マルチメーターでヒューズを検査する方法

共同執筆者 Ronny Husser

新式のサーキットブレーカーを利用していない車や古い家では、電圧異常による損傷を防ぐためにヒューズを利用しています。ときには、こうしたヒューズが正常に動作しているかを検査する必要があります。ヒューズの検査はマルチメーターを使って行うことができ、検査方法を習得するのは簡単で時間がかかりません。

パート1(全2パート):ヒューズとマルチメーターについて理解する

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    ヒューズについて理解する ヒューズは切れるように作られているただの導線で、その目的は電力異常によって、高価な電子機器が損傷したり、(家庭の場合は特に)火災を防止したりすることです。過剰な負荷がかかると、ヒューズは文字通り「焼損」して回路が開放されます。そのため、過剰な電流が回路に流れることが防がれます。ヒューズには様々な種類がありますが、主な違いは外観です。最もよく見かけるヒューズは次の2種類です。
    • カートリッジヒューズは円筒形の形をしたヒューズです。この種類のヒューズは、家庭用から小型の電子機器に至るまで、様々な機器で長年一般的に使用されています。カートリッジヒューズには両端に金属の接点または端子点があり、内部に導線が入ったチューブの形をしています。[1]
    • ブレードヒューズは自動車用ヒューズとして一般的に用いられており、20~30年間使用できるように作られています。ブレードヒューズのハウジングは樹脂製で、導線を内蔵しています。このハウジングから2本の金属製の突起が出ているため、ブレードヒューズはどことなく電源コードのプラグのような見た目をしています。以前は、小さなガラス管ヒューズもほとんどの車に搭載されていました。ブレードヒューズはホルダーに簡単に取り付けることができます。また、たくさんのブレードヒューズをホルダーにまとめて設置しても、比較的場所をとりません。[2]
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    マルチメーターの動作や仕組みを理解する マルチメーターは、AC(交流)電圧、DC(直流)電圧、電気抵抗、および電流を測定します。ヒューズの検査には、マルチメーターを抵抗計(オームメーター)または電流計(アンメーター)のいずれかとして使用できます。 [3]
    • マルチメーターにはプラスのテストリードとマイナスのテストリードがあります。回路の抵抗や回路を流れる電流を検査する際には、マルチメーターは本体の電池からわずかな電気を送り出し、回路や測定物を通過する電気量を測定します。
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    ヒューズを検査する理由を把握する ヒューズの検査は、車の電気系統や自宅にある電子機器の状態を調査するための最も簡単な方法です。そのため、検査方法を習得することは重要です。
    • ヒューズを検査するのは、他の電子部品を検査するよりも簡単です。自動車や自宅の電気系統内にある部品には、短くはない複雑な配線システムが組み込まれています。さらに、ほぼ全ての自動車パーツは修理工場でしか検査できず、通常その検査費用は高額です。その点、マルチメーターでヒューズを検査するのは比較的簡単です。また、検査に関連する装置も安価で取り扱いが容易です。
    • 多くの種類のヒューズは、まだ正常動作が可能であるかどうかを目視で確認できるようになっています。そうしたヒューズは内部が透けて見えるように作られているため、内部の線が切れていないかを目視で確認できます。ヒューズの透明な部分が黒くなっている場合は、「 一般的に 」ヒューズが焼損したことに起因します。しかし、ヒューズによっては、わずかにオーバーヒートした後に黒くなる場合があります。これは、数週間~数ヶ月前に気づかずに発生した出来事が原因である可能性があります。電子機器が動作しない場合は、ヒューズを検査しましょう。ヒューズが正常に動作している場合は、より深刻な問題が発生している可能性があるため、専門家に相談しましょう。
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パート2(全2パート):ヒューズを検査する

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    機器の電源を切ってヒューズを取り外す ヒューズを取り外す前に、機器、装置または車の電源を必ず切りましょう。ヒューズを取り外すには、スロットから真っすぐに引き抜くだけです。
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    マルチメーターの電源を入れて設定する マルチメーターを「Ω」や「OHMS」に設定しましょう。これによって、抵抗を測定できるようになります。ヒューズの検査を開始する前に、プラスとマイナスのテストリード同士をくっつけて数値を確認します。表示される数値は、(正常な)ヒューズを検査した際に表示される数値に近い値となるはずです。
    • 別の方法として、マルチメーターの設定を電流測定(線に沿って伸びる矢印のマーク)に合わせて、電流検査を実施してもよいでしょう。
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    ヒューズの両端にテストリードを1本ずつ当てて測定値を確認する ヒューズは1本の導線にすぎず、注意するほど複雑な部品ではないため、どちらの端にプラスまたはマイナスのテストリードを当てるかを気にする必要はありません。
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    ヒューズを検査する マルチメーターで抵抗を測定する場合は、測定値はテストリード同士を接触させた場合の測定値と同じはずです(またはほぼ同じ)。ヒューズが切れている場合は、マルチメーターのメーカーや種類によって、数値は表示されないか「O.L」(※open loop:オープンループ)と表示されます。
    • マルチメーターを連続測定に設定して使用している場合は、テストリードをヒューズの両端に当てた状態にすると、メーターはビープ音を発し続けます。これは、回路が閉じていることを示しています。ビープ音が鳴らない場合は、ヒューズが切れています。マルチメーターを使用する前には、必ずテストリード同士をくっつけて、メーターが正常に動作することを確認しましょう。ビープ音が鳴れば、メーターは正常に動作しており、使用可能な状態です。
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ポイント

  • 車のヒューズに関しては、ほとんどの車は色付きの「ブレード」タイプのヒューズを搭載しています。ヒューズボックスに取り付けられているヒューズの上面を見ると、ヒューズ上面の見える部分に沿って金属片が見えます。この金属片が損傷していない場合はヒューズは正常で、損傷している場合はヒューズは切れています。
  • 最近の家庭の電気系統はヒューズのみで保護されているわけではありません。新式のサーキットブレーカーや保護装置はヒューズを使用しておらず、ずっと安全です。ヒューズを搭載している古い電気系統を最新の設備に切り替えることを検討しましょう。
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注意事項

  • 切れたヒューズや焼損の疑いのあるヒューズを交換する際には、それよりも定格電流の高いものと交換してはいけません。定格電流は、電流が配線を安全に流れるように決められています。ヒューズを交換する際には、必ず元のヒューズと同じ(もしくは低い)定格電流のものと交換しましょう。
  • 機器の電源を切らずにヒューズの検査をしてはいけません。
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このwikiHow記事について

RH
電気工事士
この記事はRonny Husserが共著しています。 ロニー・ハッサーはメイン州に住む電気工事士です。アメリカ家屋調査士協会の認定会員として、25年以上にわたって一般住宅の電気工事を行っています。
カテゴリ: 物理学

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