーツリーオイルや、ユーカリ油といったエッセンシャルオイルを加えると、抗ウィルス性、抗菌性、および抗炎症性効果が期待できます。[16]
    • 中型の耐熱ボウルが一杯になるような量のお湯を準備します。お湯をボウルに注ぎ、30~60秒間冷まします。
    • 3滴のティーツリーオイルと1~2滴のユーカリ油をボウルに滴下します。さっと混ぜることで蒸気を立ち上げます。
    • 頭をボウルに傾けてなるべく蒸気に顔を近づけましょう。火傷の恐れがあるため顔を近づけ過ぎないように注意します。清潔なタオルをテントのように頭に被せることで蒸気が逃げないようにしましょう。5~10分間の間深呼吸をします。1日当たり2~3回ほどエッセンシャルオイルを含んだ蒸気を吸い込んでみましょう。
    • 夜間時の咳を防ぐ上で、エッセンシャルオイルを自分の胸や子供の胸に塗り込んでもよいでしょう。エッセンシャルオイルは直接皮膚に塗ることができないため、常に有機オリーブオイルとエッセンシャルオイルを混合するようにします。胸にエッセンシャルオイルを塗り込むことには、ヴィックスヴェポラップと同じ効用があります。しかし石油化学製品を含まないことから、完全に天然な製品であると言えます。10歳以下の子供に使用する際には、エッセンシャルオイルに記載されている安全表示や警告を確認しておきましょう。[17]
    広告

このwikiHow記事について

家庭医(かかりつけ医)
この記事はChris M. Matsko, MDが共著しています。 クリス・M・マツコ医師はペンシルバニア州ピッツバーグ在住の元内科医です。2007年にテンプル大学医学部かにて医学博士号を取得し、コーネル大学最優秀指導者賞を受賞しました。
カテゴリ: 健康

この記事は役に立ちましたか?

はい
いいえ
広告