コンクリートを作る方法

共同執筆者 wikiHow編集チーム

コンクリートはありとあらゆる用途で使用できる建築素材です。ビルのテラスや庭の舗装路、あるいは彫像や装飾など、もはやコンクリートを目にしない場所はほとんどありません。コンクリートは使い勝手が良く、雨風に強く、そして安価な素材です。その一方で、みなさんが個人でコンクリートを扱うには、それなりの労力が必要になります。

ステップ

  1. 1
    慎重に作業計画を立てましょう。[1] 綿密な作業計画を立てることで、後々起こる厄介な問題を避けることができます。
    • コンクリートを塗る場所を決めたら、施工計画を練り、必要な数値をすべて書き出しましょう。
    • 整地の仕上がり具合を決めて、書き留めておきましょう。
    • コンクリートの厚さ(深さ)を決めて、書き出しましょう。 庭の舗装路や乗用車用の駐車スペースを作る場合は、コンクリートの厚さは10cmもあれば十分です。トラック用の駐車場であれば、もう少し厚みが必要になります。
    • 水はけも重要になります。あらぬ場所へ向かって水が流れ出しては大変です。特定の方角へ向かって、1mにつき少なくとも1.2cmの落差のある傾斜が必要になります。できれば、1mにつき1.8cmの落差のある傾斜を設けましょう。[2]
  2. 2
    材料を揃えましょう。通常コンクリートを作るには、「I型ポルトランドセメント」(最も一般的なセメントです)あるいは「II型ポルトランドセメント」(硫酸塩に対する耐性が強いため、水中や湿度の高い場所での施工に使用されるとともに、熱によるダメージにも強いのがこのタイプです)、建築用の砂、そして砂利または粉砕された石灰石(砕石)が必要になります。
    • コンクリートを塗る場所の面積に深さを掛け、作業に必要なコンクリートの容量を算出しましょう。
    • 作業に必要な量の材料を購入しましょう。10cmの深さであれば、0.1平方メートル当たり、約23kgのコンクリートが必要になります。
    • ポルトランドセメントは通常43.5kg単位で袋詰めにされています。慎重に扱いましょう。施工の規模にもよりますが、おそらく、運搬にはトラックが必要になるでしょう。
  3. 3
    材料を配合するための容器を準備します。ベニヤ板を使って自作するか、または頑丈な手押し一輪車を使いましょう。あるいは場合によっては、コンクリートミキサーをレンタルした方が良いでしょう。作業が随分と楽になります。
  4. 4
    型枠を準備します。コンクリートで施工する場所の外縁に沿って型枠をはめ込みましょう。後でその内側に生のコンクリートを流し込みます。
    • ベニヤ板を使って型枠を作りましょう。
    • 板はしっかりと固定しましょう。コンクリートの重量に耐える強度が必要になります。
    • 型枠は水平にはめ込みましょう。
    • コンクリートの下に配管を通す場合、その場所にコンクリートを塗っても大丈夫かどうかよく確かめましょう。
    • 型枠の面積が、当初の計画通り、コンクリートを塗る箇所の面積と一致しているか確認しましょう。
  5. 5
    セメントと砂を混ぜ合せます。乾燥したセメントと砂を混ぜます。用途の違いによって、コンクリートを作るための方法や材料の配分は異なります。
    • モルタル(コンクリートではなく)を作る場合は、水とセメントと砂をそれぞれ1:2:3の割合で混ぜ合せます。
    • 一般的なコンクリートを作る場合は、セメントと砂と砂利をそれぞれ1:2:3の割合で混ぜ合せます。
  6. 6
    砂利または砕石を加えます。先ほどのセメントと砂の混合物に、砂利または砕石を加えて混ぜ合わせます。
    • セメントと砂の混合物に対して、最大で5倍の量の砂利を加えます。
    • 砂利を過剰に加えると、コンクリートの引張強度が低下するので注意が必要です。砂利の間に十分な量のセメントが行き渡らない場合は、砂利の量が多すぎるということです。
    • また、砂利の量が多すぎると、乾燥後のコンクリートの表面を滑らかにすることが難しくなります。
  7. 7
    水を加えます。混ぜ合わせた材料に少しずつ水を加えていきます。準備した型枠に流し込むのに十分な粘り気が出るまでよくかき混ぜましょう。
    • コンクリートの流動性は「スランプテスト」によって調べることができます。「スランプコーン」と呼ばれる半円錐状の金属製の容器に配合した直後のコンクリートを詰め、慎重に容器を持ち上げて外します。そして、容器から出た生のコンクリートがどの程度崩れ落ちるのかを観察します。一般的に、建築素材として良質なコンクリートが“崩れ落ちる距離”は、7.5~10cmの間と言われています。
  8. 8
    コンクリートはしっかりと混ぜ合わせましょう。コンクリートの材料が均等に混ざり合うまで作業を続けます。
    • 材料の乾いた部分が消えて、きめが均等に揃うまでかき混ぜます。
    • その後さらに2~3分かき混ぜると、「水和反応」と呼ばれる化学反応が起こり、コンクリートが凝固し始めます。
  9. 9
    コンクリートを型枠に流し込んで表面をならしていきます。生のコンクリートを型枠に流し込み、型枠を叩いて空気を抜くとともに、表面を平らに塗り固めていきます。
    • マグネシウムフロート(金属製のコテ)またはトンボなどの平板を使って、表面を均等に塗り固めましょう。
    • マグネシウムフロートは向かって下側の刃をやや上に傾け、体の方向へ引きながらコンクリートの表面を整えていきましょう。
    • これは「フローティング」または「ならし」と呼ばれ、コンクリートの表面に良質なセメントのペーストを浮き上がらせる作業になります。
    • この表面のペーストは柔軟で加工しやすく、半乾きの状態で、ブラシや箒またはコテを使って仕上げることができます。
  10. 10
    乾燥させて仕上げに入ります。コンクリートをしばらくそのままにして、ブラシの跡を残さずに仕上げることができる硬さになるまで待ちましょう。
    • サーフボードまたはベニヤ板を横たえます。その上を歩いても、下のコンクリートに跡が付かないくらいの強度のある板を置きましょう。
    • 適切な整地道具を手に持って、板の上を這いながら、コンクリートの表面を滑らかに仕上げていきます。
    • コンクリートの面積が大きい場合は、“ブルフロート”(極めて大きなサイズのマグネシウムフロート)や 、場合によっては、電動コテが必要になるかもしれません。もっとも、それらは個人が取り扱うにはあまりにも高価な建築道具です。
    • 仕上げ作業が終わったら、数日間、表面にシートをかけて、急激な気温の変化や雨露からコンクリートを保護しましょう。
  11. 11
    作業場を掃除しましょう。作業が終わったらすぐに、使い終わった道具や容器を一カ所に集めてきれいにしましょう。乾燥して硬くなったコンクリートは、落とすのが難しくなります。
    • レンタルした道具は入念に洗いましょう。業者から高額なクリーニング代を請求されることも珍しくありません。
    Advertisement


ポイント

  • コンクリートの用途に合わせて、多くの種類の添加剤があります。しかし、それらは通常すでに配合されたコンクリートとともに販売されています。添加剤や調整剤には、乾燥による収縮(ヒビ割れの原因となります)を抑えるもの、短期間で強度を高めるもの、仕上がりの色調やきめを変えるものなどがあります。
  • 材料を運ぶためのバケツはなるべく小さいものを選びましょう。20リッターサイズのバケツ一杯分の乾燥したポルトランドセメントまたは砂の重量は20kg以上になります。
  • 砂に対するセメントの比率が大きいほど、コンクリートの強度は高くなります。
  • 初心者のうちはじっくり時間をかけて作業を行いましょう。施工範囲にもよりますが、早朝から作業を始めるのが賢明です。できるだけ多くの人の助けを借りましょう。
  • 材料の分量は、シャベルではなく、バケツを使って量りましょう。シャベルを使うと、掬うたびに分量が大きく変わります。
  • 一度に0.15立方メートル以上の材料を混ぜ合わせる場合は、本格的なコンクリートミキサーをレンタルするのが賢明です。
  • コンクリートの強度を高めるために、太さ1~2.5cmの鉄筋を生のコンクリートに埋め込むか、あるいはコンクリートを流し込む前に、両端を型枠に留めておいても良いでしょう。そうすることで、特にコンクリートの張力に対する耐性が強くなります。また、配合の段階で、ガラスやプラスチックを混ぜるのも強度を高めるのに効果的です。
  • 原材料の計量や配分が難しい場合は、すでに配合されたコンクリート材料を購入しましょう。必要な材料が最適な割合で配合されているため、個人ですぐに使うことができます。また、パッケージには詳しい取扱説明が記載されているはずです。
Advertisement

注意事項

  • ポルトランドセメントは、直接皮膚に付着すると火傷を引き起こします。
  • 生のコンクリートを扱う際は、ゴム長靴とゴム手袋を着用して手足を保護しましょう。
  • ポルトランドセメントの粉塵を吸い込んだり、目に入れてはいけません。マスクおよび安全ゴーグルを装着して作業をしましょう。
Advertisement

必要なもの

  • ポルトランドセメント(I型またはII型)
  • 清潔な砂
  • 砂利
  • 水道
  • 防水グローブ
  • 定規、計量器
  • 材料を混ぜる容器(手押し一輪車または他の容器)
  • 材料を混ぜる道具(シャベル、くま手)
  • 整地用具(トンボ、マグネシウムフロート、コテ、エッジャー、カンナ、箒)





このwikiHow記事について

共著:
wikiHowスタッフ編集者
この記事は、経験豊富なwikiHowの編集者と調査員から成るチームによって執筆されています。調査員チームは内容の正確性と網羅性を確認しています。

この記事は役に立ちましたか?

はい
いいえ
Advertisement