動脈溜は、血管の壁が弱くなったことによりできるこぶ状のふくらみです。どの血管にも生じる可能性がありますが、最も危険なのは脳の大動脈や動脈に生じる動脈瘤です。これらの血管で破裂してしまうと、致死率は50%にも達します。動脈溜は破裂するまで見つかりにくいことから、予防しにくい疾患ではありますが、動脈溜を防ぐ方法、万が一見つかった場合には破裂を防ぐのに役立つ方法がいくつかあります。詳しくは、まずステップ1からご覧ください。
ステップ
パート1(全3パート):検査をうける
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1家族の病歴を確認する あなたの家系に、最近または過去に動脈溜ができた人が2人以上いる場合、動脈瘤ができる可能性がないか確かめるためにも検査を受けましょう。通常、医師はこうした検査を5年ごとに受けることを推奨しています。
- 大半の動脈溜は、すでに緊急の医療措置が必要なときやその他の理由により脳の画像をとる必要があるときにみつかります。見つけるのが難しいため、何らかの症状がある場合や動脈溜ができる要因をもっている場合を除き、医師の多くは、検査または破裂していない動脈溜を調べることに消極的です。[1]
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2動脈溜の症状を把握する 特に目の奥に感じる痛みがあり、視界がぼやけたり顔に麻痺がある場合、すみやかに医師に相談の上、検査を依頼してください。
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3検査の種類を知る 医師によってはたくさんの検査にかける可能性がありますので、診察室で身動きがとれなくなったり、必要のない高額な検査をうけるはめになってしまう前に、ある程度予備知識があると役立ちます。[2] 一般的に、動脈溜の検査には次のようなものがあります:
- CT検査(コンピューター断層撮影): 特別なレントゲンの一種で、出血を検出するのに使用されます。 CT検査は、脳を輪切りにしたような断面を映し出します。検査では、血液が光って映るように液体(造影剤)を使うこともあります。
- MRI検査(磁気共鳴画像): MRIは通常、磁場とそれに共鳴するラジオ波を組み合わせて使用することにより、脳の詳細な2Dまたは3D画像を映しだします。画質をよくするために、造影剤を注入することもあります。
- 脳脊髄液検査 :「脊椎穿刺」としても知られています。他の検査でみつからない出血がある場合に行います。名前からすると怖そうですが、患者のほとんどは検査中や検査後にさほど不快に感じることはありません。
- 脳血管造影: 検査では、細い深針を脚の付け根のあたりから挿入し、動脈に沿って脳まで通して造影剤を注入します。造影剤は血流の状態と出血の有無を調べるために使います。検査の中で最も侵襲的な検査のため、他の検査で何も見つからないときにのみ行われます。
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4専門医に相談する 医師が検査中に何かを発見した場合や、自分で動脈溜の心配がある場合は、専門医に紹介されるでしょう。動脈瘤ができる要因をもっている場合や、すでに何らかの動脈溜の症状がある場合、より多くの情報を得るためにも神経外科医や神経科医に検査結果について相談してみましょう。より詳しい検査が必要な場合もありますし、その道の専門家からより具体的な話を聞くことができます。[3]Advertisement
パート2(全3パート):健康管理する
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1タバコをやめる タバコは肺気腫や肺がんのリスクを高めるだけでなく、動脈溜ができる可能性も高くなります。タバコをやめる適切なプログラムを探すには、医師に相談されたほうがよいでしょう。
- 間接喫煙も避けてください。動脈溜ができやすい体質の場合、喫煙が可能な屋内の場所には行かないようにしましょう。
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2お酒の量を控える アルコールの過剰摂取は血管の壁をもろくするため、動脈溜ができる可能性が高くなります。アルコールの過剰摂取が原因で他にも問題を抱えているのであれば、断酒する必要があるかもしれません。
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3薬を正しく服用する ドラッグ、処方薬、その他薬の乱用は血管内の炎症を引き起こし、動脈溜を形成します。コカインや覚せい剤の常習者は、特に脳の動脈溜ができる傾向があります。[4]
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4健康的な食事をとる いろいろなフルーツ、野菜、全粒粉、脂肪の少ない肉、植物性たんぱくをとりいれた食事を選ぶようにしましょう。脂肪、コレステロール、塩分、糖分はとりすぎないようにしてください。少なめの食事をとるか、または自分で量をもっと管理できるよう自炊を増やすようにしましょう。一日に2、3回の食事で一度にたくさん食べるよりも、少量の食事を何度かにわけてとるように心がけてください。
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5定期的に運動する 健康な心臓を保ち、健康的な体重と体型を維持するためにも軽いトレーニングを行いましょう。毎日最低30分運動すると、動脈瘤の形成やできた動脈瘤の破裂の予防につながります。運動を始めたいのであれば、医師があなたの体に適した運動を紹介してくれます。頑張りすぎる必要はありません。まず次のことから始めてみましょう。
- 朝食前に軽くストレッチをしましょう。 毎朝15~20分柔軟体操をするだけで体を活動的にし、他の活動に弾みをつけるよいウォームアップになります。
- 回数を少なめにして腹筋と腕立てをセットで行いましょう。ウェイトリフティングやマラソンを始める必要はありません。まずは、腹筋を20回、腕立てを10回のセットから始めて、徐々に回数を増やしていきましょう。
- 解説つきのストレッチ方法が必要であれば、インターネットまたは図書館でエクササイズビデオをチェックするか、または他の手段について医師に相談してみましょう。
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6健康全般を管理する 動脈瘤またはできてしまった動脈瘤の破裂を防ぐために大事なことは、自分の体重、コレステロール、血糖値、血圧を常に把握しておくことです。 定期的に診察を受けたり自分の健康状態をよく把握しておくことが動脈瘤を防ぐ最善の方法です。Advertisement
パート3(全3パート):ストレスをコントロールする
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1ストレスの原因を把握する ストレスレベルをコントロールできるようになると、動脈瘤や、文字通り「血管がぶちきれる」のを防ぐことができます。生活する上でのストレスを減らしたいのであれば、対処できるストレスの原因を突き止めることからはじめましょう。次のようなストレスの原因が考えられます:
- 人間関係の問題
- 仕事
- 家族との約束
- 金銭問題
- その他トラウマ
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2休暇をとる 健康に不安があるのならなおさら休みをとってもおかしくありません。休息をとって心配となっているストレスの原因を生活から取り除くためにも短期間仕事を休ませてもらえないか話してみましょう。しばらく仕事の悩みは忘れ、気分を一新させて休養を十分に取ってから復帰しましょう。バカンスに出かけたり、家族に会いにいきましょう。あなたがリラックスできることをしてください。
- 仕事が生活する上で常に動揺やストレスを与えるものとなっているのであれば、転職、転勤、または全く別のタイプの仕事を探すことを考慮したほうがよいでしょう。
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3リラックスできる健康的な趣味をはじめましょう。落ち着くために、ボトルシップを作らなければならいというのではありません。生活のストレスを忘れさせてくれるようなわくわくする趣味を見つけましょう。ペイントボールはどうですか?プレイしに出かけてみましょう。楽しいことや心身を鍛えられるようなことをしてください。以下をお試しください。
- ポーカーやチェスのようなゲームをする
- ハイキング、サイクリング、水泳などのアウトドアを楽しむ
- 読書の量を増やす
- 楽器を始めるまたは昔やった楽器をはじめる
- 習い事をする
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4瞑想する 世界中の高齢者層では、ひとつの共通点があることを研究結果が示しています。それは、誰もが毎日話をせずにできる静かでリラックスできる活動をしているということです。ごく普通の人の多くが瞑想に関連するリラクゼーションを楽しんでいますので、ヨガを極めなくても瞑想の効果を実感できます。
- 毎日20 ~30分屋内または屋外でただ静かに座っているだけで、劇的にストレスを解消できます。リラックスし、集中するための方法として毎日夕焼けや日の出を見るようにしましょう。
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ポイント
- 医師によっては、動脈瘤ができるまたは動脈瘤の破裂する危険性がある患者に対し、血管壁を弱くする動脈プラークの蓄積を防ぐため、少量のアスピリンを勧めることがあります。この治療が自分にあっているかどうかを判断するには医師に相談してください。
注意事項
- 脳動脈瘤が破裂した場合によくみられる症状は、突然のひどい頭痛です。その他の症状には、けいれん、吐き気、嘔吐、光に対する過敏、視力障害、 意識障害、 意識の消失があります。
- 大きな未破裂脳動脈瘤がある場合、片目の奥の痛み、瞳孔の散大、まぶたの下垂、複視、視界のぼやけ、顔の片側におきるしびれや麻痺がみられることがあります。
- 場合により、破裂の前に 血液が漏れることがあり、これが 急な激しい頭痛を引き起こします。 あなたまたは他の人が激しい頭痛やけいれんをおこしたり、意識の消失がみられる場合はすぐに救急を依頼してください。
このwikiHow記事について
出典
- ↑ http://www.bafound.org/early-detection-and-screening
- ↑ http://www.cnn.com/HEALTH/library/brain-aneurysm/DS00582.html
- ↑ https://www.nhlbi.nih.gov/health/health-topics/topics/arm/prevention.html
- ↑ http://stanfordhospital.org/clinicsmedServices/COE/surgicalServices/vascularSurgery/patientEducation/abdomin.html
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