喘息の発作を抑える方法

共同執筆者 Laura Marusinec, MD

喘息(ぜんそく)は、肺が呼吸をする際に空気の通り道となる、気管支の炎症と閉塞が引き起こす疾患です。米国アレルギー・喘息・免疫学会(AAAAI)の報告によると、アメリカ国内で2001年に14人に1人の割合であった喘息患者の数は、2009年度の調査では、12人に1人の割合まで増加しています。[1] 喘息の発作が起こると、気管支周辺の筋肉が張り詰めて膨張し、気道が極端に狭くなるため、呼吸困難に陥ります。一般的に、喘息発作の誘発因子(トリガー)として、アレルギー源(草、樹木、花粉など)や大気中の刺激物(煙、強い匂いなど)、疾患(インフルエンザなど)、ストレス、極端な気象条件(極度の暑さなど)、または、肉体の酷使や激しいエクササイズなどが挙げられます。[2] 適切な処置が行われないと、喘息は命に関わります。みなさん自身や周りの人がどのような状況で喘息の発作を起こすのかを把握しておくとともに、実際に発作が起こった場合にどのような行動を取るべきかを知っておきましょう。

4の方法1:
状況を把握する

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    喘息発作の“前兆”に注意しましょう。慢性的な喘息を抱える人は、折に触れて「ゼーゼー」という息をします(喘鳴)。また、症状を抑えるための喘息薬の携行を義務付けられているかもしれません。発作の様子はその都度異なり、通常に比べて長時間深刻な症状を伴う場合は、緊急の処置が必要になります。差し迫った喘息発作の前触れとして、以下のようなものがあります: [3]
    • 首のかゆみ
    • イライラして気が短くなる
    • 緊張する、またはすぐに腹を立てる
    • 疲労感
    • 目の下にクマができる
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    喘息発作の“始まり”に注意しましょう。喘息発作は、放置していると命の危険につながるため、速やかな医療処置が必要です。喘息の発作を確認する方法を知っていれば、できる限り早い段階で処置を始めることができます。喘息発作の兆候や症状は人によって異なりますが、一般的な症状は以下の通りです: [4]
    • 呼吸をするたびに「ゼーゼー」または「ヒューヒュー」という音が出る: このような喘鳴は主に息を吐き出す際に起こるものですが、時として、息を吸い込む際に起こる場合もあります。 [5]
    • 咳: 患者によっては、気道を確保して肺に大量の酸素を取り込もうと、激しく咳をする場合があります。とりわけ、夜間に咳の症状は悪化します。[6]
    • 息切れ: 喘息の発作に苦しむ人は、通常息切れを訴えます。息が浅く、短くなり、普段よりも速い速度で呼吸をする羽目になるでしょう。[7]
    • 胸部の圧迫感: 喘息発作は、しばしば胸の締め付けを伴います。または、胸の左右いずれかに、痛みが起こる場合もあります。[8]
    • 最大呼気流量(PEF)の低下:患者の中には、日常的にピークフローメーターと呼ばれる小さな機器を使用している人もいます。呼吸をする際の空気の“最大風速”を計測するピークフローメーターは、患者の息を吐く力を数値化します。計測値がピーク時の50~79%まで落ち込んでいれば、喘息が発病したことが分かります。
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    小児喘息の症状も知っておきましょう。通常子供の場合も、呼吸をする際の「ゼーゼー」、「ヒューヒュー」という音や、息切れ、そして胸の締め付けや痛みなど、成人と同じ症状が認められます。
    • 呼吸が速くなるのも、小児喘息に共通する症状です。
    • 喘息持ちの子供には、“陥没”が見られる場合があります。呼吸をするたびに、首やみぞおちに凹みが現れたり、または肋骨が浮き上がることもあります。
    • 子供によっては、慢性的な咳のみが、喘息発作の症状として現れます。[9]
    • 小児喘息の症状は、咳のみに限定される場合も少なくありません。ただし、咳はウイルス感染によって悪化したり、または寝ている最中に悪化する場合もあります。 [10]
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    それぞれの状況を把握して適切に対処しましょう。緊急の医療処置が必要かどうか、そして、その場で行うべき処置は何かを的確に判断しましょう。軽い症状であれば、常備している喘息薬を使って直ちに和らげることができます。一方、患者の容体が深刻であれば、救急医療者に診てもらう必要があります。深刻な喘息発作が起こった場合は、その場で症状に対処する“前に”、救急サービスに連絡を取りましょう。あるいは、場合によっては、身近な人に連絡を取ってもらいましょう。症状の緊急性を見分ける方法を知り、臨機応変に対処しましょう: [11]
    • 以下の場合、常備している喘息薬を服用すれば、救急処置の必要はないでしょう:
      • 軽い喘鳴が起こるものの、深刻な様子は見られない
      • 咳をして気道を開けば、満足に呼吸ができる
      • 多少息切れがするものの、会話や歩行に支障はない
      • 不安そうには見えない、または苦しそうには見えない
      • 喘息持ちであること、そして喘息薬の保管場所を口頭で伝えることができる
    • 以下の場合、患者の容体は深刻なため、医療者による救急処置が必要になります:
      • 表情が青ざめ、唇または指が紺色に変色する
      • 上記の症状が、さらに激しく、深刻な形で現れる
      • 呼吸をするたびに、胸の筋肉が引っ張られる
      • 深刻な息切れが起こり、呼吸が浅く、短くなる
      • 息を吸い込む際、または息を吐き出す際に、大きな喘鳴が起こる
      • 病状について、ますます不安が募る
      • 普段の冷静さを欠き、混乱したり、または満足に受け答えができなくなる
      • 息切れによって、歩行や会話に支障を来たす
      • 症状が絶え間なく続く
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4の方法2:
自身の喘息発作を抑える

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    行動予定表(アクションプラン)を持ち歩きましょう。ひとたび喘息の所見が出たら、アレルギー専門医やかかりつけの医師と相談して、発作時のための行動予定表を作成しましょう。この予定表は、喘息発作が起こった場合に取るべき行動を、順を追って一つずつ書き出したものです。行動計画とともに、緊急連絡先番号も書き込みましょう。さらに、家族や友人の電話番号も書き込んでおけば、必要とあれば、連絡を受けて病院に駆けつけることができます。[12]
    • 医師の診断を受ける際は、病状の悪化に伴う具体的な症状を特定してもらいましょう。それらの症状が発症した場合に何をすべきかを前もって知っておく必要があります(薬を服用する、救急治療室へ行く、など)。 [13]
    • 喘息用吸入器の使い方を覚えておきましょう。
    • 行動予定表を書いたら、いかなる時も肌身離さず持ち歩きましょう 。
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    喘息発作の誘発因子(トリガー)を避けましょう。総じて、症状の予防こそが、喘息の最も有効な対処法であり、治療法です。どのような状況が発作を誘発するのかを理解し(例えば、動物の毛に接触しやすい場所、または極度の暑さ・寒さといった特定の気象条件)、可能な限りそれらの危険を避けましょう。[14]
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    医師に吸入器を処方してもらいましょう。かかりつけの医師に処方してもらえる喘息用吸入器には、MDI(定量噴霧式吸入器)とDPI(乾燥粉末吸入器)の2種類があります。
    • MDIは、最も一般的に使用されている吸入器です。このタイプの吸入器は、高圧ガスを利用して、小さな噴霧器に入った喘息薬を肺に向けて噴射します。MDIはそのまま使用することもできますが、噴霧器に吸入補助器(スペーサー)を取り付けて使用する方法もあります。あらかじめスペーサーの中に薬剤を噴射しておいて、スペーサーの口から吸入すれば、普通に呼吸をしながら、適量の喘息薬をさらに効率よく肺に送り込むことができます。
    • DPI吸入器を使用すれば、高圧ガスを使うことなく、粉末状の喘息薬を吸入することができます。DPIに使用する薬剤には、オーキシス、セレベント、アドベアなどがあります。ただし、DPIで薬剤を吸入するには、素早く、深く息を吸い込む必要があるため、喘息発作の最中は使いにくくなります。使い勝手の良さという意味でも、MDIの方が人気の高い吸入器です。[15][16]
    • どちらの吸入器を処方された場合でも、必ず肌身離さず持ち歩きましょう。
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    MDIの使い方を覚えましょう。喘息発作に備えて、MDIには必ず気管支拡張薬(アルブテロールなど)などの救急薬品を充填しておきましょう。ただし、「副腎皮質ステロイド」または「長時間作用型β2受容体作動薬」を入れてはいけません。MDIを使用する際は、5秒ほど噴霧器を振って薬剤を混ぜ合わせましょう。[17]
    • 吸入器を使用する前に、肺の中の空気をできる限り絞り出しましょう。
    • 顎を上げ、スペーサーまたは吸入器の吸入口を唇でしっかりと咥えます。
    • スペーサーから吸入する場合は、普段通りに息をしながら、ゆっくりと薬剤を吸い込みます。吸入器から直接吸入する場合は、息を吸い込むと同時に、吸入器のボタンを一度だけ押します。
    • 限界まで息を吸い込みましょう。
    • 10秒間息を止めます。少なくとも、もう一度同じ作業を繰り返しましょう。場合によっては、さらに吸入が必要になります。再度吸入する前に、1分ほど間隔を空けましょう。 常に行動予定表(アクションプラン)に書かれた指示に従いましょう。
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    DPIの使い方を覚えましょう。DPIは、メーカーによってそれぞれ使用方法が異なるため、必ず使用上の注意を読んでから使いましょう。
    • 限界まで息を吐き出します。
    • DPIの吸入口を唇でしっかりと咥え、強く息を吸い込みます。肺を満タンにするつもりで吸い込みましょう。
    • 10秒間息を止めます。
    • 口からDPIを離し、ゆっくりと息を吐き出します。
    • 複数回の服用を義務付けられている場合は、1分後にもう一度同じ作業を繰り返しましょう。
  6. 6
    緊急の症状を自覚しましょう。喘息薬を服用しても症状が悪化する場合は、救急処置が必要になります。自ら救急サービスに連絡を取れる場合は、直ちに電話をしましょう。しかし、あまりにも呼吸が苦しく、話をするのもままならない場合は、他の人に電話をしてもらう必要があります。身近な友人や家族、または、場合によっては、通りすがりの人に助けを求めましょう。[18]
    • 適切な行動予定表を作成していれば、最寄の救急センターの電話番号が記載されているはずです。加えて、みなさんはすでに医師の診断の下で、どのような場合に自身の喘息の症状が悪化するのかを把握しているでしょう。いつ緊急事態に陥るのかが分かれば、いち早く医療者に助けを求めることができます。吸入器を使用して数分経っても、これといって症状が改善しない場合は、お住まいの地域の救急サービスに電話をしましょう。
  7. 7
    安静にして救急隊の到着を待ちましょう。救急隊が助けに来る間は、腰を下ろして安静にしましょう。喘息患者の中には、腰を下ろして両手を両膝の上に置く、いわゆる“三角座り”の体勢が楽だという人もいます。この体勢を取ると、横隔膜への圧力を和らげることができます。
    • できるだけ落ち着きましょう。不安はさらに症状を悪化させます。
    • 救急車の到着を待つ間、気持ちを落ち着けるために、身近な人に頼んで隣に座ってもらいましょう。
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4の方法3:
他の患者を助ける

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    患者に手を貸して楽な姿勢を取らせましょう。喘息患者は大抵の場合、立ったり、横になるよりも、腰を下ろした方が気分を楽にできます。患者の背筋を伸ばし、肺を拡張させて楽に呼吸をさせましょう。患者の上体を、若干みなさんの体または椅子にもたれさせましょう。喘息患者によっては、横隔膜への圧力を緩和するために、腰を下ろして両手を両膝の上に置く、“三角座り”の体勢を好む人もいます。
    • 不安は喘息の症状を悪化させますが、喘息そのものは不安によって起こるわけではありません。つまり、発作の最中に患者の気分が落ち着いていれば、素早い反応が期待できます。一方で、不安を感じると、体内でコルチゾールが大量に分泌されます。鼻または口から吸い込んだ空気は気管支を通って肺嚢に送り込まれますが、コルチゾールはこの空気の通り道である気管支を収縮させてしまいます。[19]
    • 患者の心を落ち着かせるためには、まずみなさん自身が冷静になることが大切です。
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    落ち着いて、「喘息ですか?」と尋ねましょう。喘鳴や咳のせいで満足に答えられない場合でも、きっと相手は、うなずいたり、身振り手振りで吸入器や医療カードの場所をみなさんに伝えようとするでしょう。
    • 患者に喘息発作時の行動予定表を持っているかを尋ねましょう。喘息患者の多くは、喘息発作に備えて、行動予定表を身に着けています。その人物が行動予定表を持っていれば、取り出して、書かれた指示に従うように手助けをしましょう。[20]
  3. 3
    周辺にある誘発因子はできる限り取り除きましょう。往々にして、喘息は以下のような特定の誘発因子(トリガー)やアレルギー源によって悪化します。付近に発作を誘発しているものがあるかを尋ね、患者が受け答えのできる状態であれば、確認をしたうえで、それらを取り除きましょう。あるいは、環境に問題があれば(大気中の花粉、または特定の気象条件など)、患者をその場から連れ出しましょう。[21]
    • 動物
    • 花粉
    • 高い湿度、または寒い気候
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    吸入器を探していることを患者に伝えましょう。そうすれば、患者の気分を落ち着けることができます。邪魔をしているわけではなく、手助けをしていることが伝われば、相手も安心できるでしょう。
    • 女性は吸入器をハンドバッグに入れて持ち歩き、男性はポケットに入れて持ち歩く傾向があります。
    • 喘息患者によっては、吸入器に「スペーサー」と呼ばれる細長いプラスチック容器を取り付けて使用している場合があります。吸入器から直接吸入する場合に比べて、弱い力で薬剤を吸飲できるため、子供や高齢者でも吸入がしやすくなります。
    • 頻繁に喘息発作に襲われる子供や高齢者は、ネブライザー(電動噴霧吸入器)を携行しているかもしれません。ネブライザーの場合、マウスピースまたはマスクを通して喘息薬を吸入します。普段通りに呼吸をしながら吸入できるため、使い勝手が良く、子供や高齢者には理想的な吸入器といえます。ただし、通常のMDIに比べて重く、使用する際は常に電源を必要とします。
    • 患者が吸入器を携行していない場合は、救急サービスに連絡を取りましょう。とりわけ、患者が幼児や高齢者の場合、事態は深刻です。吸入器が手元にない状況で喘息の発作が起きた場合、下手をすると窒息の危険があります。
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    患者が吸入器で薬剤を服用する際に介助を必要とする場合もあります。患者が前屈みになっていれば、一時的に上体を真っ直ぐに支えて吸入しやすくしましょう。
    • MDIにスペーサーが付属している場合は、容器を振って薬剤を混ぜた後、改めて吸入器に装着します。マウスピースのキャップを忘れずに外しましょう。
    • 必要とあれば、患者の頭を後ろへ傾けて支えましょう。
    • 吸入器を使用する前に、患者にできる限り息を吐き出してもらいましょう。
    • 薬剤の服用は患者の判断に任せましょう。吸入器による薬剤の服用は、指定された回数や間隔で行わなければなりません。この過程は患者自身に任せましょう。必要とあれば、吸入器またはスペーサーが唇から離れないように支えましょう。
    • 複数回の吸入が必要な場合、大抵の喘息患者は、1~2分の間隔を空けて次の吸入を行います。
  6. 6
    救急サービスに電話をしましょう。救急隊が到着するまで、患者の容体を見守りましょう。
    • 吸入器を使用した後に患者の容体が回復したように見えても、やはり救命士やその他の医療専門家に診てもらうのが賢明です。患者が病院へ行くのを拒んだ場合も、病状の報告を受けた“後に”結論を出すように説得しましょう。
    • 必要とあれば、さらに吸引の介助を続けましょう。たとえ病状に回復の兆しが見られなくても、喘息薬(気管支拡張薬など)が気道を緩め、症状の悪化を食い止めることができるでしょう。
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4の方法4:
吸入器を使用しない場合

  1. 1
    まずは救急サービスに連絡を取りましょう。みなさんまたは他の人が吸入器を携行していない場合は、お住まいの地域の「緊急通報用電話番号」に電話を掛けるのが先決です。救急隊の到着を待つ間に他にもできる作業はいくつかありますが、まずは救急センターから電話越しにアドバイスを受けましょう。
  2. 2
    熱いシャワーを流しましょう。自宅にいる場合は、熱いシャワーを流すか、または浴槽に湯を張れば、蒸気の充満した浴室はあっという間にリカバリーゾーンに変わるでしょう。[22][23]
  3. 3
    呼吸法を試してみましょう。喘息の発作に見舞われると、不安になり、パニックを起こす人も少なくありません。パニックは呼吸数を増加させますが、その一方で、往々にしてパニックは肺への酸素の供給量を制限するため、結果として、喘息発作による症状は一層悪化します。ゆっくりと、意識的に呼吸をしましょう。4つ数えながら鼻から息を吸い込み、6つ数えながら息を吐き出しましょう。[24]
    • 唇をすぼめて息を吐き出してみましょう。唇の隙間から少しずつ息を吐き出せば、気道を長時間にわたって開くことができます。
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    カフェイン入りの飲料を飲みましょう。カフェインの化学構造は、一般的な喘息薬と似通っています。少量のコーヒーやソーダは気道を緩め、呼吸器の症状を和らげることができます。[25][26]
    • カフェインは、代謝によって、テオフィリンと呼ばれる物質に変化します。テオフィリンには、喘鳴や息切れ、そして胸の締め付けを予防し、喘息の症状を抑える働きがあります。[27] もっとも、さすがにコーヒーまたは紅茶には、喘息発作を撃退するだけのテオフィリンは含まれていないでしょう。しかし、選択肢の一つとして試してみる価値はあります。
  5. 5
    家庭用常備薬を活用しましょう。薬剤によっては、緊急時に喘息発作の症状を和らげるのに役立ちます。ただし、決して救急処置の代わりにはなりません。
    • みなさんまたは他の喘息患者の発作が、アレルギー反応によるものだと思う場合は、即効性の抗ヒスタミン剤(抗アレルギー薬)を服用しましょう。花粉飛散量がピークを迎えた日に屋外で活動した場合などは、なおさらアレルギー反応が原因として考えられます。一般的な抗ヒスタミン剤として、アレグラ、ベナドリル、ブロムフェラミン、クラリチン、アラギール、クロール・トリメトン、ジルテックなどがあります。エキナシア、ショウガ、カモミール、サフランといった薬草はすべて天然の抗ヒスタミン薬といえます。これらの薬草の入ったハーブティーを飲めば、いくつかの症状を緩和するのに役立つでしょう。しかしながら、一般に、抗ヒスタミン剤の効力は極めて限定的なものと考えられています。さらに、上記の生薬には、人によって、アレルギーを引き起こす成分が含まれているため、天然ハーブやサプリメントを使用する際には注意が必要です。[28]
    • 市販の「プソイドフェドリン塩酸塩」を使いましょう。一般には「スダフェド」の商品名で知られます。本来鼻づまり薬であるスダフェドには、気管支を拡張する働きがあるため、緊急時に吸入器が手元にない場合は、気管支拡張薬に代わる切り札となるでしょう。スダフェドの錠剤をすり鉢に入れて乳棒ですり潰し、のどに詰まらせないように白湯や紅茶に溶いて服用するのが最も効果的です。スダフェドは強力な薬剤ですが、服用してから効力を発揮するまでに15~30分程度はかかります。また、プソイドフェドリン塩酸塩は心拍数と血圧を上昇させるため、服用には注意が必要です。[29]
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ポイント

  • 咳、喘鳴、息切れ、胸の締め付けといった喘息の症状には“可逆性”があるため、薬剤の吸入がきっかけで劇的に改善する場合があります。あるいは、症状がひとりでに収まるケースも珍しくありません。
  • 喘息発作の治療を続けた挙句、症状は軽いものの、一向に改善の兆しが見られない場合は、かかりつけの医師に相談して、症状の悪化を防ぐための対策を考えましょう。場合によっては、これ以上の発作を止めるために、医師は経口のステロイドを処方するかもしれません。
  • 症状を感じ始めたら、直ちに行動予定表(アクションプラン)に従って行動を開始しましょう。適切に対処すれば、症状が深刻化する前に発作が収まる場合も少なくありません。
  • 使用期限の切れた吸入器や薬剤を使用してはいけません。また、吸入器には必ず指定された薬剤を充填しておきましょう。薬剤を使い切る前に、医師に連絡を取って、補充が必要かを確認しましょう。
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注意事項

  • 喘息は命に関わります。みなさんもしくは他の患者が、吸引器を使用して数分経っても症状の改善が認められない場合は、直ちに救急サービスに電話をしましょう。みなさん自身で連絡が取れない場合は、身近な人に電話をしてもらい、救急隊の到着を待ちましょう。
  • 薬局の棚には喘息の治療薬として承認されている薬剤はありません。喘息と診断された人は、緊急時の行動計画を立て、常に吸引器を肌身離さず持ち歩きましょう。
  • どうすべきか分からなくなったら、迷わず救急サービスに連絡しましょう。


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このwikiHow記事について

医学博士
この記事はLaura Marusinec, MDが共著しています。 マルシネック医師はウィスコンシン在住の小児科医です。1995年にウィスコンシン医科大学医学部から医学博士号を授与されています。
カテゴリ: 全般的健康
  1. http://acaai.org/asthma/symptoms/asthma-attack
  2. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/asthma-attack/basics/symptoms/con-20034148
  3. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/asthma-attack/basics/symptoms/con-20034148
  4. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/asthma-attack/basics/symptoms/con-20034148
  5. http://acaai.org/asthma/about
  6. http://my.clevelandclinic.org/health/medicaldevices/hic_How_to_Use_a_Metered_Dose_Inhaler/hic_How_to_Use_Your_Diskus_Dry_Powder_Inhaler_DPI
  7. http://www.aaaai.org/conditions-and-treatments/library/at-a-glance/inhaled-asthma-medications.aspx
  8. Kaiser Permanente, 1994, "Healthwise Handbook", ISBN: 1-877930-06-7
  9. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/asthma-attack/basics/symptoms/con-20034148
  10. http://kidshealth.org/teen/your_mind/friends/friend_flareup.html
  11. http://kidshealth.org/teen/your_mind/friends/friend_flareup.html
  12. http://www.cdc.gov/asthma/triggers.html
  13. Kaiser Permanente, 1994, "Healthwise Handbook", ISBN: 1-877930-06-7
  14. http://bottomlinehealth.com/how-to-survive-an-asthma-attack-without-an-inhaler/
  15. http://bottomlinehealth.com/how-to-survive-an-asthma-attack-without-an-inhaler/
  16. http://well.blogs.nytimes.com/2010/11/29/asthma-symptoms-try-caffeine/
  17. http://bottomlinehealth.com/how-to-survive-an-asthma-attack-without-an-inhaler/
  18. http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/druginfo/meds/a681006.html
  19. http://www.asthma.partners.org/NewFiles/BoFAChapter5.html
  20. http://www.thesurvivaldoctor.com/2012/05/03/asthma-attack-without-inhaler-9/

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