うつ病を治す方法

共同執筆者 Trudi Griffin, LPC

だれでも気落ちする事があります。人にがっかりさせられる、物事が上手く行かない、大切な人を亡くす、育んでいた夢が消えてしまう、という事はだれにでも起こります。1週間、1ヶ月と塞ぎ込み、人間関係に支障をきたすようになり、人生を楽しめない、と感じているとしたら、うつ病の可能性があります。しかし、対策のための情報を集めたり、医師に相談したり、周りの支援ネットワークを利用できるのであれば、重度のうつ病だとしても、治療可能です。[1]

パート1(全4パート):医師の診断を仰ぎ、うつ病を治療する編集

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    うつ病の兆候を見ます。うつ病だと思ったら、すぐに専門家に相談しましょう。一人で悩むのはよくありません。うつ病かどうかは症状を見て判断できます。次のリストで一つでも心当たりがある場合は、医師のアドバイスを受けましょう。[2][3]
    • 日常生活を普通に送れない。
    • 読書、ビデオゲーム、絵を描くなど、かつて好きだった事が楽しめない。
    • 倦怠感や疲労感を覚える。物事に対処するのに、かなりのエネルギーを要する。
    • 抑えが効かないほど泣いてしまうような寂しさが続く。簡単に怒りを覚える。心配事で常に頭がいっぱいになる。空虚感を覚える。
    • 空しさや悲しさが少なくとも2週間以上続く。
    • 自分を責める。自分の存在価値を疑う。自尊心が持てない。
    • 睡眠が普段より著しく長いか短い、あるいは不眠症に陥る。
    • 体重の増減が著しい。拒食と過食に悩む。
    • 考え続ける事や、集中が難しい。頭がボーっとする。決断が潔くできない。忘れがちになる。
    • 悲観的になる。人生に希望が持てない。気力が出ない。人生をバカバカしいと思う。無感覚になる。
    • 体に痛みを感じる。激しい腹痛、消化器系の異常、頭痛、薬や治療で緩和されない痛みがある。
    • 常にイライラする。落ち着いていられない。
    • 自殺や死について考える。自殺を試みる。
  2. 2
    症状について医師に原因を調べてもらいます。うつ病は、別の病気の治療の結果か、または副作用として起こる場合があります。また、内科的疾患がうつの症状を呈する場合もあります。[4]医師にうつ病の原因を特定してもらい、治療を行うか、その症状を引き出す別の要因を取り除いてもらうことが大切です。うつ病を誘発する可能性を含んだ医学的要因には、次のものがあります。
    • ビタミンまたはミネラル不足。厳しい食事療法をしている人に顕著です。ビタミンBはうつ病と関係がありますが[5]、ビタミンB、特にB12のレベルが低いのでうつ病になるのか、うつ病によりビタミンBのレベルが低くなるのか、は明らかではありません。 [6]また、ビタミンDが心の健康の調整器として機能する事が、最近の研究でわかりました。[7] ビタミンやミネラルをきちんと摂っていない場合は、まず、それらを適切な量、摂取するよう心がけましょう。
    • 甲状腺疾患。ホルモンバランスの崩れ(月経前の症状も含む)。病気。[8]
    • 薬物治療。薬の副作用でうつ病を発生する事があります。薬の注意書きをよく読み、分からない点があれば、すぐに医師に相談しましょう。[9]
    • 合併疾患。うつ病は、しばしば、外傷後ストレス障害、強迫神経症、対人恐怖症などの不安障害や、アルコールや薬物乱用、心臓病、脳卒中、癌、HIVやエイズ、糖尿病、パーキンソン病などを伴います。[10] これらの疾病は、うつ病の前に発生したり、うつ病の原因となったり、結果として起こります。
    • 女性特有の症状。産後のうつ症状(ベビーブルー)、月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)、などがあります。[11]
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    うつ病についての理解を深めます。うつ病について、できる限り調べましょう。自分の症状について深く知り、その症状の克服に努めましょう。うつ病が現実である事、真剣に取り組む必要がある事、そして治療の方法がある事が再確認できます。広い知識があれば、恐怖や心配事が和らぎ、色々な治療方法を自分で試す事もできます。
    • 地域の図書館を利用しましょう。心理学、自己啓発、心理療法や医療セクションなどに、うつ病に関する本があります。若者であれば、10代や子供向けに書かれた本について尋ねましょう。また、オンラインオークションや本のウェブサイトなどを利用して、うつについての本を探してみるのもいいでしょう。
    • 信頼できるオンラインサイトで、うつに関する資料や記事を読み、理解を深めましょう。また、心の病の治療を目的に設けられた国家機関もあります。安心して情報を集める事ができます。オーストラリアであれば「Beyond Blue National Depression Initiative」。 [12] また、ニュージーランド政府のホームページには、うつに関するサイトがあります。[13] カナダ政府も、うつ病に関するサイトを運営しています。[14] 米国ではアメリカ疾病予防管理センター[15] や、アメリカ国立精神衛生研究所などがあります。[16]オンラインで多くの情報が入手可能ですが、それらの信頼性を確認することが大切です。
    • 読書を通して、うつ病を治療することを「読書療法」と言います。読書療法は人生の疑問を、本を通して解決する人に適しています。[17]
    • まず、自ら知識を得て、周りの人々に、自分の症状を話し、理解してもらいましょう。周りの人の理解が得られれば、思いやりのないコメントで傷つく事も無くなるでしょう。
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    話合い療法を試しましょう。心理療法の専門家に、話を聞いてもらうのが、最も効果的です。心理療法はいくつもあり、専門家の治療スタイルも様々です。自分に合った専門家を選ぶと、治りが早くなります。専門家を何人か尋ね、自分に合った治療法を使う専門家を選びましょう。次の3つのセラピー治療は、証拠に基づいた効果的なアプローチです。[18]
    • 認知行動療法。専門家と患者が一緒にネガティブな思考パターンを突き止め、変えようと試みます。これは急性治療として、抗うつ剤と同程度か、それ以上に、重いうつ病に効果的です。また、再発を防ぐ効果も証明されています。慢性のうつ病にはあまり適していません。[19]
    • 弁証法的行動療法。認知行動療法の1つとして、不健康な行動様式や、規律を乱す行動の治療を目的としています。ストレスの多い状況に対応するスキルも教えます。この方法は、治療抵抗性のうつ病に適しています。[20].
    • 対人関係療法。気分障害の治療を目的に、期間限定の実験を通して研究された治療方法で、うつの症状が、対人関係にどのような影響を与えるかに焦点を当てています。対人関係療法は、軽度から中程度のうつ病に効果があります。[21]
  5. 5
    処方箋を出してもらいます。医師の多くは処方箋を出します。薬を処方してもらったら、飲む期間や副作用などを尋ねましょう。また、飲んでおかしいと感じたり、副作用が発生したら、すぐ医師に報告しましょう。一回当たりの量を変えたり、別の薬に変えたりする必要があるかもしれません。[22][23]
    • 抗うつ剤を使いたくない場合は、医師に、はっきりと伝えましょう。その前に、別の方法を調べておきます。薬を使わずに解決したいという強い意思を示す事で、医師を説得できるかもしれません。[24]
    • 処方された薬を飲みたくない場合は、抗うつ剤に代わる別の治療法を調べてみましょう。セント・ジョーンズ・ワートは、軽度のうつ病に効果があり、処方箋がなくても買える人気の薬草剤です。原料は「西洋オトギリソウ」です。セント・ジョーンズ・ワートは、他の抗うつ剤と一緒にとることはできません。セロトニン症候群を発生する可能性があります。[25]セロトニン症候群は、震えや混乱状態、発作、高熱などを伴います。治療を怠ると、命に関わります。セロトニン症候群を発生したら、ただちに医者を呼ぶか、病院に行きましょう。[26]
  6. 6
    代替療法や代替治療を試します。芸術療法や、はり治療などの方法も選択肢として調べましょう。他の治療方法と一緒に試すと、感情のバランスを保つ効果があります。代替療法に抵抗する医師もいます。代替治療分野で評判のいい開業医や、施術者を選びましょう。
    • 音楽は、気分を変えるのに効果的な自助療法だと、知られています。[27]気分を変える音楽を聴きましょう。どうしても悲しい音楽を聴くのであれば、その後で、テンポの良い軽快な音楽を聴きましょう。
    • 芸術療法もまた、うつ病によく使われる代替療法です。[28]デッサンをしたり、水彩画や油絵を描いたり、デザインを作ったりして、自分の気持ちをキャンバスに解き放ってみましょう。必要なら資格をもった芸術セラピストを訪ねましょう。
    • ペット療法も効果的です。ペットは孤独感から解放してくれます。また、人を批判しません。ペットは、うつにかかった人に幸福感を与えてくれるという研究結果もあります。[29]ペットがいない場合は、飼っている人の家を定期的に訪れ、ペットと時間を過ごすように努力しましょう。
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パート2(全4パート):ライフスタイルを変える編集

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    十分な睡眠をとります。睡眠は、健康的でバランスのとれた体を保つのに大切です。睡眠不足は、ネガティブ思考を悪化させます。嫌なことを考え、目が冴え、十分な睡眠が得られないという悪循環に簡単に陥ります。「リフレッシュできない」「疲れが取れない」は、うつを抱えた患者に一番多い訴えです。眠り過ぎも、疲労感を増長します。[30]
    • 悪循環を断ち切るには、睡眠のルーティンを作り、きちんと守る事です。毎日、同じ時刻にベッドに入り、同じ時刻に起きる。カフェインやアルコールを避け、運動するなら、寝る3時間前までに済ませる。寝室の温度を適切に保ち、眠りを妨げる物を除去する、などのルールを作って実行しましょう。
    • 眠りにつく方法 などを読みましょう。乱れた睡眠のサイクルを断ち切るのは簡単ではありません。断ち切れたとしても、不眠症を引き起こす要因が、周りに山ほどあります。睡眠のルーティンを厳格に守る事が大切です。また、眠れないとしても自分を責めてはいけません。
  2. 2
    エクササイズ をします。最近の調査で、運動はゾロフト(選択的セロトニン再取り込み阻害薬、またはSSIR)と同じくらい、うつ病の治療に効果がある事がわかりました。[31]運動により、抗うつ物質が脳内から分泌され、気力が湧いてきます。まず、簡単なウォーキングから始めましょう。近くのお店まで足を運んだり、近所を歩いたり、家の門まで歩いてみます。それらを徐々にルーティン化して行きます。自分に適した方法を見つけ、楽しめる範囲で行いましょう。
    • 友人と一緒に、あるいはグループで運動をしてみましょう。パートナーがいると、やる気が出ます。また、キックボクシングなど、溜まった感情を外に放てるような運動や、アクティビティを見つけましょう。
    • 定期的なエクササイズを習慣づけるには、運動がとても良い方法です。スポーツをする人は、うつ病になりにくいという研究結果があります。[32]スポーツは体力が消耗し、思考がストップするくらい過激なものを選びましょう。ただ、やり過ぎは禁物です。地域のチームやクラスを見つけ、気が進まない日があっても、毎回参加するようにしましょう。
  3. 3
    健康的な食事を心がけます。糖分、ファーストフード、加工食品を控え、フルーツ、野菜、自然食品を取るようにしましょう。水をたっぷりのみ、精神状態を改善したり、幸福感を高めたりする働きのある食品について調べましょう。食事療法の改善を課題として取り組むと、余計な事を考えずに、うつ病の治療に集中できます。また、健康的な食物は、精神状態の改善にも繋がります。[33]
  4. 4
    身だしなみを整えます。うつ状態になると、身なりを構わなくなりがちです。もう一度、自分の生活を見直し、身だしなみを整えると、気分が変わり、幸福感が得られます。髪を切ったり、新しい洋服を買ったりすると、リフレッシュでき、元気が出ます。また、自分の好きな所だけを考えるようにして、嫌いな部分をくよくよ考えるのをやめましょう。[34]
  5. 5
    支援ネットワークを大切に維持します。自分のことを心配し、大切に思ってくれる人からのサポートは、うつ病の治療には欠かせません。[35]信頼できる人に、うつ病で悩んでいることを伝え、見守ってもらえるように理解を求めましょう。秘密にしたり、よそよそしい態度をとったりすると、周りからの協力が得にくくなります。逆に、事実を知らせると、周りの人の理解やサポートが得やすくなります。
    • 殻に閉じこもったり、イライラしたり、時々一人きりになりたくなる、という事を、信頼している人に打ち明けましょう。決してだれかを個人攻撃をしているのではない、という事を周りの人に伝えて、わかってもらいます。
  6. 6
    明るくポジティブな人と付き合います。[36]友達、家族や同僚など、一緒にいて良い気分になる人たちと話をしましょう。前向きに考えている人たちと時間を過ごすように心がけ、彼らの目標や、人生に対する考え方などを聞いてみましょう。ポジティブ思考の人たちは、どんな事で気分が盛り上がり、ハッピーになるのかを快く話してくれます。彼らの生き方や考え方を参考にしましょう。
    • 不幸だと感じている人たちは、常に仲間を欲します。精神的にどん底にいる時、自分と同じような境遇にいる人から離れるのは、非常に難しいかもしれませんが、近づかないように努力しましょう。世の中に対する不安や恐怖感などを確認しあっても、どちらにも良い結果になりません。
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パート3(全4パート):行動パターンを変える編集

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    忙しくします。 忙しくしていると、ネガティブな事を考えずにすみます。うつ状態の時、第一歩を踏み出すのは、とても困難です。そこで、強制的に自分を奮い立たせ、何かを始めてみると、大きな進歩に繋がります。[37]
    • 楽しめそうな趣味を見つけて取り組みましょう。難しい事や、お金のかかる事でなくていいのです。楽しめる何かに没頭する事が目標です。
    • ペットを飼いましょう。ペットの餌やりや、手入れ、一緒に遊ぶなど、ペットの世話を日課にすると、満足感が得られます。ペットは人間と違って人を批判しません。あるがままの自分を受け入れてくれ、純粋に愛情を返してくれます。
    • 規律正しい生活を送りましょう。日課を作り、どんなに平凡であっても、毎日繰り返していくうちに、気分が上昇していきます。仕事をしていなくても、スケジュールを立てて生活を送ると、虚しく感じていた毎日の生活に張りが出てきます。[38]
  2. 2
    楽しい事をし、自分にご褒美も与えます。一度落ち込むと、その状態が益々酷くなります。「自分には楽しむ資格などない」と思い込むようになり、さらに落ち込み、ジレンマに陥ります。負の連鎖を回避するには、かつて自分が楽しんだ事や、周りの人が楽しいと思う事を始めてみましょう。「一日に楽しい事一つで、うつ払い」
    • 何でもそうですが、徐々に変えてきましょう。好きなコメディを見たり、楽しい本を読んだりすると、しばらく楽しさが続きます。
    • ポジティブなイベントを計画しましょう。ディナーや映画に行ったり、友達と散歩に出かけたりすると、気分転換になります。
    • ゆっくりと変えていきましょう。庭いじりが好きだったなら、植物を植えてみます。散歩が好きだったなら、短い散歩に出てみます。少しずつ積み重ねていきましょう。
  3. 3
    日記をつけましょう。誰にも言えない気持ちを書き出します。暗い考えや感情を、制限なしに、明かす場所になります。誰からも批判されません。日記は、うつ病の治療を行う上で、いい役割を果たします。後で振り返った時、何が気分を滅入らせ、何が改善に繋がったのかもわかります。[39]できれば、毎日書きましょう。
  4. 4
    他の人の手助けをしましょう。[40]症状が落ち着いてきたら、他の人を助けてみるのも治療になります。気分にムラがなくなったら、人の手助けをしてみましょう。気が自分から逸れ、自分の悩みをしばし忘れられます。特に、気分が内向きになっている場合は、良い結果をもたらします。
    • ボランティア活動はやり過ぎないように注意しましょう。慈善事業やボランティア活動に参加した後で、疲れが出るなら、やり過ぎている証拠です。人を助ける余裕は、まだありません。自分をいたわる事が先決です。
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パート4(全4パート):ネガティブな思考パターンを変える編集

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    うつ病の治療は幸福への旅だと考えます。倦怠感が続き、全てが億劫だと感じると、うつ病が永遠に続くのではないかと、不安になります。うつ病は、ゆっくりと段階を追って治療します。旅に出かけているのだ、と思いましょう。一度決めた事であっても、自信がなくなり、絶望感で揺らぐ時もあるでしょう。「うつ病だという事実にうつになってしまう」ことは、極力避けましょう。いい方法があります。
    • ウィンストン・チャーチル(英国の元首相)は、自分のうつ病を「黒い犬」と呼びました。ペット化し、困難な状況をコントロール可能な物に変えて、対処しました。名前をつけると、「うつ病イコール自分」ではなく、ある状況に、たまたまいるだけだと、考えられるようになります。「いつもイライラして、希望が全然見えない」ではなく、「今日は黒い犬がイライラさせる」と考えられます。[41]
    • 有名人を参考にしましょう。うつ病は自分だけだと考えていませんか。図書館で伝記を数冊読んでみると、少なくとも、その中の一人は、うつ病に悩んだことがあると、わかるでしょう。オンラインで調べれば、うつ病を克服した著名人がたくさんいる事に気づきます。セレブが、どのようにうつ病と戦ったかを著した本を読んでみましょう。他にも、うつ病に苦しんだ人の経験を参考にして、自分の治療に活かしましょう。
    • 自分に優しくしましょう。人生は競争ではありません。重要なのは、自分自身です。人間はだれでも、人として十分な価値があります。自分に厳しくするのは、自分を打ちのめす事とほぼ同じです。物事が困難に思える時、うつ病に必要以上にこだわったり、その背後に隠れてしまうのは避けましょう。うつ病の自分に怒り、落胆と絶望感の負の連鎖に陥ると、症状が悪化します。自分のうつ状態に名前をつけ、自分とは別物であることを認識しましょう。うつ病の治療は幸福への旅です。一歩一歩ゆっくりと進んでいきましょう。
    • うつ病「以外」で悩んでいることを表にまとめましょう。[42]未払いの請求書、取れない休暇、難しい仕事などです。表に、もう1列設け、それらの悩みの解消方法を書き足します。支払いの方法を見つける、休暇を計画する、仕事を見つける、などです。
  2. 2
    ネガティブ思考を克服することが大切です。ネガティブ思考の克服は、うつ病の治療には欠かせません。うつ病患者の思考パターンを診て、アーロン・ベック(米国の精神科医)は「認知の歪み」と呼びました。うつ病患者は、歪んだ視点で物事を判断し、うつ状態を悪化させる傾向にあります。
  3. 3
    考え方を変えます。治療を進めていく上で、ネガティブ思考をなくすことが重要です。認知行動治療や、心理療法などはネガティブ思考を取り除き、自信をつけ、自尊心を確立する上で効果的です。この分野について調べ、資格を持つ人に相談するのが一番ですが、気をつけておく事が、いくつかあります。
    • 悲観的な感情は、いずれ変わるのだと、認識しましょう。難しいことですが、絶望感を取り除くにはとても重要です。[43]
    • 自分の良い所を書き出しましょう。うつ状態の時は、自分の良い点を軽視しがちです。自分の優れた所を書き出します。今までに達成したことや、将来の希望について、リストにします。自分でできない場合は、信頼できる人にリスト作りを頼んでみましょう。うつ病の治療を進めながら、リストを膨らませて行きます。自分を受け入れることが、うつ病の治療には欠かせません。自分には良い所があるが、克復する点もあると認識することで、自分を必要以上に批判しなくなります。
    • どんなに些細なことでも、一度決心したら、実行しましょう。うつ病を患っている時には、とても難しいことですが、飲み込まれそうな絶望感に向き合う際に、とても重要です。[44]「ベッドから出る」「友達に電話する」「キッチンを掃除する」などの小さな決意でも効果的です。実行に移せば、それらは全て成果になります。
    • 誤った考え方や、ネガティブ思考が浮かんだら、それらを客観的に分析して、忘れるようにしましょう。例えば、「最悪の場合を想定しているのではないか」「悪い事が起こったのは自分のせいだと、自分を責めていないか」「自分の短所ばかりを見て、長所をおざなりにしていないか」と自問してみます。[45] 表の1列にネガティブ思考を書き出し、その分析を別の列に書くことで、ネガティブ思考に真っ向から向き合い、忘れることができます。「私は落ちこぼれだ」というネガティブ思考の横に、「間違いを犯した。過去にもあったが大事に至らなかった。また、成功を収めた事もある」と記します。
    • 一度、ネガティブ思考のメカニズムを理解し、対処したら、自己主張の方法を習得しましょう。自己主張とは、怒り、恐怖、無力感などに屈する事なく、自分のために立ち上がるテクニックです。自己主張ができるようになると、うつ病に逆戻りすることもありません。
  4. 4
    良い事を探します。リラックして、これまでの人生で楽しかった思い出をたどりましょう。どんなに些細な事でも、思い出す価値があります。それらを定期的に表に書き込みます。克服段階の初期では「自分の妻または夫」「自分の家」など1つか2つぐらいしか思い当たらないかもしれません。しかし、時と伴に、人生の明るい部分を再び考えられるようになり、表が膨らんで行きます。
    • 惨めだなと感じたら、嬉しい時の記憶で一掃します。思考はコントロールできます。悲しい事ではなく、楽しい事を思い出すようにしましょう。
  5. 5
    話し方を変えます。ポジティブに物事を見られるように、普段の言葉遣いを変えましょう。「少なくとも…」と言い換えると、ネガティブな言葉をポジティブに変えることができます。また、失敗を後悔するのではなく、「そこから何が学べただろうか」と自分に問いただしましょう。
  6. 6
    うつはまた戻ってくる、と覚悟を決めます。一度うつ病にかかった後で、原因を探り、きちんと治療をしないままにしておくと、再発することもあります。[46]警告サインを見逃さず、早い段階で建設的な行動をとりましょう。うつを最小限に食い止め、長引かせないようにしましょう。
    • うつ病が再発するのでは、と不安な場合は、主治医や精神科医、心の専門家に相談して、治療を開始しましょう。
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ポイント編集

  • 常に前向きに物事に従事して、暇な時間を作らないようにしましょう。誰とも話をせずに、一人で悪いことばかり考えていると、うつ病が悪くなります。
  • 人と比べないようにしましょう。
  • 綺麗な環境に身を置きましょう。気分を害したり、落ち込んだりするような物は除去します。身の回りを整理整頓するだけでも、部屋の模様替えをするのと同じくらい効果があります。部屋を明るくし、なるべく新鮮な空気を取り込みます。外の空気で、体の内部を洗い流しましょう。
  • 主治医が合わないと思ったら、別の専門家を訪ねましょう。自分に合ったセラピストを見つけるには、時間がかかるかもしれません。自分が悩んでいる分野の専門家を探しましょう。
  • 治療方法が少しおかしいと感じたら、主治医への接し方を変えましょう。否定的な判断やネガティブなコメントを一切せずに、自分の悩みを聞いてくれる大叔父や大叔母になった気分で治療を続けてみます。鬱積した思いを人に話すと、心が楽になりますが、そういった人が家族や友人の中で見つけられない場合は、信頼して秘密を打ち明けられる専門家を訪ねましょう。
  • 担当の専門医としばし距離を置くのも良いことです。専門医から聴きたくない事を聞かされたり、治療中、嫌な自分の部分を思い出してしまうこともあります。
  • 今日のゴールを書き出して、達成することに集中します。小さくても、自分にとって意味のある事なら何でも書きます。自分を褒め、許すことも大切です。
  • 家族や親しい友人に打ち明けましょう。恥ずかしいかもしれませんが、自分を大切に思ってくれる人たちに、うつ病を隠していると、サポートを受けるチャンスを逃してしまいます。うつ病で悩んでいることをわかってくれる人は、意外にも多いのです。
  • 教会、寺院、モスクなど、安らぎを見つけられる場所を見つけて祈りましょう。
  • 好きな植物を育て、成長するのを観察しましょう。
  • 明るい場所に身を置くようにしましょう。10分程度、太陽を浴びましょう。太陽があまり出ない地域であれば、外出して新鮮な空気を吸うようにしましょう。
  • 寝室は散らかさないようにしましょう。赤い花などを飾ると、気分が上がります。
  • 集中できるものがない場合は、家族や隣人と共同作業をしてみましょう。心の平穏が得られます。
  • 「立ち直って!」というだけのアドバイスは、うつ病を患っている人にとって、あまり好ましいとは言えません。事を悪くさせるだけです。
  • 21日間、何かに感謝しましょう。周りで支えてくれている人に、感謝の気持ちを伝えましょう。「そばにいてくれてありがとう」「住める家があることに感謝」「服や食べ物があることにも感謝」などと、感謝を言葉にしましょう。
  • 希望を持ちましょう。良い習慣や、規律正しい生活、目標、浮き沈みは、全て良いことです。
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注意事項編集

  • 時間が経てば治ると考え、うつ病を放置しておくのは、最も危険です。治療せずに長い間放っておくと、うつ病は悪化します。うつ病のほとんどは、時間の経過とともに悪化します。少しでもうつ病の自覚がある場合は、すぐ治療にかかりましょう。
  • うつ病は、時に自傷行為や自殺につながります。人に話したり、サポートを得たり、専門家に相談したりなど、建設的な対処方法がたくさんあることを、忘れないようにしましょう。
  • うつ病の専門家に相談する際は、専門医が正式な資格を持っているかを調べましょう。また、専門家によって、色々な治療方法があることも理解しましょう。
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  2. http://www.beyondblue.org.au/index.aspx?link_id=1.7# Women
  3. Beyond Blue, http://www.beyondblue.org.au/index.aspx?
  4. Ministry of Health, http://www.depression.org.nz/?gclid=CMCzlqOStaQCFRBrgwodWH_Ozw
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  6. http://www.cdc.gov/features/depression/
  7. http://www.nimh.nih.gov/health/topics/depression/index.shtml
  8. http://www.racgp.org.au/afp/2013/april/bibliotherapy-for-depression/
  9. http://www.depressiontoolkit.org/treatmentoptions/psychotherapy/
  10. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2933381/
  11. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18277222
  12. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1414693/
  13. http://www.takingcharge.csh.umn.edu/manage-health-conditions/anxiety-depression/what-about-prescription-medication-and-treatments-anxiet
  14. https://health.columbia.edu/system/files/content/healthpdfs/CPS/depression_medication.pdf
  15. Dr Sabina Dosani, Defeat Depression: Tips and Techniques for Healing a Troubled Mind (52 Brilliant Ideas), pp. 172-173, (2007), ISBN 978-1904902-72-0
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  17. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/serotonin-syndrome/basics/symptoms/con-20028946
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  24. http://psychcentral.com/blog/archives/2014/01/08/why-your-diet-can-make-or-break-depression-recovery/
  25. Dr Sabina Dosani, Defeat Depression: Tips and Techniques for Healing a Troubled Mind (52 Brilliant Ideas), p. 244, (2007), ISBN 978-1904902-72-0
  26. http://psychcentral.com/lib/social-support-is-critical-for-depression-recovery/
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  32. Dr Sabina Dosani, Defeat Depression: Tips and Techniques for Healing a Troubled Mind (52 Brilliant Ideas), p. 2, (2007), ISBN 978-1904902-72-0
  33. Dr Pamela Stephenson Connolly, Head Case: Treat Yourself to Better Mental Health, p. 16, (2007), ISBN 978-0-7553-1721-9
  34. Sarah Edelman, Change Your Thinking, p. 181, (2008), ISBN 978-0-7333-1832-0
  35. Sarah Edelman, Change Your Thinking, p. 181, (2008), ISBN 978-0-7333-1832-0
  36. Sarah Edelman, Change Your Thinking, p. 183, (2008), ISBN 978-0-7333-1832-0
  37. http://www.webmd.com/depression/second-time-12/depression-relapse

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