不調なイヤホンを修理する方法

共同執筆者 wikiHow編集チーム

このウィキハウでは調子の悪いヘッドホンの修理方法をご紹介します。明らかにヘッドホンが故障している場合にはプラグ交換か、製品そのものを交換する必要があります。その一方で、ケーブル部分が故障したヘッドホンの場合には、別のケーブルを継ぎ合わせることで修理できるかもしれません。修理に必要な工具を持ち合わせていなければ、安価なイヤホンを修理するのは、大抵の場合、新品を購入するよりも高くつくでしょう。

パート1(全4パート):問題点を突き止める

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    必要な工具を見極める 必要な修理作業次第で、次の工具(工具の使用方法も)が必要になります。
    • はんだごてとはんだ
    • ナイフまたはハサミ
    • 収縮チューブ
    • 電線ストリッパー
    • 回路計
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    問題がヘッドホンにあることを確認する 頻繁に使用する機会があるオーディオ機器(例えばコンピューターのヘッドホンジャック)に、正常に作動するヘッドホンをいくつか接続してみて反応を確かめます。もし他のヘッドホンからも同様に何も聞こえてこない場合、原因はオーディオ機器のヘッドホンジャックにある可能性があります。
    • ヘッドホンを別の入力部に接続することで音声が出力されているかを確認できます。
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    ケーブルに問題が無いかを確かめる ヘッドホンを音声出力部に接続し、音声を確認しながらケーブルを曲げてみます。ヘッドホンから何らかの音声が聞こえてくる場合にはケーブルの修理に進みます。
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    プラグを押してみる ヘッドホンのプラグ端部を押し込んだ時や、いじったりする際にのみ音声が聞こえてくる場合、 故障したプラグの修理に進みましょう。
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    耳覆い型のヘッドホンを修理する ヘッドホンにイヤホン部分間を接続する取外し式ケーブルがある場合(大半のBluetoothイヤホンは対応)、取外し式ケーブルを別の耳覆い型のヘッドホンに試してみましょう。他のイヤホンで作動する場合には、お使いのイヤホンに問題がある可能性が高いため、ヘッドホンの関連資料や修理方法を参考にして修理してみることができるでしょう。
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    回路計を設定する 問題の原因が分からない場合、回路計を使用します。工具店で入手可能です。回路計を次のように設定します。
    • 回路計を)))として表記されたものやその他の記号に設定して、導通試験を行います。
    • 黒色のリードをCOMという印が付いた穴に挿入します。
    • 赤色のリードをΩ、mA、または )))という印が付いた穴に挿入します。
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    回路計を使用して電線を試験する 電線が破損していない場合には、回路計からビープ音が生じます。電線を試験するためには、次の指示に従いましょう。
    • プラグ側に1本の切り目を入れて、ヘッドホン側にも別の切り目を入れます。
    • 銅線は一般的に透明の保護コートで覆われているので、ナイフを使って丁寧にコーティングを削ぎ落します。[1]
    • 回路計の黒色のリードを使って1つの切れ目から配線に触れます。そして赤色のリードを使って他方の切れ目に触れます。
    • 回路計の反応を待ちます。もしビープ音がすれば、問題はプラグイヤホンにあります。ビープ音がしない場合には、ケーブルの半分にわたって切れ目を伸ばして、半分ずつ試験します。
    • ビープ音がしない方の半分に別の切れ目を入れます。回路計から音がしない部分で数センチメートル間隔が空いた2つの点を見つけましょう。
    • 試験ステップを飛ばしてケーブルの修理に進みましょう。
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パート2(全4パート):ケーブルを修理する

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    ケーブルをテストする 電線のどの部分が破損しているかを見つけるために、ヘッドホンを装着して音声を再生します。その後、親指の先端を使ってケーブルを直角に曲げます。親指をケーブルに沿ってスライドさせましょう。音声が割れたり、途切れたりする場所が見つかれば、そこが問題点です。原因がプラグの近くに存在するのであれば、「プラグ部の修理」を参照しましょう。そうでなければ、次のステップに進みます。[2]
    • テープか油性マーカーを使って破損箇所に印を付けます。
    • 回路計により原因箇所が判明している場合には、このステップを飛ばします。
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    絶縁材を剥ぎ取る 電線ストリッパーを使うか、ナイフをケーブルの「外部」に沿って通し、外部シールド材に1㎝程度の切り込みを入れます。その後、破損した電線が見えるまで、いずれかの方向に向けて切り込みを伸ばします。その箇所を修理する必要があります。
    • 2本のケーブルが接着されたような形状を持つケーブルであれば、絶縁電線(信号)と裸線(アース)がそれぞれ含まれます。
    • アップル社やその他メーカーのケーブルが1本のタイプには、2本の絶縁電線(左信号と右信号)と1本の裸アース線が含まれています。
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    コードを切断する コードを半分に切断します。内部の電線がズタズタになっている場合、いずれかの端を切断して問題部分を切除しましょう。この際に、左右のコードにおいても同じだけの長さを切断します。コードの長さが不均一であると、ヘッドホンに電気的障害が生じる恐れがあります。[3]
    • 1本の電線だけが破損している場合には、接合せずに「電線のはんだ付け」のステップに進みましょう。これにより時間を節約できますが、強度は若干落ちてしまいます。[4]
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    収縮チューブを被せる このゴム製チューブは見た目がヘッドホンのケーブルに似ています。後で使用するために、ケーブルに被せておきます。修理後に収縮チューブをむき出しになっている部分にスライドさせて保護します。
    • 問題の原因箇所を探す上で、複数回ケーブルに切り目を入れた場合には、それぞれの箇所にチューブを被せます。
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    電線を接合する これは2本の電線を接合する作業です。同じ色の絶縁材のついた電線(または絶縁材のないもの)同士を接合するように注意します。ピグテール接合とインライン接合の2つの選択肢が存在します。[5]
    • ピグテール接合の場合、接続する電線にて2つの露出した場所を選びます。互いに対して平行に置き、一緒に捻じることで接合します。すぐに簡単にできるものの、強度はそれほど高くはありません。
    • インライン接合の場合、電線の端と端を重ね、反対方向に捻じります。これは少し難しいものの、修理跡が目立ちません。
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    接続部をはんだ付けする はんだごてを使って少量のはんだを電線上に垂らします。各接合部にて同じ作業を繰り返し、はんだが冷めるのを待ちます。
    • 絶縁性を持たない裸線には一般的に薄いエナメルコーティングが施されています。はんだ付けする前に、やすりで削るか、はんだごての熱で焦がして落としましょう。煙を吸い込まないように注意します。[6]
    • 冷めた後に、2組の接合部を電気テープで巻くことで、赤色と白色の端部をアース線から分離します。
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    収縮チューブを修理箇所に被せる 収縮チューブを修理箇所にしっかりと被せた後に、ヒートガンを用いて収縮させましょう。
    • チューブは元の大きさの四分の一程の大きさに収縮します。こうして修理が完了したケーブルの周りにぴったりとフィットし、しっかりと保護的役目を果たします。
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パート3(全4パート):破損したプラグ部を修理する

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    新品のジャックプラグを購入する ジャックプラグはオンライン上や電気店で安く購入することができます。ステレオ接続部とばねを持った金属製のプラグを選びましょう。前のプラグと同じ大きさであることに注意しますが、一般的な大きさは3.5㎜です。[7]
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    古いプラグを切断する ケーブルとプラグが接続する部分の約2、3cm手前にナイフかハサミを当て、ケーブルを切断します。[8]
    • プラグを捻じって外せる場合もありますが、ケーブル内の電線がボロボロになっているために、プラグ部付近が膨張している場合もあります。
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    ケーブルから2.5㎝だけシールド材を除去する 電線ストリッパーを使って、ケーブルカバーを端から2.5㎝程切除します。左右のイヤホン用の電線に加えて、少なくとも1本のアース線が見えるはずです。
    • 2本のアース線がある場合には、後で共にはんだ付けする必要があります。
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    電線を色で分類する 一般的には右のイヤホン用には赤色、左のイヤホン用には白(または緑)色の電線が存在し、「アース」用電線として1~2本の黒色または裸銅線があります。
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    電線の端部を剥ぎ取る 可能であれば、各電線においてゴム被覆材を下から三分の一だけ除去します。
    • 電線の先端部がエナメル加工されている場合に、このステップを飛ばすことができます。
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    同様の色を持つ電線を共に捻じる 2本のアース線がある場合、はんだ付けする前に端部同士を捻じる必要があります。
    • 同様の色を持つ電線の全てが異なる場合、全ての擦り切れた電線部分を一緒に捻じります。
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    電線の端部からエナメルを除去する 電線の端部がエナメルキャップ内に収容されている場合、はんだごてを各電線の端部に当てて焦がすことで、電線の銅端部を露出させましょう。[9]
    • 電線の端部にて銅端部が既に見えるようであればこのステップは飛ばします。
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    ヘッドホンジャックのスリーブを電線上に被せる 電線の下に面するプラグ中にねじ込まれる部分と一致するはずです。
    • プラグには端部から突出している2本のピンが存在しているはずです。1本だけしかない場合には、ステレオではなくモノプラグであるということです。
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    各電線に数滴のはんだを垂らす これは電線に「錫めっき」加工を施すことを指し、電線をヘッドホンジャックにしっかりと接続できます。
    • はんだがしっかり冷却してから次のステップに移りましょう。
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    はんだ付けされた電線をイヤホンジャックに付ける やすりを使って縁を荒くすることで金属にはんだ付けしやすくなります。はんだをジャック部分のハウジング内のピンに当てて、ピンを加熱することではんだが溶けます。他の2本の電線に関しても同じ工程を繰り返します。
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    ヘッドホンジャックを再度組立てる ジャック部のスリーブを回転させてジャック部のプラグ中にねじ込みますが、この際にスリーブを可能な限りきつく捻じるようにしましょう。この時点でヘッドホンをテストすることができます。
    • これでも問題が解決されない場合には、電線が接触している可能性があります。キャップを取外して、電線を引き離してみましょう。
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パート4(全4パート):イヤホンの修理

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    成功するのが難しいということを理解する 一般的なイヤホンにおける電線やジャック部の問題とは異なり、イヤホン自体の故障はかなり面倒な場合があります。お金に余裕があれば、修理店に持ち込んでプロの手に任せるようにしましょう。
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    イヤホンを分解する 各モデルにおいてこの処理は変わってきます。オンライン上で専用の説明書を探すか、次の点を試してみましょう。[10]
    • イヤホン内のねじ留め部を探します。サイズ#0のプラスドライバーが必要な場合があります。
    • パッド材をそっと引っ張ります。取外せたら、その下にねじが無いかを確認します。[11]
    • こてや他の平らな工具をイヤホンのドーム部の基部に存在する隙間に挿入します。このようにしてこじ開けます。モデルによっては破損させてしまう恐れがあるため、まず説明書を参照しましょう。
    • イヤホンを引き離すことは可能ですが、その後にゴムシールが必要になります。問題の原因は一般的にイヤホンの電線に潜んでいます。[12]
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    外れている電線を探す 運が良ければ、不調の原因がすぐに判明します。イヤホン中で外れてしまった電線はヘッドホンドライバー部に再度取り付ける必要があります。他の電線が付いている金属製のピンを探し、電線を裸ピンの所定位置にはんだ付けし直します。
    • 1本以上の電線が外れているような際には、マニュアルを参考にして、各ケーブルの接続先を確認しましょう。
    • 電線同士が接触しないように注意します。
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    ドライバーを交換する 新しいヘッドホンドライバーをオンライン上で購入することもできますが、高くつく場合があります。もし交換する価値があると判断する場合には、ヘッドホンと新しいドライバーを修理店に持ち込みましょう。自分で交換することもできますが、破損させてしまうリスクも高いと言えるでしょう。[13]
    • 中央コーン部周辺のゴムシールを鋭利なナイフで切断します。
    • 円錐形のドライバーを取外します。
    • 新しいドライバーを同じ溝に配置します。薄い振動版に触れないように注意しましょう。
    • しっかりと固定されていないように思える場合には、少量の接着剤を縁部に付けます。
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ポイント

  • はんだごてを長時間当てないようにしましょう。周辺のプラスチック部分の溶解や、接点損傷を生じさせてしまう恐れがあります。
  • 安価なイヤホンが身近にあれば、まずそちらの方で練習してみましょう。
  • イヤホンのライナーが外れてしまったら、シリコンラバーを代わりに使用して成形できます。[14]
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注意事項

  • はんだごては非常に熱くなるため、火傷には注意しましょう。
  • はんだから発生する煙を吸い込まないようにしましょう。
  • 必要な工具に関する知識がなければ、下手に手出しをしないようにしましょう。自信が無ければ、友人や専門家にヘッドホンの修理を依頼することもできるでしょう。
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このwikiHow記事について

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この記事は、経験豊富なwikiHowの編集者と調査員から成るチームによって執筆されています。調査員チームは内容の正確性と網羅性を確認しています。

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