カーフィルムを剥がす方法

カーフィルムは経年劣化するため、いずれ剥がさなければなりません。フィルム劣化でよく見られる状態には、紫外線による退色とバブリングの二つがあります。退色はフィルムに含まれる非金属染料が分離し、変色して起こります。バブリングはウィンドウの着色にも用いられる糊が剥がれ、フィルムが部分的に浮き上がった状態です。バブリングは一つでも発生すれば、次から次へと現れます。フィルムを剥がそうとしても、ガラス面に糊の粘着質が残り、刮ぎ取るのに何時間もかかります。このような事態を避ける方法を紹介します。

5の方法1:
太陽光とアンモニア水を使う方法

この方法は晴天の日に限り利用できます。曇り続きでリアウィンドウが熱くならない地域では、後述の代替法を検討しましょう。

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    黒のビニール製ごみ袋二枚をリアウィンドウの形状に合わせてカットします。石鹸水をウィンドウの外側に吹付けてから、カットした黒ごみ袋でガラス面を覆います。続いてビニールを平らにします。
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    ウィンドウ周辺の内装を養生します。ターポリン紙等の防水・防湿紙でスピーカーや室内灯、シート類を覆ってからアンモニア水を吹付けます。事前にマスクを着用しましょう。霧状のアンモニアは有害の場合もあり、噴霧に触れた際の影響は人によってまちまちです。
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    アンモニア水が渇かないうちに、幾層に重なるフィルムの上から、ごみ袋またはラップフィルムを当ててアンモニアを閉じ込めます。強い太陽光を浴びて黒のごみ袋が吸収する熱により、フィルムが途中で切れることなく剥がせます。
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    フィルムを剥がし始めましょう。爪かカッターナイフでウィンドウの角からフィルムを起こし、一枚丸ごと剥がします。曇り止めの熱線を傷つけないように注意します。フィルムを剥がしながらアンモニア水を吹付けます。剥がせない箇所はカッターナイフで刮ぎ落とします。
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    残った糊をアンモニア水と極細のスチールウールで落とし、ガラス面が渇く前にペーパータオルで拭き取ります。外側のごみ袋を外して、ガラスクリーナーでウィンドウをきれいにしましょう。
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5の方法2:
スチーマーを使う方法

この方法が最も簡単で手早くフィルムを剥がせます。

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    家庭用スチーマーを購入します。5,000~10,000円の出費になりますが、時間を大幅に短縮できます。
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    注水してからスイッチを入れて、ウィンドウにスチームを当てます。
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    しばらくスチームを当てると、糊が溶けてフィルムがセロファンのように剥がれます。
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    フィルムが剥がれたら、柑橘系や石油系の溶剤で糊を落としてから拭き取ります。
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5の方法3:
石鹸水、新聞とカッターナイフを使う方法

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    石鹸水を家庭用スポンジでウィンドウに塗布し、上から新聞紙を当てます。そのまま一時間ほど放置します(新聞紙の上から20分おきに石鹸水を吹付ければ、成分が染み渡ります)。
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    ホームセンター等で入手できるカッターナイフでフィルムの最上層を大きく剥がします。大きく剥がれなければ、再び石鹸水で30分ほど浸します。
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    フィルムの上からカッターナイフでこすります。全く力を入れずとも剥がれてきます。石鹸水を吹付けるだけでも難なく剥がれるはずです。
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5の方法4:
熱を使う方法

日照が少なく気温が上がらない場合や、カッターナイフやアンモニアで取り散らかるのが気になる場合は、家庭用スチーマーを使ってフィルム剥がしの準備をします。[1]ヘアドライヤーやヒートガンを使用しても構いませんが、過熱しすぎないように注意しましょう。こういった器具は発熱量がスチーマーを上回ります。

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    スチーマーを2~5㎝離してフィルムの角に当て、爪で持ち上げられるまでそのままにします。
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    フィルムを剥がしながらスチームを当てます。剥がせるまでに糊が柔らかくなったら、ゆっくりと剥がします。強く引っ張るとフィルムが破れたり、最悪の場合、最上層だけが剥がれ、その下にある厄介で粘つく糊の層が残ったりします。
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    残った糊をタオルで拭き取ります。強く押さえて糊をタオルに移すことで、糊が丸まったり、汚れが残るのを防ぎます。拭く前に糊にスチームを当てれば取りやすくなります。
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    ガラスクリーナーでウィンドウをきれいに磨きます。
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5の方法5:
湿らせて刮ぎ取る方法

これまでの方法が使えない、またはフィルムの貼付範囲が小規模であれば、以下の方法が活用できます(時間の余裕が必要です)。

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    カッターナイフでフィルムに小さな切込みを入れて、引っ張るための取っ手を作ります。
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    フィルムを剥がします。ただし、割けたり、小片になったりして、きれいには剥がれません。
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    糊に石鹸水を吹付けます。
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    カッターナイフで糊を刮ぎ落します。確実に全部除去しましょう。
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    ガラスクリーナーでウィンドウを十分に磨きます。
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ポイント

  • カッターナイフで刮いでいると、切れ味が鈍くなるかもしれません。予備として数本揃えておくとよいでしょう。
  • リアの熱線やアンテナ線周辺のフィルムを剥がす際は、カッターナイフを用いずにダクトテープでフィルムを持ち上げます。残った糊はアンモニア水かガラスクリーナーを利用してウエスで拭います。
  • 熱源にはヒートランプや投光ランプ(500W仕様のレフランプと同等)を使用しましょう。ウィンドウの外側から30~45㎝離してランプを当てます。熱を当てながら内側のフィルムをアンモニア水で湿らせて、ビニールかラップをかけます。30~45分熱してフィルムがきれいに剥がれるようにします。残った糊は温めた石鹸水で湿らせながら、カッターナイフで刮ぎ落とします。
  • スチーマーは比較的安価で入手でき、極めて有効です。端から剥がし始めて、ゆっくりと引っ張りながら端の下側にスチームを当てます。フィルムが握れる程度の大きさまで剥がれたら、スチームによる火傷を防ぐために、素手ではなくミトンやタオルを使います。
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注意事項

  • 熱線の上から刮ぐのは禁物です。熱線に沿ってその脇を刮ぎます。上からタオルで拭くだけでも、導体が剥がれて機能が失われる原因となります。
  • リアウィンドウの熱線やラジオのアンテナ線(同質の素材で構成)を損傷させる可能性は絶えずあります。線が損傷した際は伝導性ペイントで修復します。かなり困難ですが、不可能ではありません。
  • ナイフを不注意に扱うと怪我をしたり、ウィンドウを傷つけたりします。
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必要なもの

  • 黒のごみ袋
  • アンモニア水(原液)
  • 極細スチールウール
  • カッターナイフ
  • ガラスクリーナー
  • スチーマーまたはヘアドライヤー(熱源を使用する場合)

このwikiHow記事について

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カテゴリ: 自動車

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