ウサギの妊娠を見分ける方法

共同執筆者 Pippa Elliott, MRCVS

ウサギは素晴らしい動物で、ペットしてまた商業用目的で繁殖されています。子ウサギのバックグラウンドを全て把握していないブリーダーも存在し、子ウサギは去勢・避妊手術を受けているかどうかも定かでないまま売られたり、新しい家へ引き取られることもあります。[1]ウサギを自分で繁殖させようとしている場合や、最近ウサギを飼い始めて妊娠の疑いがある場合、ウサギの生理機能や妊娠の兆候をチェックする方法を知っておくと、これからの計画が立てやすくウサギの将来の準備もしやすくなります。

パート1(全3パート):ウサギが妊娠しているかを判定する

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    ウサギを触診する お腹が大きくなっていない限り、メスのウサギの妊娠を外から判別するのは難しいでしょう。獣医師やブリーダーが、ウサギが妊娠しているかを判断するのにお腹を触診したり、指や手で優しく検査するのはそのためです。受胎から2週間以内は、母ウサギのお腹に子供がいるのが触って分かるでしょう。[2] ただし、ケガをさせることなく胎児を触って確認するには技術が必要です。触診は単に一般的な指針であり、獣医師や経験のあるブリーダーでない限り、妊娠したウサギを自分で触診しない方が良いでしょう。
    • 妊娠14日目以降のウサギを触診してはいけません。発育中の胎児にダメージを与える恐れがあります。
    • ウサギの耳と肩の皮膚のたるみを右手で優しく支えます。そうするとウサギの上半身を固定することができます。[3]
    • 左手を使ってウサギの下半身、後ろ足と骨盤の間を支えます。[4]
    • 腹部の右側に親指を、左側に他の指を優しく置きます。ウサギが妊娠しているなら、お腹の中に発生中の胚を感じることができるでしょう。[5]
    • 胚の大きさはそれぞれブドウ1粒程の大きさです。[6]
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    獣医師に触診してもらう 動物を安全に触診する知識や経験がない場合は、ウサギを動物病院へ連れて行きましょう。獣医師は胎児を傷つけることなく安全に検査してくれるはずです。
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    ウサギの体重を測る 妊娠したウサギは、人間と同様に妊娠期間中は体重が増えます。ただし、増量はそれほど大きくなく、目立つものではありません。体重で妊娠を察知するには、精密なデジタル体重計を使用し、妊娠前の体重と比べると良いでしょう。
    • 妊娠したウサギは、妊娠第1週目中に平均29 g体重が増え、第2週の終わりまでに約57 g増量します。2週間目以降は、目立つ体重変化はありません。
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    動物病院で超音波検査をしてもらう 超音波検査は妊娠6日目以降は100%正確であるため、ウサギの妊娠を判定するには一番良いでしょう。動物病院では、超音波検査をしてウサギが妊娠しているかどうかを素早く正確に判定します。
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パート2(全3パート):ウサギの生理機能を知る

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    ウサギのライフサイクルを知る ウサギはほとんどの種類が生後3~6ヶ月で性的に成熟します。メスのウサギは生後12週で身ごもることもできますが、ウサギの健康と安全上基本的に推奨されていません。
    • 飼っているウサギが生後12週未満なら、妊娠している可能性は低いでしょう。ただし、生後3~6ヶ月になると、性的に成熟していて妊娠の可能性もあります。
    • 2、3歳以上のウサギは妊娠するには歳を取りすぎていて、妊娠している可能性は低いでしょう。
    Pippa Elliott, MRCVS

    Pippa Elliott, MRCVS

    獣医、Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)
    獣医であり、Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)のメンバーでもあるエリオット医師は、30年以上にわたり、かかりつけ獣医、そして獣医外科医として獣医療の実践に努めてきました。1987年にグラスゴー大学にて獣医科学と獣医外科学の学位を取得してます。エリオット医師は生まれ故郷の町にある動物診療所に20年以上勤務しています。
    Pippa Elliott, MRCVS
    Pippa Elliott, MRCVS
    獣医、Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)

    獣医、ピッパエリオットによる注意喚起: 「妊娠するには歳を取り過ぎているという事実を当てにし過ぎて、避妊方法として利用してはいけません。ウサギは繁殖力があり、種を増やす方法を見つけだそうとする習性があります。」

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    ウサギの繁殖傾向を理解する ウサギは1年中繁殖することが可能ですが、真冬や真夏の極端に寒いまたは暑い時期にはオスウサギの生殖能力が減退する傾向があります。ウサギのほとんどは、春や秋の温暖な時期に妊娠しますが、物理的に年間を通して妊娠可能だといういう事を覚えておきましょう。
    • 「発情期」がある他の動物とは違い、ウサギは排卵が誘発されます。オスのウサギに会ってから8時間以内で、メスのウサギの体が物理的に妊娠の準備をします。
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    巣を探す メスのウサギは、妊娠すると巣を作るという生まれつきの習性を持っています。妊娠したウサギは普通、巣に毛を敷き詰め、巣を守ろうとします。[7]飼っているウサギが巣を作り始めたら、妊娠している可能性が高いでしょう。ただし、実際は妊娠していないにもかかわらず、「想像妊娠」で巣を作り始めるウサギもいます。巣を作る行動は母性本能からくるものですが、必ずしも妊娠を判定する材料として正確ではありません。
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パート3(全3パート):子ウサギを迎える準備をする

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    オスとメスを隔離する 妊娠が確定したら、全てのオスから妊娠したメスを隔離しましょう。メスの出産後ほんの数時間でオスが交尾しようとする可能性があるからです。これは、メスにとって極めて大きなストレスになり、また、2回目の子供が生まれる前に初めの子供を乳離れさせることができなくなります。[8]
    • オスとメスを同じケージや小屋に入れずに交流できる環境を作るように推奨する動物の専門家の意見もあります。隔離している間、他のウサギとの付き合いがないと、メスが出産を終えた後に2羽のウサギを再び会わせるのが難しくなる場合があるからです。可能なら、ケージを隣り合わせておくか、フェンス越しに顔を合わせることができるようにしましょう。[9]
    • オスのウサギは、メスが生んだ自分の子供と交尾しようとすることがあります。ウサギの飼い主はこういったことが起きないように、オスとメスを完全に分けましょう。[10]
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    妊娠期間を知る ウサギの妊娠期間は31日~33日です。妊娠期間がこれより長く続くようなら、想像妊娠であったり子供がお腹の中で死んでいる可能性があるでしょう。母体の中で死んだ子供による合併症のリスクを抑えるために、32日を過ぎると分娩誘発を推奨する獣医師もいます。[11]
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    妊娠したウサギに適切な餌を与える 飼っているウサギが妊娠したら、十分な餌と水が与えられているか必ず確認しましょう。専門家は、妊娠したウサギには、餌の量を徐々に増やすことを推奨しています。また、妊娠中や授乳中のウサギに必要な栄養が豊富に含まれたアルファルファの干し草をたくさん与えましょう。[12]
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ポイント

  • 指をゆっくりとマッサージするように動かして、お腹の深いところまで感じ取り、ウサギのお腹の筋肉をリラックスさせましょう。
  • 発育中の子供を傷つける恐れがあるため、妊娠後期に触診するのはやめましょう。
  • 硬くて小さいフンや通常のしこりと、ブドウの粒ほどの胚の違いが分かるように、妊娠する前のウサギで触診の練習をすると良いでしょう。
  • 母ウサギが子ウサギの世話をしているときは、そっとしておきましょう。
  • 子ウサギが生まれると、母ウサギは自分の毛を剥いで子ウサギの上に掛けます。子ウサギが呼吸できるように、この毛の毛布に穴が開いているか確認しましょう。
  • 妊娠したメスは必ずオスとは隔離して、メスのストレスを軽減しましょう。
  • 母ウサギに触ったりして遊んではいけません。ストレスを感じて子供に乳を与えなくなる可能性があります。
  • 母ウサギの近くに手を出してはいけません。噛まれてケガをすることがあります。
  • 巣を作ったり、性格が凶暴になってきたら妊娠している可能性があります。
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注意事項

  • 妊娠中や出産、産後に何かあったときのために、動物病院の電話番号を手元に控えておきましょう。
  • メスの出産時にオスを同じケージに入れてはいけません。メスは出産後数時間で妊娠可能な体になるため、オスが授乳中のメスに交尾してくることがあります。
  • 想像妊娠するウサギも存在します。巣を作って陣痛もありますが、実際には妊娠していません。ウサギに痛みがあるようなら、獣医師に相談しましょう。
  • オスのウサギと子ウサギを一緒にしないようにしましょう。子ウサギが性的に成熟したら、自分の子供と交尾することがあります。
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このwikiHow記事について

獣医、Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)
この記事はPippa Elliott, MRCVSが共著しています。 獣医であり、Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)のメンバーでもあるエリオット医師は、30年以上にわたり、かかりつけ獣医、そして獣医外科医として獣医療の実践に努めてきました。1987年にグラスゴー大学にて獣医科学と獣医外科学の学位を取得してます。エリオット医師は生まれ故郷の町にある動物診療所に20年以上勤務しています。
カテゴリ: ペット

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