ウルシかぶれの治療方法

共同執筆者 wikiHow編集チーム

アジアや北米での自然散策中に3枚葉の植物(ツタウルシ)に触った後、体のあらゆる箇所が痒くなっても心配はいりません!ウルシにはウルシオールと呼ばれるオイルが含まれており、持続する痒みを伴う発疹を引き起こす植物です。ウルシに触れると、ほとんどの人がかぶれの症状に悩まされます。植物自体はおろか、樹液に触れただけでも発疹が現れます。ウルシは非常に不快な症状を引き起こしますが、その症状を緩和することは可能です。ウルシによる発疹が現れたら、家庭で処置をしたり、病院で治療を受けたりします。ただし、ウルシを燃やした煙を吸い込んで呼吸困難を起こした場合は、直ちに医師の治療を受ける必要があります。

4の方法1:
ウルシによる発疹を見分ける

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    ウルシに触れた24~48時間後に、赤く痒みを伴う線状の発疹があるかを調べる 大量のウルシオールに触れた場合は、もっと早く発疹が現れる場合があります。発疹ができるのはウルシのオイルが触れた部分だけです。そのため、大抵の場合は線状になって現れます。発疹は通常2~3日続きます。[1]
    • オイルが残っている状態で皮膚を掻くと発疹が広がるため、まっすぐな線ではないかもしれません。肌を掻いた後に発疹が広がったら、それはウルシまたはその仲間のアメリカツタウルシかドクウルシによる発疹である可能性が高いといえます。ただし、他の発疹でも広がるものがあります。
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    ウルシに接触したペットや衣類などに触れた場合は、斑点状の発疹がないかを調べる ペットの被毛や衣服がウルシに触れた後、オイルはそこにしばらく留まっていることがあります。困ったことにこのオイルも発疹を引き起こします。ウルシに触れたペットなどに接触した場合は、その部分に斑点のような赤い発疹がないかを調べましょう。[2]
    • ウルシに接触した衣類は、直ちに他のものと分けて洗濯しましょう。その際、衣類に触れるのは最小限に留めましょう。
    • ペットがウルシに触れてしまったら、すぐにペットを洗いましょう。被毛にオイルが残っていると、接触したものに広がります。ペットが触れたものもすべて洗いましょう。オイルが付着している可能性があります。
    • 通常ペットはウルシに触れても発疹はできません。そのため、直接目撃するか、被毛に付着したオイルに触れて発疹がでるまで、ペットがウルシに触ったことには気付かないでしょう。[3]
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    ウルシに触れた箇所に水泡と腫れがないかを調べる 通常ウルシかぶれには水泡が伴い、大きさはごく小さなものから15mm程度のものまで様々です。水泡が潰れて透明の液体が出ることがありますが、それは通常の状態で、それによって発疹が広がることはありません。また、かぶれによる炎症が起こり、腫れを伴う場合もあります。[4]
    • 通常、水泡はウルシに接触してから1~14日以内に発生します。[5]
    • 自分で水泡を潰してはいけません!
    • 多くの場合、ウルシによる発疹は他の発疹に比べて腫れを伴います。
    • 水泡から膿が出ていないかを観察しましょう。膿が出ていたら細菌に感染している可能性が高いため、速やかに医師の治療を受けましょう。
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4の方法2:
応急処置をする

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    ウルシに触れたと思ったら、直ちに水で洗う ウルシに触れた部分を数分間流水で洗います。ただし、その部分を水に浸してはいけません。普通の手洗い用石鹸を使ってオイルを洗い流します。ウルシに触れた部分を直ちに洗い、発疹の発生やオイルが広がるのを防ぎましょう。[6]
    • 肌に石鹸をつけるには、手ぬぐいを使うのが最良の方法です。しかし、やむを得ず手を使う場合でも、石鹸の泡がオイルから手を守ってくれるはずです。
    • オイルは流水で洗い流しましょう。ウルシに触れた部分を水に浸けると、オイルが水に混ざり合って他の部分にも広がります。
    • お湯の使用は避けましょう。毛穴が開いてオイルが肌に吸収されやすくなります。
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    消毒用アルコールでオイルを拭き取る 綿棒を消毒用アルコールに浸して使うか、アルコールタイプのウエットタオルを使います。発疹を防ぐにはウルシに触れた10分以内に処置をするのが理想的ですが、その後でも皮膚に残っているオイルを拭き取ることができます。[7]
    • オイルを広げないために、オイルが付着していない部分をウエットタオルで拭かないように注意しましょう。一度使ったウエットタオルや綿棒は廃棄しましょう。
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    屋外にいる場合は、すり潰したホウセンカを使う ホウセンカは天然のウルシかぶれ治療薬と呼ばれています。たくさんの葉をつける背の低い植物で、黄色やオレンジ色の釣鐘のような花を咲かせます。ホウセンカをすり潰してペースト状にし、発疹に塗布します。そして、乾燥するまで待って水で洗い流します。
    • ホウセンカはウルシに含まれるオイルの毒性を中和し、発疹を防いだりウルシかぶれの症状を緩和したりします。
    • この処置には、ホウセンカで作ったペーストのみを使いましょう。ホウセンカのエキスや石鹸を使ってもあまり効果はありません。[8]
    • 必要に応じて、ホウセンカのペーストをさらに塗布しても構いません。
    • ホウセンカが見つからない場合は、インターネットで購入できます。
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4の方法3:
家庭で治療する

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    市販の副腎皮質ステロイド剤を1~3日間塗る 綿棒を使って発疹に少量の軟膏を塗ります。ステロイド剤は長期間使用すると副作用が起こる場合があるため、使用量はできる限り少量に抑えましょう。必要な場合のみ、4時間おきに軟膏を塗ります。[9]
    • 軟膏を塗るのは発疹が出てから最長3日間に留めましょう。
    • 薬の使用前に医師に問い合わせ、使用上の注意に従いましょう。
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    痒みの緩和にカラミンローション(収れん化粧水)を塗る 痒み止めとして市販のカラミンローションを使うこともできます。綿棒をローションに浸し、発疹に塗って乾かします。必要に応じて、3~4時間おきに塗布しましょう。[10]
    • 使用の際は、説明書に従いましょう。市販の薬品を使用する前に、医師に問い合わせるのが賢明です。
    • カラミンローションが衣服やシーツに付着すると、シミになることがあります。
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    使用上の注意に従って、抗ヒスタミン剤を毎日服用する ジフェンヒドラミン(ドリエル)、セチリジン(コンタックZ)、ロラタジン(クラリチンEX)、またはフェキソフェナジン(アレグラFX)などを服用してもよいでしょう。抗ヒスタミン剤が発疹を抑えて症状を緩和します。たとえ市販薬であっても、服用前に医師に相談しましょう。[11]
    • 抗ヒスタミン剤の使用上の注意を読んで服用回数を確認しましょう。ジフェンヒドラミン(ドリエル)は通常4時間毎の服用に対し、他の抗ヒスタミン剤は1日1回の服用でよいものもあります。
    • 抗ヒスタミン剤のなかには眠気を催すものもあり、アルコールの摂取によってこの作用が増強されます。製品の説明書を読み、眠気を催す作用があるかを確認しましょう。そうであれば、車の運転や機械の操作などの危険を伴う作業は避けましょう。
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    冷たいオートミールバスで痒みを抑える 浴槽に水を張り、コロイド状オートミール(オートミールを細かく潰したもの)を入れて混ぜます。[12]約85gのオートミールを浴槽に入れて20分ほど浸かり、オートミールを水で洗い流してから体を拭きます。
    • コロイド状オートミールは、米国ではデパートのバス用品売り場やインターネットで購入できます。
    • コロイド状オートミールは購入するほうが簡単ですが、手に入らない場合はロールドオーツをグラインダーかブレンダーですり潰して使うこともできます。[13]
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    冷たく湿った布を15~30分押し当てて腫れを抑える 清潔な布を冷水に浸して使いましょう。日に数回布を押し当てても構いませんが、毎回清潔な布を使うことが大切です。[14]
    • 冷やした紅茶または同量で混ぜたリンゴ酢と水など、収れん作用のある液体に布を浸してもよいでしょう。この方法の効果を実感している人はたくさんいます。酢を使う場合は、酢が肌を刺激しないか小さな部分で試しましょう。
    • 使用した布は、他の衣類と分けて洗いましょう。
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    重曹を使って痒みを鎮める 重曹と水を混ぜてペーストを作るか、約130gの重曹を湯船に入れます。重曹が発疹から毒素を引き出し、症状を緩和します。ペーストを使う場合は、塗った後乾燥するまで待って水で洗い流します。[15]
    • 必要に応じて、重曹を日に数回塗り直しましょう。
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    アロエベラを塗って痒みを鎮める アロエベラはサボテンに似ていますが、棘はありません。アロエベラの葉には、痒みを和らげるジェルが含まれています。葉を切り開いてジェルを絞り出すか、ドラッグストアなどでボトル入りのジェルを購入しましょう。発疹にジェルを塗り付けます。[16]
    • アロエジェルを購入する際、添加物が含まれていないかを確認しましょう。
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4の方法4:
病院で治療を受ける

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    深刻な症状やなかなか治らない発疹がある場合は、直ちに医師の治療を受ける 大抵の場合、ウルシかぶれには医師の治療は必要ありません。しかし、発疹が広範囲に生じている、かぶれの症状が生活に支障をきたす、または発疹が2~3週間続いている場合は、医師の診察を受けるのが賢明です。[17]
    • 広範囲の発疹とは、ふくらはぎや前腕全体に広がっている場合などです。
    • 顔や生殖器部に発疹がある場合は、医師の治療が必要です。
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    激しい痒みが伴う場合は、ステロイド内服薬について医師に問い合わせる 激しい痒みがある場合、または発疹が体の広範囲に発生している場合は、医師はプレドニゾンなどのステロイド内服薬を処方することがあります。ただし、この種の薬が不向きな人もいるため、市販薬での治療を勧められる場合もあります。[18]
    • ステロイド内服薬は副作用を引き起こすことがあるため、必要時にのみ服用しましょう。短期間の服用での最も一般的な副作用は、睡眠障害、食欲の変化、気分の変動などです。[19]
    • 医師の指示に従って薬を服用しましょう。
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    細菌感染を伴う場合は、抗生物質を使用する場合もある 通常はウルシかぶれの治療に抗生物質は使われませんが、発疹が細菌に感染していれば、医師は抗生物質を処方するかもしれません。皮膚が破れている場合は細菌感染の疑いがあるため、医師の診察を受けましょう。[20]
    • 患部を掻くと皮膚を傷つけて細菌に感染しやすくなります。痒くても掻いてはいけません!
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ポイント

  • ハイキング中は長ズボンとハイソックスを着用すると、ウルシかぶれを防ぐことができます。
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注意事項

  • 掻くことでウルシかぶれが悪化するだけではなく、発疹が広がる場合もあります!子供が患部を掻いてしまう場合は、手袋を着用させましょう。消毒済みのガーゼで患部を軽く覆ってもよいでしょう。
  • ウルシを燃やしてはいけません。煙が肺に深刻な障害をもたらします。ウルシを燃やしている場所に居合わせた場合は、直ちに医師の診察を受けましょう。
  • 大抵の場合、ウルシかぶれは家庭で治療できます。ただし、顔や性器部分に発疹がある、水泡から膿(黄色の液体)が出ている、38度以上の熱がある、または発疹が長期間続くなどの症状がある場合は、直ちに医師の治療を受けましょう。[21]
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wikiHowスタッフ編集者
この記事は、経験豊富なwikiHowの編集者と調査員から成るチームによって執筆されています。調査員チームは内容の正確性と網羅性を確認しています。
カテゴリ: 健康 | アウトドア

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