コンクリートに穴をあける方法

共同執筆者 wikiHow編集チーム

コンクリートに穴をあける方法を覚えると便利です。棚や照明器具および絵画の設置など、様々なことをより迅速かつ安全に行うことができます。実際の作業自体はとても簡単ですが、適切な工具の選び方や使い方を知ると、作業にかかる時間を大幅に短縮することができるでしょう。

パート1(全2パート):準備する

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    質の良いハンマードリルを用意します。数か所穴をあけるだけなら一般的な電動ドリルを使っても構いません。ただし、ハンマードリル(本格的な工事にはロータリーハンマードリル)を使うと、作業がより簡単に行えます。[1] ハンマードリルは高速で打撃を与えながらコンクリートを砕き、砕いたコンクリートをドリルの回転によって掻き出します。一気に削れる木材や金属とは異なり、コンクリートを削るのは簡単ではありません。そのため、普通のロータリードリルを使うと時間がかかるうえ、作業が難しくなります。最近のカウンタートップなどに使われている柔らかいコンクリート化粧仕上げ部分(土台部分ではなく)や数か所に穴をあける場合は別として、差額を払ってもハンマードリルをレンタルするとより簡単で作業がはかどります。[2]
    • 一般的に有名ブランドの強力なハンマードリル(少なくとも7~10アンペア)は、高価ですが、その分の価値があります。[3] その他にあると便利な機能は、スピード調整、ストッパポール、握りやすいハンドル、もう一方の手で握るための補助ハンドルなどです。
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    工具の機能を理解します。取扱説明書を参考に、すべてのレバーやボタンの機能を覚えましょう。工具の取り扱いに自信を持てるようになってから、次のステップに進みます。
    • 安全上の注意に従います。具体的には、コンクリート片から目を守る保護メガネ、作業用耳栓、振動や熱いドリルビッドから手を守る厚手の作業用手袋などです。また、粉塵が多く出る大規模な作業をする場合は、作業用空気呼吸器の使用も検討しましょう。
    • ハンマードリルは、モード切り替えスイッチで打撃をオフにして回転だけに切り替え可能です。
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    高品質の石材用ドリルビットを取り付けます。超硬石材用ドリルビットは、ハンマードリル用(もしくは、「ロータリードリル用/振動ドリル用」と表示されている場合もあります)で、密度の高いコンクリートを打撃し穿孔する強力な力に耐えられる設計です。ドリルビットはあけた穴からコンクリート片を取り除くのに重要な働きをするため、ドリルビットのねじ丈は少なくともあける穴の深さ分が必要です。[4]
    • ロータリーハンマードリルには、SDS やSDS-MAX(直径1.5cmまでの穴)やスプラインシャンク(直径1.9cm 以上の穴)などの特別なドリルビットやが必要です。[5]
    • 強化コンクリートに鉄筋部分より深く穴をあける場合は、作業が非常に難しくなります。ドリルの先端が鉄筋に届いた時点で、鉄筋用の特別なドリルビットに交換しましょう。[6] 過熱防止のため、時々速度を遅くしたり一時停止したりします。
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    深さを設定します。穴の深さを設定できるストッパポールがついたハンマードリルもあります。取り扱い説明書を参考に使い方を覚えましょう。ストッパポールがついていないモデルでは、必要な深さを測り、ペンやマスキングテープでドリルビットに印をつけます。穴の深さがわからない場合は次のガイドラインを参考にしましょう。[7]
    • コンクリートは密度の高い硬い素材なので、ねじを2.5 cm ほど差し込めると軽いものを吊るすには十分です。重いものを取り付ける場合は、長いねじやコンクリートアンカーが必要で、深さは取り付ける製品の指定に従いましょう。
    • 穴あけ作業中にコンクリート片が穴にたまるので、必要な深さに6 mm足しましょう。[8] 後述のとおり、作業後にコンクリート片を取り除く場合は、この追加分は必要ありません。[9]
    • ホーローコンクリートブロックやコンクリートの薄い表面に穴をあける場合は、締め具の仕様を確認します。しっかりした裏材が必要なプラスチック製のアンカーもあり、その場合は穴が貫通するとアンカーを取り付けられません。
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    ハンマードリルを正しく持ちましょう。拳銃を持つように片手でドリルを握り、人差し指をスイッチ(トリガ)におきます。補助ハンドルがあればもう一方の手で握りましょう。補助ハンドルがない場合は、もう一方の手をドリルの後ろに当てます。
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パート2(全2パート):コンクリートに穴をあける

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    穴をあける箇所に印をつけます。コンクリート壁の穴をあける箇所に、柔らかい鉛筆でXや〇などの印をつけます。
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    下穴をあけます。ドリルを印に当てて、ゆっくりした速度(速度調節のできるドリルの場合)で少し穴をあけます。速度調節ができない場合は、ごく短い間ドリルを当てて小さい穴をあけましょう。下穴として0.3~0.6mm位の深さで十分です。[10]
    • 実際の作業に直径の大きいドリルビットを使う場合は、下穴をあける際は小さめのドリルビットを使いましょう。こうすると、ドリルの安定性が高まります。[11]
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    出力を上げてドリルを使います。モード切替スイッチがあれば、打撃をオンにします。ドリルを下穴に当て、コンクリート面に正確に直角に当たるように保ちます。始めは無理に力を入れずに、しっかりドリルをコンクリート面に押し当てて穴をあけます。必要に応じて、徐々にドリルの速度を上げ、力を入れて押しましょう。ただし、常に制御可能な範囲内でドリルを使います。コンクリートの材質は均等ではなく、中の空気穴や小石にドリルがあたるとドリルビットが滑ることがあります。[12]
    • ドリルをしっかり支えるために適切な力を加えます。ただし、無理に奥へ押すとドリルビットが摩耗して壊れる恐れがあるので気を付けましょう。練習すると、適切な力を加えられるでしょう。
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    時々ドリルを穴から抜きましょう。10~20秒ごとにドリルを手前に少し引いてから、再び押します。こうすると、コンクリート片を穴から掻き出すことができます。[13]
    • 時折ドリルを止めて穴から抜き、数秒間冷まします。ロータリードリルは長時間使用すると過熱しやすいので、一般的なロータリードリルを使用する場合は特に重要な手順です。
    • ドリルで穴をあける際は、ドリルが手前に戻るような反動および反発を感じることがあります。
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    障害物があれば、コンクリート釘で砕きます。ドリルが順調に進まなくなることがあります。コンクリートの特に硬い箇所にぶつかったら、コンクリート釘を穴に差し込みハンマーで叩いてコンクリートを砕きましょう。釘を深く打ち込んで取れなくならないように注意します。その後、ドリルで続けて穴をあけましょう。[14]
    • ドリルが鉄筋にあたると火花や金属が見えます。その場合は直ちにドリルのスイッチを切って、鉄筋用のドリルビットに交換し、鉄筋の部分に穴をあけましょう。
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    コンクリート片を吹き飛ばします。コンクリート片や粉塵を取り除くと、コンクリートアンカーの強度が増します。ゴム製ブロアーやエアダスターを使って、穴からコンクリート片や粉塵を取り除き、掃除機で吸い取りましょう。[15] この作業の際は、目を粉塵やコンクリート片から守るため保護メガネを着用します。
    • コンクリートの粉塵を吸い込むと有害です。この作業の際は、防塵マスクを着けましょう。
    • 濡らした綿棒で粉塵を穴から取り除く方法もあります。
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ポイント

  • コンクリートに穴をあける際、別の人に掃除機で同時に吸い取ってもらったり、穴のすぐ下に塵取り代わりの紙皿を切ったものを張り付けたりすると、作業後の掃除が楽になります。
  • できれば、コンクリートブロックとブロックの間、モルタルの部分にねじを使いましょう。コンクリートブロックに穴をあけるよりモルタルに穴をあけるほうが極めて簡単です。モルタルに穴をあける場合は、時間がたつとねじが緩むことがあるので、必ずアンカーでねじを固定しましょう。配電盤や電線管サドルなど軽いものを取り付ける場合は、プラスチック製のアンカーと通常のねじ又はアンカーを使わずにプラグ不要のコンクリートビスを使います。ベンチ、手すり、棚などねじに重さがかかる場合は、丈夫なコンクリート用アンカーを使いましょう。その場合は、穴をあけた後アンカーを穴にハンマードリルで差し込んでから、ねじをアンカーに差します。
  • ねじを差し込んだ際にアンカーが回る場合は、プラスチック製のアンカーを細く切り、それをアンカーと一緒に穴に差し込んで隙間を狭くします。その後ねじをゆっくり指で差し込みましょう。
  • 専門家はダイヤモンドコア掘削リグを使って、ロータリーハンマードリルであけられる大きさの穴以上の直径の大きな穴をあけます。[16] ダイヤモンドビットの選び方はコンクリートの特質、総体的な硬さ、養生日数、鉄筋で強化されているかなどによって異なります。[17]
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注意事項

  • コンクリートが古いほど穴をあけるのが難しなります。
  • 力いっぱいドリルを押し付けるのはやめましょう。ドリルビットが壊れる危険があります。
  • 超硬ドリルビットの中には、水に触れると粉砕するものもあります。[18] 過熱予防や粉塵軽減のために水を使う場合は、ドリルビットの取扱説明書を参考にするか、製造元に安全に行う方法を確認しましょう。水を使う際は、ドリルのモーター部分が濡れないように気を付けます。
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この記事は、経験豊富なwikiHowの編集者と調査員から成るチームによって執筆されています。調査員チームは内容の正確性と網羅性を確認しています。

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