アスベストを見分ける方法

共同執筆者 wikiHow編集チーム

アスベストはその危険性が知られるまで、住宅やビルなどで幅広く使われてきました。今ではアスベスト繊維による健康への悪影響が知られているにも関わらず、未だにアスベストを使った建物が多く残っているのが現状です。アスベストは裸眼では見えないほど非常に細かい繊維でできています。したがってアスベストを見分けるためには調査すべき素材について知り、製造業者のラベルを見つけて、疑わしい場合は専門家に相談する必要があります。

3の方法1:
危険性のある素材を洗い出す

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    製造時期を確認する まず断熱材のメーカーや製品名を確認してアスベストが含まれていないかをインターネットで調べてみましょう。建物や材料が使われた年が分かるだけでもアスベストの危険性に対して多くのヒントが得られるのです。1940年代から80年代にかけて建てられたものであれば、アスベストが含まれている可能性が高いと言えます。80年代からアスベストの使用が徐々に減らされましたが、それでもアスベストが使われている可能性が残っています。そして1995年以降の建築物であればアスベストが使用されていることはほぼありません。
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    接合部を確認する かつては、建物の外装部にアスベスト製の板がアルミニウムレールと接合されていることがよくありました。このレールは先端がとがっていない小さな釘で留められていて、また内側にはアスベスト製の板がプラスティック製もしくは木製のレールと同じような形で接合されていました。このような工法で建てられたものは、アスベストが使われている可能性があると見るべきです。そして接合に使われている接着剤に関しても、アスベストが使われている可能性があるため調べてみた方がよいでしょう。
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    素材の模様で判別する アスベストが使われている板の表面には、小さなくぼみや浅い穴のような模様がよく見られます。そして裏側の表面はより滑らかな触感です。この方法だけでアスベストを識別できるわけではありません。しかし表面にくぼみのある模様が認められれば、アスベストの対策を考えましょう。
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    外装の素材を調べる アスベストは外装材としても使われていました。一般的に、屋根や側壁用の羽目板にはアスベストを含む建材が最も多く使われたため、破損した時にアスベスト繊維が空気中に拡散してしまう可能性があります。またアスベストは断熱性に優れているため、外壁用セメントの中にも含まれていました。[1]
    • 古いセメント製の壁にはほぼアスベストが使われています。薄いコンクリートに繊維の筋が通っているような見た目で、側壁の羽目板や波型の屋根板、そして建物の下端に使う素材として頻繁に用いられていたのです。
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    内装の素材を調べる アスベスト含有の素材は、床や壁、そして天井にも使われました。見た目が油っぽいフロアタイルの場合、アスベスト含有のアスファルトが使われている可能性が高いので注意しましょう。またビニールタイルや装飾用の壁塗装材には大抵アスベストが含まれています。[2]
    • このような内装用のアスベスト建材は、その危険性が知られるまで天井のタイルや石膏ボードタイプの天井として頻繁に使用されてきました。こういった建材は、灰色かオフホワイト色で中に繊維が見えます。
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    家庭内の機器や仕上げ材も調べる アスベストは建築資材だけでなく、様々な機材に使われてきました。一般住宅やビルの中で見かけるものも少なくありません。例えば以下のような機器があります。[3]
    • 断熱材
    • ダクト(排気口)
    • 煙突
    • 煙突の傘
    • 防火用素材(扉・戸棚など)
    • 軒・ひさし
    • カーペットの下敷き材
    • 水漏れ防止剤・シーリング材
    • 窓枠のパテ
    • パイプ類(パイプの周りに紙が何重にも巻かれているもの)
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    様々な場所を調べる アスベストは非常に強く、耐久性に優れている上、防水性にも優れています。そのためアスベストは浴室や地下室といった防水性が求められる場所でも頻繁に使われてきました。浴室や地下室もくまなく調べましょう。
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3の方法2:
製品情報が分かる表示を探す方法

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    アスベストが含まれている素材の型を調べる アスベストは多様な用途に対応するために、様々な形や大きさに成形されました。例えば、板状にして壁に使う、薄く成形して屋根瓦にするといった具合です。このような製品には、製品によって場所は異なりますが、製品情報を記したスタンプが押されていました。この情報を調べることで、アスベストが含まれているかどうか判断できることがあります。[4]
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    製品情報を元に調べる 製品の型が分かれば、製品情報が記載されたスタンプや印刷を調べ、AC(アスベストを含む)かNT(アスベストを含まない)という表記がないか探してみましょう。ただし、全ての建材に情報が記されているとは限りません。[5]
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    追記の記号を見つける メーカーによっては同じ製品でも製造した時期によって異なる記号が使われていることがあります。製品記号やスタンプが見つかったら調べてみましょう。アスベストが含まれているかの決め手になる情報が分かることもあります。もちろん、それだけでは十分な情報が得られないこともあります。[6]
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3の方法3:
アスベスト識別の専門家に相談する

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    アスベスト識別の専門家に相談する よくわからない場合は、アスベストが含まれているかもしれないと考えた方がよいでしょう。診断するには、経験豊富な業者や建築物調査の専門家といった、アスベスト鑑別に関する資格を所持している人(アスベスト診断士)に依頼する必要があります。インターネットをで業者を見つけることができます。[7]
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    サンプルを集める 業者を呼ぶことができない場合や業者による調査でも不確かな場合、調査機関にサンプルを渡して精密検査を受けることが最適な方法です。検査を受ければアスベストの有無が間違いなく分かります。アスベストの疑いがある素材の角を少し削り、サンプルを取って袋に入れましょう。[8]
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    認証調査機関にサンプルを提出する 削り取ったサンプルを認証調査機関に提出しましょう(「NADA:一般社団法人日本アスベスト調査診断協会」という認証組織があります)。近隣の地域に施設があれば車で直接持って行くことも可能です。近くにない場合は郵送しますが、アスベスト輸送に関する規制があるためそれに従いましょう。調査結果は後日報告されます。[9]
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ポイント

  • アスベストの撤去は、資格を持った業者にしかできません。廃棄物処理業者に依頼しましょう。
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注意事項

  • ゴム手袋、マスク、体全体を覆う衣服など、必ず適切なアスベスト防御対策を行いましょう。
  • 疑わしい建材があれば、アスベストが含まれているものと考えて防御策を取りましょう。[10]
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この記事は、経験豊富なwikiHowの編集者と調査員から成るチームによって執筆されています。調査員チームは内容の正確性と網羅性を確認しています。
カテゴリ: 住宅メンテナンス

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