ハッカーになる方法

コンピュータセキュリティにおいて、ハッカーとは、コンピュータのセキュリティシステムやネットワークシステムに特化した人たちのことです。熟練のプログラマーやネットワークの達人たちのコミュニティや文化があり、その歴史はタイムシェアリングのミニコンピュータやARPANETがあった何十年も前に遡ります。この文化のメンバーが最初の「ハッカー」でした。大衆の間では、コンピュータや携帯電話のシステムに侵入することがハッキングだと認識されていますが、この文化は皆が思うよりもっと複雑で道徳的です。ハッカーになるには、基本的なハッキング技術、ハッカーの思考方法のほかに、コミュニティでの信頼が必要です。[1]

パート1(全3パート):基礎を学ぶ

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    LinuxなどのUnix系OSを入れましょう。UnixやUnix系OSはインターネットのOSです。Unixを知らずにインターネットを使うことはできますが、Unixを理解せずにインターネットのハッカーになることはできません。このため、今日のハッカー文化は、かなりUnix中心になっています。Unix系OSはたくさんの種類があり、最も人気なのがLinuxです。Linuxは、同じ機械でWindowsと共に動作することができます。Linuxをオンラインでダウンロードするか、インストールを手伝ってくれる地元のLinuxユーザーグループを見つけましょう。[2]
    • 手始めにLive CDやLive USBを立ち上げるのも手です。これにより、ハードディスクを変更せずにLinuxを起動させることができます。そして、大幅な変更をせずにいろいろ試すことができます。[3]
    • Linux以外にも、BSD系OSのようなUnix系OSがあります。最も人気のBSD系OSは、FreeBSD、NetBSD、OpenBSD、DragonFly BSDです。これらは全て、Linuxのようなオープンソースです。もっとも、BSDはLinuxとは異なるということを心に留めましょう。
    • MacOSがベースとするDarwinは、FreeBSDをベースとしたUnix系OSです。Darwinは、http://opensource.apple.com (英語)で入手できる無料のオープンソースです。核となるシステムがUnixであり、人気もあるため、多くの人がMacOSにLinuxアプリケーションを導入します。このようなプログラムは、Homebrew、Fink、MarkPortsなどのパッケージマネージャーで入手することができます。代わりに、単にMac上でMacOSと共にLinuxを動作させることもできます。
    • 物好きなら、OpenIndianaのようなOSを動作させることもできます。OpenIndianaは、オープンソースのSolarisをベースとしており、Oracleに買収されてからはクローズドソースになりました。OpenIndianaとSolarisはUNIX System Vをベースとしているため、Linuxアプリケーションとの互換性はありません。そうは言っても、Linuxアプリケーションのポートはたくさんあります。MacOSやBSDやLinuxを使う方が得策でしょう。なぜなら、人気があり、使えるプログラムがたくさんあるからです。
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    HTMLを書きましょう。プログラミングの方法を知らないのなら、基礎的なHTML(HyperText Mark-Up Language)を学んで徐々に上達していくことが必須です。ウェブサイトにあるイラストや写真やデザインは、全てHTMLによってコード化されています。プロジェクトを始める際は、まずは基本的なホームページの作り方を学ぶところから始めましょう。[4]
    • ブラウザで HTMLのソースコードを研究しましょう。FirefoxのHTMLソースを表示して、時間をかけてコードを研究しましょう。
    • HTMLは、NotepadやSimpleTextのような基本的なワードプロセッサーで書くことができます。「ファイル名.HTML」として保存すれば、ブラウザにアップロードでき、あなたの成果をチェックすることができます。
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    プログラミング言語を学びましょう。詩を書くには、基本的な文法を学ぶ必要があります。ルールを破るためには、ルールを学ぶ必要があります。もっとも、ハッカーになることが最終的な目標なら、基本的な文章が書けるだけでは足りません[5]
    • Pythonは最初に始めるのに適した「言語」です。なぜなら、デザインがシンプルで、解説も豊富で、初心者に優しいからです。始めるのに最適な言語ですが、ただのおもちゃではありません。力があり、柔軟で、大きなプロジェクトに適しています。[6]
    • 真剣にプログラミングに取り組むのなら、Javaも学ぶ必要があります。しかし、独特の特徴があり、最初に取り組むべき言語としての価値は今のところ疑問視されています。
    • Javaとは異なり、JavaScriptはPythonと非常に似通っています。どちらもC言語をベースとしており、初心者にとても優しい言語です。JavaScriptは、「ウェブのプログラミング言語」であるため、ウェブ開発やウェブサイトのハッキングを学びたいのなら、PythonよりもJavaScriptを学んだ方がいいでしょう。
    • JavaScriptの代わりとして、PHPやC言語があります。C言語はUnixの核となる言語で、C++はC言語と非常に似通った言語です。1つを知っていれば、もう片方を学ぶのは難しくありません。C言語はとても効率的な言語ですが、デバッグ作業に膨大な時間を費やすことになります。そのため、コンピュータの効率を重視しない限り、大抵の場合使用されません。
    • Backtrack 5 R3やKaliやUbuntu 12.04などのプラットフォームを使うのがいいでしょう。
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パート2(全3パート):ハッカーの姿勢を身につける

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    創造的に思考しましょう。基本的な技術を身につければ、芸術的な思考を始めることができます。ハッカーは、芸術家、哲学者、エンジニアを全て1つにまとめたような人たちです。彼らは自由と相互の責任を重視しています。世界には未解決の魅力的な問題があふれています。ハッカーは問題を解決することに特別な喜びを見出します。そうすることで技術を磨き、知性を駆使するのです。[7]
    • ハッカーは、ハッキング以外の分野でも様々な文化的、知的関心を持っています。遊びと同じくらい熱心に働き、仕事と同じくらい熱心に遊びましょう。真のハッカーにとって、遊び、仕事、科学、芸術の境界線はなく、より高次の営みへと昇華されていきます。
    • サイエンス・フィクションを読みましょう。サイエンス・フィクション好きの集まりに参加してみましょう。ハッカーたちに会ういい機会になります。
    • 武術を習うことを考えましょう。武術で要求される精神的規律は、ハッカーが普段行うことと似通っています。ハッキングに最も似ている武術は、精神的規律、落ち着いた意識、抑制を重視するものであり、単なる強さ、運動神経、頑丈な体を重視するものではありません。例えば、太極拳は、ハッカーのためになる武術です。
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    問題解決が好きになりましょう。同じ問題は2度解決される必要はありません。ハッカーたちの時間を尊重するコミュニティのことを考えましょう。ハッカーは、情報を共有することは道徳的な責任だと考えています。問題を解決した時は、情報を公開して皆が同じ問題を解決できるようにしましょう。[8]
    • 自分の創作物を全て人に与えなければならないわけではありません。もっとも、そうした人はハッカーから最も尊敬されます。しかし、食料や家賃やコンピュータを確保するに足るものを売ることは、ハッカーの価値と矛盾しません。
    • 「ジャーゴンファイル」やロイド・ブランケンシップの「ハッカー宣言」などの古典を読みましょう。技術的な面に関しては時代遅れなところがありますが、その姿勢や精神面は今にも通じるところが少なくありません。
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    権威と戦えるようになりましょう。ハッカーの敵は、退屈、単純作業、そして検閲などで情報の自由を抑圧する権威主義者です。単調な仕事はハッキング魂を妨げます。[9]
    • ハッカーとしての人生を歩むことは、いわゆる「普通の」仕事や財産を拒絶し、平等や普遍の知識を求めて戦うということです。
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    有能でありましょう。電子掲示板では、誰でもおかしなユーザーネームを用いてハッカーのふりをすることができます。しかし、誰もが平等なインターネットの世界では、自己中心的な見せかけの姿勢よりも有能であることが評価されます。自分の評判ではなくて創作物を作ることに時間を割きましょう。そうすることで、一般的に「ハッキング」だと思われるような表面的なことをして見せかけの自分を作るよりも、早く尊敬を得られるでしょう。
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パート3(全3パート):上手にハッキングをする

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    オープンソースソフトウェアを書きましょう。他のハッカーが楽しい、あるいは役に立つと思えるプログラムを書きましょう。そして、そのプログラムのソースをハッカーのコミュニティ全体に公開しましょう。ハッカー共同体で最も尊敬されるのは、多くの需要を満たす実用的なプログラムを書いて、皆が使えるようにする人です。[10]
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    オープンソースソフトウェアのテストやデバッグを手伝いましょう。オープンソースの作者なら誰でも、ベータテストができる人(症状が分かり、問題をうまくローカライズし、バグを大目に見ることができ、簡単な診断プログラムを実施できる人)を大変重宝します。[11]
    • 開発中で興味のあるプログラムを見つけ、いいベータテスターになりましょう。プログラムのテスト、デバッグ、その修正、という風に手伝いは段階を踏みます。これでたくさんのことを学び、人に感謝されることで後に自分も助けてもらうことになります。
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    役に立つ情報を公開しましょう。役に立つ、興味深い情報を吟味して、ウェブページやFAQリストに載せるのもいいでしょう。技術的なFAQリストを管理している人は、オープンソースの作者と同じくらいの尊敬を集めます。
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    インフラは助け合いによって機能します。ハッカー文化はボランティア精神(そしてインターネット技術の発展)によって維持されています。文化が営まれるには、不可欠だけど地味な仕事がたくさんあります。例えば、メーリングリストの管理、ニュースグループの調整、巨大なアーカイブの維持、RFCやその他技術仕様などの整備です。このような仕事を行う人は尊敬を集めます。なぜなら、このような仕事は膨大な時間を費やすのに、コーディングほどの楽しみはないと皆が分かっているからです。このような仕事をすればコミュニティに貢献していることになります。[12]
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    ハッカー文化に貢献しましょう。これは肩書きでできる仕事ではなく、上記4つの仕事で名をあげて初めてできるものです。ハッカー文化にリーダーはいません。しかし、英雄や、長老、歴史家、スポークスパーソンのような人々はいます。コミュニティに長くいると、そのうちの一人になれるかもしれません。
    • ハッカーはいかにも慢心の強い長老タイプの人を信用しないので、このような栄誉をあからさまに手に入れようとするのは危険です。自分から欲するのではなく、自分自身を確立してから栄誉が転がり込むのを待ち、一度得たらその地位に謙虚でいましょう。
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ポイント

  • セキュリティを検査するためにハッカーに報酬を払う企業があります。十分に技術がつけば、これが仕事になるかもしれません。
  • 捕まらないように注意しましょう。あなたの計画が違法である可能性もあります。決してブラックハッカーになってはいけません。
  • 文章力を上げましょう。プログラマーは文章が書けないという偏見がありますが、かなり多くのハッカーは立派な文章家です。
  • LISPは学ぶ価値があります。理由はいろいろありますが、最終的にLISPを理解した時に深い悟りが得られるからです。その経験によって、たとえLISPをあまり使わないとしても、プログラマーとしてもう一回り成長することができます。Emacsエディタや、GIMPのScript-Fuをコーディングすることで、LISPを手軽に始めることができます。
  • Perlは実用的で学ぶ価値があります。Perlはウェブページやシステム管理によく使われるため、Perlを使わないとしても読めるようにはしましょう。多くの人は、仕事がC言語に適していない時に、代わりにPerlを使います。
  • 自分が作ったウェブサイトで技術を試しましょう。
  • 技術をいいことのために使いましょう。ホワイトハッカーでいることは皆のためになります。そして、ブラックハッカーになって警察沙汰のリスクを負うよりもはるかに安全です。
  • ハッキングの対象に注意しましょう。違法な行為は危険であり、インターネット上で完全に匿名でいることはできないからです。
  • 問題になる違法行為は決して試してはいけません。
  • システムを試すことができるかをセキュリティ企業に確認しましょう。
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注意事項

  • ブラックハットハッカー(悪意をもったハッカー)は、違法行為により重大な罰則を受ける可能性があります。侵害行為を行なった場合は、法によって裁かれます。
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このwikiHow記事について

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