ニュース記事を書く方法

共同執筆者 wikiHow編集チーム

ニュース記事は情報を独特の方法で提示するため、ニュース記事を書くのは、他の種類の情報記事を書くのとは異なります。対象とする読者に対して、限られた文字数で簡潔に関連情報と事実を伝えられる記事を書くことが重要です。ニュース記事の書き方を身につけることは、ジャーナリズムの世界でキャリアを築くことや、文章能力を向上させて情報を明確かつ簡潔に伝達することに役立ちます。

パート1(全3パート):ニュース記事を書く準備をする

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    テーマを調査する ニュース記事を書くには、書こうとするテーマについて幅広い調査を行うことから始めなければなりません。しっかりとした内容と構成で、信頼できる記事を書くには、テーマについて熟知していなければなりません。
    • 研究論文を書いた経験があれば、 研究テーマに関する調査作業を理解しているかもしれません。ニュース記事や論説を書く最初の段階も、研究論文を書く最初の段階によく似ています。
    • まずは、「5W」(場合によっては6W)について考えることから始めましょう。[1]
      • 誰(Who):誰が関与していたのか?
      • 何(What):何が起こったのか?
      • どこ(Where):どこで起こったのか?
      • なぜ(Why):なぜ起こったのか?
      • いつ(When):いつ起こったのか?
      • どのように(How):どのように起こったのか?
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    全ての事実をまとめる
    • ステップ1で5Wにはっきりと答えることができたら、記事に載せなければならない全ての関連事実や情報をリスト化しましょう。そうした事実を3つのグループに分けます。
      • グループ1) 記事に載せなければならない事実
      • グループ2) 興味深いけれども記事に不可欠ではない事実
      • グループ3) 関連性はあるけれども記事の趣旨には重要ではない事実
    • このようにして事実をリスト化することは、テーマに関する関連情報の欠落を防止に役立ちます。また、簡潔で明快な記事を書くのにも役立ちます。
    • これらの事実を書き出すときには、できるだけ具体的に書きましょう。不要な事実や情報を残しておいても、いつでも削除することができますが、後々、記事に盛り込まなければならないとなると大変です。
    • この段階では情報が欠落していても構いません。まだ把握していない関連事実がある場合は、何を把握していないのかを書いておき、それを調べるのを忘れないようにマーカーなどで強調しておきましょう。
    • さて、以上で事実をまとめることができました。編集担当者が、まだ記事の種類を決めていないならば、自分が書こうとしている記事の種類を決めましょう。オピニオン記事を書くのか、中立的かつ率直に情報を伝達するための記事を書くのか、あるいはその中間の記事を書くのかを検討します。
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    記事のアウトラインを作成する アウトライン(およびそれに沿って作成する記事)は、逆三角形の構成で作成しましょう。逆三角形の構成にすることで、最も重要な情報を記事の先頭に持ってくることができます。[2]
    • 記事の構成に関して、英語で「Burying the lead」(核心部分を後回しにする)という言葉があります。[3] 「lead」とは、読者を導く役割を果たす記事の最初の一文です。「Not burying the lead」(核心部分を後回しにするな)とは、読者が導入部分を読むだけで、要点を理解できるような記事を書きなさいということを意味します。
    • 印刷媒体にしろ、ウェブ媒体にしろ、どのような媒体に記事を書いても、ほとんどの読者は記事を最後まで読むことはありません。したがって、ニュース記事を書くときには、読者が求める情報をなるべく早く提供することを意識しなければなりません。
    • 記事を書く際に、英語で「Write above the fold」(ライト・アバブ・ザ・フォールド)という言葉があります。これを直訳すると、「折り目よりも上に書きなさい」という意味ですが、この折り目は新聞の折り目に由来します。二つ折りで配られる新聞を見ると、トップ記事は全て折り目の上に書かれていることに気づくはずです。同じことがオンライン記事を書く場合にも当てはまります。ウェブサイトで折り目よりも上の領域に該当するのは、下にスクロールしなくても見ることができる領域です。重要な情報をこの領域に配置して読者の関心を引きつけ、読み進めてもらえるようにしましょう。
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    読者を知る 素晴らしいニュース記事を書くには、書こうとしている記事の読者を理解する必要があります。記事の論調を左右するのは読者であり、読者を知ることで、何を載せるべきかが分かりやすくなります。
    • 再び5Wについて考えてみましょう。ただし、ここでは読者に関する5Wを考えます。
    • 「読者の平均年齢は何歳か?」、「読者はどこに住んでいるのか?地元か?全国か?」、「なぜその読者が自分の記事を読むのか?」、「読者が記事に求めるものは何か?」などの質問に答えることで、どのように記事を書くべきかが分かるようになります。
    • 記事の対象となる読者について理解したら、その読者に最高の情報をいち早く提供するために、記事のアウトラインを作成をすることができます。
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    切り口を決める 「なぜこれが独自の記事なのか?」、「どのような論調で書くのか?」などの質問に答えることで、自分にしか書けないであろう独自のニュース記事を書きやすくなります。
    • 他の人も書いている人気の物語や話題について書く場合でも、独自の切り口を探しましょう。
    • 記事のテーマに関連する個人的な体験がないか、インタビューできる専門家を知らないかなどを考えてみましょう。
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    関係者にインタビューする ニュース記事を書く際に、関係者にインタビューを行って、テーマに関する一次情報を獲得することには非常に大きな価値があります。関係者に接触してインタビューを依頼することは大変かもしれませんが、そうして行ったインタビューによって、記事の信頼性や説得力が飛躍的に高まります。[4]
    • 一般的に、人は自分の体験を語ることを好み、特にそれが記事に載るとなればなおさらです。電話やソーシャルメディアなどを駆使して関係者に接触し、インタビューの依頼をしましょう。
    • インタビューを行う際には守るべきルールがいくつかあります。(1)自分は報告者であることを認識する。(2)常に偏見のない心で臨む。(3)常に客観的でいる。(4)質問を促されて話を聞く場合は、あくまでも聞き役であり、話の内容について判断する立場にはないことを自覚する。
    • インタビューからの重要な情報は録音して書き留めるようにします。また、自分の活動やインタビューを行う理由などについて包み隠さず相手に伝えるようにしましょう。
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パート2(全3パート):ニュース記事を書く

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    書き出しには、魅力的なリード文を書く ニュース記事は、読者の興味や関心を引きつけるためのリード文から始まります。そのため、リード文は記事の中で重要な役割を果たします。逆三角形の構成を念頭に、魅力的なリード文でニュース記事を書き始めましょう。
    • リード文は簡潔な一文で、かつ記事の内容がしっかりと伝わる文章でなければなりません。
    • 学生時代のエッセイの課題を思い出してみましょう。リード文はエッセイの主題文のようなものです。
    • リード文を読んだ人が、何に関するニュース記事なのか、なぜこの記事が重要なのか、記事にはどのような内容が書かれているのかなどが分かるようにしましょう。
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    重要な詳細情報を書く ニュース記事を書くための次のステップは、リード文に関連する全ての事実や詳細情報を書くことです。「何が、いつ、どこで、起きたのか」、「誰がそれに関わっているのか」、「なぜそのことがニュースに値するのか」などの基本情報を書きましょう。
    • これらの詳細情報は、記事の焦点であり、読者にニュースをしっかりと伝えるために非常に重要です。
    • オピニオン記事を書く場合は、この部分に自分の意見も書きましょう。
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    主要な事実の補足情報を追加する ニュース記事で主要な事実を網羅したら、連絡先情報、テーマに関する追加事実や関連する人物情報、インタビューからの引用など、読者が理解を深めるのに役立つあらゆる情報を追加しましょう。
    • このような追加情報は、その記事を締めくくり、別の論点へと移行するのに役立ちます。
    • オピニオン記事を書く場合は、追加情報として、自分とは異なる意見を持つ人物を紹介し、その人物の意見をここに載せましょう。
    • 良いニュース記事とは、読者に事実や情報を的確に伝えることができる記事です。素晴らしいニュース記事とは、読者が感情的に引き込まれる記事です。
    • 読者の関心を引きつけるには、記事を読んだ人であれば誰であれ、筆者とは対立する見解だとしても、詳しい見解を持つことができるくらい十分な情報を提供しなければなりません。
    • このことは、オピニオン記事だけではなく中立的に情報を伝えるニュース記事にも当てはまります。十分な情報を提供すれば、やはり読者は、自分の見解を持てるほどにそのニュースについて知ることができます。
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    記事を締めくくる 最後まで読んでくれた読者に対して、記事で紹介した問題や課題に対する潜在的な解決策など、そのニュースをさらに深く考えるのに役立つ情報を提示して記事を締めくくりましょう。
    • リード文(主題文)を繰り返す、記事のテーマに関係する将来的予測を述べるなどして、よい結びの一文で記事を締めくくりましょう。
    • 他のニュース記事を読んだり、ニュース番組でキャスターがどのようにひとつのニュースを伝え終えるのかを観察したりして、自分の記事をうまく締めくくるための参考にしましょう。そうして分かったことを自分の記事の締めくくりにも取り入れてみます。
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パート3(全3パート):記事を校正する

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    出版前に事実確認をする 職業として書くにしろ、学校の課題のために書くにしろ、ニュース記事を書くのであれば、事実確認なしでは、記事を完成したことにはなりません。誤った事実が記載されていれば、記事の信頼性は即座に低下し、記者やライターとしての信用も損なってしまう恐れがあります。
    • 名前、日にち、連絡先情報や住所なども含めて、必ず全ての事実を再確認してから記事を提出しましょう。事実を正確に書けなければ、優秀な記者やライターとして評価されることはありません。
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    記事がアウトラインに沿っていること、一貫したスタイルであることを確認する ニュース記事やジャーナリズムのスタイル(体裁や表記)には、客観的なスタイルからゴンゾー(※ジャーナリズムのスタイルのひとつで、通常一人称の表記で、筆者が出来事を主観的に描写するスタイル)にいたるまでいくつかあります。[5][6]
    • 筆者の意見を含まない、事実をありのままに伝えるニュース記事を書くのであれば、一貫して、中立的かつ客観的なスタイルで書かなければなりません。肯定記事や否定記事と捉えられることを避けるために、過度に肯定的あるいは否定的な表現は用いないようにしましょう。
    • Interpretive journalism(解釈的ジャーナリズム)のスタイルで記事を書こうとする場合は、そのニュースに関する包括的かつ深い説明を行っているか、また、記事を通して事実や情報に対して複数の見解を提示しているかを確認しましょう。
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    APスタイルに沿った表記と情報源の引用をする(※英文記事を書く場合) ほとんどの場合、ジャーナリストはニュース記事を書く際に、APスタイルに沿って情報源の引用を行います。ジャーナリストの教科書とされるAPスタイルブックを参考にして、適切な書式で書きましょう。[7]
    • 他人の発言を引用する場合は、実際の発言内容を引用符内(””)に書き、肩書と共に発言者を引用元として記載しましょう。発言者の名前の前に正式な肩書きを大文字で書きます。例えば、”Mayor John Smith”(「市長 ジョンスミス」)などのように書きます。[8]
    • 1から9までの数は、数字ではなく文字(1, 2, 3ではなくone, two, three)で表記します。ただし、10以上の数は数字で表記しましょう。
    • ニュース記事を書く際には、ピリオド(.)の後に入れるスペースの数は、ふたつではなく、ひとつであることに気を付けましょう。[9]
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    編集担当者に記事を読んでもらう 自分で書いた記事を何度か読み直して、完璧に仕上がったと思っていても、他人にも目を通してもらいましょう。編集担当者に確認を依頼すれば、綴りや文法の間違いを指摘してもらえるだけではなく、不要な部分の削除や、冗長な言い回しを簡素化する手伝いをしてもらえます。
    • どのようなニュース記事でも、他人に読んでもらう前に、発行用として提出してはいけません。他人の目を通すことで、記事内の事実や情報の再確認をしてもらうことができ、記載内容の正確性を確実にすることができます。
    • 学校の課題や個人のウェブサイト用にニュース記事を書く場合は、友達に読んでもらい、気づいたことをメモに書いて渡してもらうようにしましょう。渡されるメモには、反論したいことや同意できないことなどが書かれている場合もありますが、しっかりと耳を傾けましょう。毎分膨大な数のニュース記事が発行されている中で、可能な限り幅広い読者が、書かれている情報を理解しやすい記事にするのが大切であることを忘れないようにしましょう。
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ポイント

  • 記事のテーマに関する調査と5Wについて考えることから始めましょう。5Wに回答することで、記事のアウトラインや構成を作りやすくなります。
  • 関係者にインタビューをしましょう。インタビューの際には、相手に対して礼儀正しく振る舞い、書こうとしているテーマや内容について正直に説明しましょう。
  • 最も重要な情報は記事の最初に持ってきましょう。
  • 記事に掲載する全ての情報が正確であるか、引用の仕方は適切であるかを再確認しましょう。
  • 特に指定がない限りは、正しいAPスタイルで書きましょう(※英文記事を書く場合)。
  • 記事には、自分は理解できても、他人には分かりづらい部分があるかもしれません。友人に校正してもらいましょう。
  • 必ずパラグラフを入れるようにして、パラグラフ間は1行空けましょう(※英文記事を書く場合)。
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このwikiHow記事について

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wikiHowスタッフ編集者
この記事は、経験豊富なwikiHowの編集者と調査員から成るチームによって執筆されています。調査員チームは内容の正確性と網羅性を確認しています。
カテゴリ: 作文技術

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