子供の頭痛に対処する方法

子供の頭痛は珍しいものではなく、多くの場合、深刻な疾病の兆候ではありません。しかし、子供にとって頭痛はつらく、ストレスのたまるものです。子供の頭痛には家庭でできる民間療法から投薬まで、様々な対処法があります。

編集4のパート1: 薬を使う方法

  1. 1
    市販の鎮痛剤を使いましょう。大抵の薬局・薬店で子供の頭痛を緩和する様々な製品を取り扱っています。
    • アセトアミノフェン (タイレノールなど) やイブプロフェン (イブなど) は頭痛の緩和に効果的で、6か月以上の小児にもおおむね安全です。それ以外の薬については、小児科医や薬剤師に相談しましょう。[1]
    • 必ず子供用の市販薬を与えましょう。大人用市販薬の服用は、子供とって危険な場合があります。
    • 基本的に、鎮痛剤は頭痛が始まってすぐに服用します。使用上の注意をよく読んで、必ず子供の年齢に合った用量を守りましょう。[2]
    • 市販薬はよく効きますが、服用しすぎると薬物乱用頭痛 (鎮痛剤を服用すると起こる頭痛) を起こすことがあります。また、多用しすぎると効果が低下します。[3]
  2. 2
    処方薬を試してみましょう。子供の頭痛が頻発する場合は、かかりつけの小児科医に薬を処方してもらいましょう。
    • 片頭痛は基本的に処方薬で治療できます。片頭痛は重篤な頭痛が頻発する病気です。6歳以上の子供には、主にトリプタン製剤が処方されます。この薬剤は非常に安全で、副作用はほとんどありません。[4]
    • 片頭痛を含む慢性頭痛には吐き気を伴うものもあります。医師の判断で子供の吐き気を抑える投薬を行う場合があります。[5]
    • 医師には副作用の可能性について尋ね、子供本人と家族の既往歴など、なるべく多くの情報を提供しましょう。
  3. 3
    アスピリンの服用には注意しましょう。基本的に、アスピリンは2歳以上の子供にも安全です。しかし、まれにライ症候群を引き起こすことがあるため、発症の危険要因を持つ子供には与えてはいけません。そのため、子供にアスピリンを処方する医師はほとんどいません。
    • ライ症候群は肝臓と脳に腫れを引き起こし、けいれんや意識消失の原因となることがあります。ライ症候群は急速に死に至る病気で、素早い治療が必要です。[6]
    • 頭痛の原因がインフルエンザや水疱瘡などのウイルス感染症であれば、アスピリンの投与は避けましょう。ライ症候群の発症リスクが増加します。[7]
    • 脂肪酸酸化障害を持つ子供も、アスピリンの投与でライ症候群の発症リスクが増加します。子供にアスピリンを与えることは避けましょう。[8]
    Advertisement

編集4のパート2: 家庭でできる手当

  1. 1
    保冷剤を使いましょう。保冷剤や氷枕が頭痛の緩和に効果を発揮する場合があります。
    • タオルを清潔な冷たい水に浸して、子供の額を冷やしてあげましょう。[9]
    • 頭を冷やす間に子供がおとなしく横になっていられるように、音楽やテレビなどの子供を飽きさせないものを用意しましょう。[10]
  2. 2
    身体に良いおやつを与えましょう。血糖値の影響で頭痛が起こることがあります。そのため、子供が「頭が痛い」と訴えた時に健康的なおやつを与えると効果があるかもしれません。
    • ほうれん草、スイカ[11]、サクランボ[12]などには頭痛の症状を緩和する効果があることが知られています。こういった果物や野菜を含むおやつを子供に与えてみましょう。
    • 子供たちが大好きなピーナツバターにも、頭痛を緩和する効果があると証明されています。また、牛乳にも同様の効果があるため、ピーナツバターを塗ったクラッカーに牛乳を添えて子供に食べさせましょう。[13]
  3. 3
    リラックス法を行いましょう。睡眠不足やストレスが頭痛の原因となることは少なくありません。心身をリラックスさせることで、頭痛を和らげる効果が期待できます。
    • 涼しく、暗い部屋で子供を寝かせましょう。昼寝で頭痛が解消することがあります。[14]
    • リラックス法を行うと、筋肉の緊張が和らぐため、痛みを緩和し、頭痛の頻度を減らすことができます。子供をゆったりと横たわらせ、身体全体を大きく伸ばすように促します。徐々に体の様々な部分の力を抜かせましょう。[15]
    • ストレス軽減のため、入浴やシャワーを勧めるのも良い方法です。[16]
    • パソコンやテレビなどの長時間の使用は頭痛の原因となるため、途中で休憩を取らせましょう。[17]
    Advertisement

編集4のパート3: 医師に相談する場合

  1. 1
    頭痛の頻度を記録しましょう。頭痛が頻繁に起きる場合は、記録を取りましょう。そうすると、医師の診察を受ける場合に症状の詳細なリストを持参できます。
    • 頭痛が始まる大体の時間、持続時間、痛みの種類などを記録しましょう。[18]
    • 頭痛には様々な種類があり、対処法もそれぞれに異なります。群発頭痛は集中して起こり、風邪のような症状を伴います。片頭痛は吐き気や腹痛、光や音に対する過敏性を伴うことが少なくありません。緊張型頭痛は、多くの場合、首や肩の痛みを伴います。子供の症状をすべて記録し、どの頭痛に当てはまるかを推測しましょう。[19]
    • 小さな子供、特に幼児は、自分の症状をうまく説明できないことが少なくありません。「どこが痛い?」「痛いところを指さしてくれる?」といった質問で誘導しましょう。[20]
  2. 2
    頻繁な頭痛と精神的な問題との関連性を把握しましょう。抑うつ、不安などの精神的な問題がある子供は、往々にして頭痛などの身体症状を訴えます。基本的に子供は自分の心の問題を説明する語彙が足りないため、身体的な症状を訴えて慰めてもらおうとすることがあります。
    • 子供が「頭痛」を訴えた時に、実際の頭痛かの見分けは簡単です。実際に頭痛がある子供は元気がなく、座ったり横になったりしたがります。そのまま眠ってしまったり、とにかく動くことを嫌がります。また、光や音を嫌がり、吐き気などの胃腸の症状を訴えることもあります。[21]
    • 目立った頭痛の症状がないにもかかわらず頻繁に「頭痛」を訴える子供には、何か精神的な問題があるしれません。かかりつけの小児科医に相談しましょう。小児科医は子供にもわかるように、心の健康について話してくれます。また、必要があれば心療内科などを紹介してもらえるでしょう。[22]
  3. 3
    心配な症状を把握しましょう。基本的に頭痛は重篤な疾患の兆候ではありませんが、注意するべき症状は以下の通りです。こういった症状が現れた場合は、医師の診察を受けましょう。
    • 就寝時に目を覚ますほどの強い頭痛
    • 早朝の嘔吐 (特に他の症状がない場合)
    • 性格の変化
    • 頭痛が悪化し、頻度も増加する場合
    • 怪我の後の頭痛
    • 首の硬直を伴う頭痛 [23]
    Advertisement

編集4のパート4: 頭痛の予防

  1. 1
    水分を充分に摂らせましょう。脱水は様々な症状を引き起こしますが、頻発する頭痛もその一つです。子供の頭痛を予防するには、1日を通して充分に水を飲んでいるかを確認しましょう。
    • 子供は、230ml程度のコップに4杯の水を毎日飲む必要があります。ただし、活動量の多い元気な子供にはもっと多くの水分が必要でしょう。[24]
    • カフェインを含む飲料や、砂糖の多い飲料は避けましょう。子供が水を飲まなくなるだけでなく、こういった飲料は脱水を起こすことがあります。また、砂糖やカフェインの摂り過ぎも頭痛の原因になります。[25]
  2. 2
    子供にしっかりと睡眠を取らせましょう。子供には充分な睡眠が必要です。そのため、毎日の昼寝を日課にすることが重要です。睡眠不足が頭痛の原因になることがあります。
    • 子供の年齢によって、必要な睡眠時間は異なります。幼児は11時間から13時間、6歳から13歳の子供は9時間から11時間の睡眠を毎晩必要とします。[26]
    • 子供の就寝時間を決めていなければ、きちんと時間を決めます。また、毎朝ほぼ同じ時間に子供を起こしましょう。[27]
  3. 3
    栄養バランスのとれた食事を決まった時間に与えましょう。空腹が頭痛の原因となることがあります。食事時間の間隔をあまり開け過ぎないように注意しましょう。
    • 食事を抜くことによる血糖値の低下が頭痛の原因となる場合があります。子供が学校に行く前には、必ず朝食を取らせましょう。子供は、給食で出た嫌いなものを残すことがあります。給食を食べないことがあれば、食べられるものをお弁当に持たせることも考慮しましょう。[28]
    • 特に幼児期の子供には「ご飯を食べたくない」時期があるものです。きちんと食事時間を設定し、食事中はおもちゃやテレビなどの気が散るものを禁止して、食事に集中させましょう。それでも問題が続く場合は、小児科医に相談して、何らかの病気の可能性がないかを確認しましょう。[29]
    • 食事の間には果物や全粒粉のクラッカー、ヨーグルト、チーズ、野菜などの栄養価の高いおやつを与えましょう。
  4. 4
    根本的な原因を理解しましょう。子供の頭痛の一般的な原因は以下の通りです。
    • アレルギー
    • 副鼻腔感染症
    • 視力の低下
    • のどの痛みや熱を伴う場合は、溶連菌感染症の可能性があります。
    • 上記以外の原因による頭痛が疑われる場合は医師に相談しましょう。
    Advertisement

編集注意事項

  • 薬を服用させる場合は使用上の注意をよく読んで、服用後、規定の時間が過ぎてから次の用量を与えましょう。

この記事は役に立ちましたか?

はい
いいえ